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USAの素敵な観音様 2(鷹栖観音堂)
前回の記事で、鷹栖のつり橋を渡り、鷹栖観音堂の下までやってきました。
前回の記事はこちら
いよいよ鷹栖観音堂に登ります。
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近づいてくると、舞台になっているのがよくわかります。
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この観音堂は、百閒岩といわれる景勝地の岩壁に建っています。
長い柱で舞台を造り、その上に堂舎を乗せた 懸造り(かけづくり)とよばれる建築様式で、岩壁の窪みに半分埋め込まれたように建っています。
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御堂は幾度か建て替えられた様ですが、現在のものは柱や板壁などに書かれた「文化文政」の文字から、 江戸時代後期の建築と考えられていまが、安置される三体の木彫仏は平安時代のものだそうです。
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お堂に入ると、
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平安時代のものと言われても、ここまで風化が進むと、なかなか文化財指定とまではならないのだろう。(きっと確証も得られない)
天井の絵も、かなり薄くなっています。
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これも、子供の頃にはもっと綺麗だったような気がします。
舞台からの景色は、実にのどかです。
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鳥のさえずりも聞こえて、心が落ち着きます。
この観音堂に上がってくる階段の途中に、小さな石の橋があり、その下を水路らしいものが通っています。
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その昔、水を引くことができなくて困った村人が、この観音様に祈ったところ、白ヘビが出てきて、
私が通った後を水路にしなさい
と言った。
そこで、村人がその通りにしたところ、下流の田畑に水を送ることができたという話を、子供の頃祖父に聞きました。
しかし、今そんなことはどこにも書いていない。
その時、川は目の前なのに、どうしてこんな山の中に水路を作るのか疑問に思ったのと、白ヘビが出たという話が印象に残り覚えていたのですが、なんせ子供の記憶ですので、定かではありません。
どうしてこんな山の高いところを水路が通っているか?
ご存じの方も多いと思いますが、田畑は川よりも高いところにあるので、川から水をくみ上げるのは大変です。そこで、川をさかのぼり、上流の高いところから水をとり、川や田畑より高い位置に水を流し、下流の田畑に水を送る、という事なんだそうです。
言われてみれば、そうか・・・と思いますが、この高さを水が流れるというのは、相当遠いところから水を引いているということなので、昔の人の苦労がうかがえました。
観音堂から降りてきました。
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降りてきたところの大きな木は、樹齢何年くらいだろう…
人々が多く訪れていた頃から、ずっとこの場所を見てきたんだろうなあ…
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ここから川の下流方向へ歩いてみます。
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この道路は、道と岩壁に挟まれているのですが、その岩壁には、横穴墓がたくさんあり、仏摩崖仏も見られます。
この辺りは信仰の地だったのでしょう。
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さて、この鷹栖観音の前の道は、軽自動車が1台くらいしか通れないような道ですが、昔は現在の集落側に道はなく、これが、この奥の院内町に続く主要な道路でした。
叔父は、昔ここを兵隊さんたちが歩いて行進していくのを、見たと言っていました。
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その先には、岩をくり抜いたトンネルがあります。
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このトンネルは、江戸時代に作られたと見られ、手彫りのミノの跡が残っています。
そこから更に下流に向かって歩いていくと、やはり岩の中に薬師堂があります。
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とても足場が悪い石段を登っていきます。
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この薬師如来像は、昔近くにあった虚空蔵寺(前の記事参照)の本尊だったそうです。
この周りにもたくさんのお地蔵さん。
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なんだか、すごくご利益がありそうな気がしました。
にしても、気になってしょうがないのは五つ前の写真の…
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これ、何に見えます?
こんなところに…?
よーく見ると
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巨大な蜂の巣でした。
今はいないみたいだけど、ちょっと怖いですね。
こうして又、吊り橋に戻りました。
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のどかで、穏やかな時間を過ごせました。
こういう場所で、のんびり過ごせると、心が穏やかになれます。
ほんとに素敵なところでした。
宇佐市の記事はまだ続きます。
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