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夜の久能山東照宮

久能山東照宮といえば、徳川家康のお墓です。
神様になったとはいえ、夜お墓に行くのはどうなのか?
いや、ご遺体は日光東照宮に移されているから、お墓ではない?

でも最初に埋葬されたところだから…

なんて気持ちは、このイベントに打ち消されてしまう。

天下泰平の竹あかり

竹燈籠によって照らされた、東照宮の写真を見て、行きたい‼️と。

久能山東照宮へは何度か行っていますが、夜に行ったことはない。
まあ、通常夜は行けませんからね…

実は何年か前にやったのは知っていましたが、その時は行けませんでした。
それで、今年こそ、と思っていてのです。

その数年前に行った息子が、ロープウェイがすごく混むから、早めに行ったほうがいいと言っていたので、日が沈むちょっと前に日本平のロープウェイ乗り場につきました。

駿河湾。左に見えるのは伊豆半島

久能山には、下から階段を、いちいちご苦労さん(115963段)と登る行き方もありますが、夜は登れません。

日本平から、ロープウェイで行きます。

日本平は、日本観光地100選に選ばれている国の名勝地で、県立自然公園にも指定されています。
標高307メートルの丘陵地で、眼下には「三保松原」や駿河湾の美しい景色がひろがります。
また、富士山が一番美しく見える場所、としても知られています。

少し雲が多めですが、夕焼けに照らされた富士山が、とても美しかったです。

あれよあれよという間に日が沈んでいきます。

そのうちに、辺りはすっかり暗くなりました。

ロープウェイ乗り場が光っています。

ワクワクしてきました。

待っている間に、昼間買ったどら焼きを食べました。

これ、中にわらび餅と餡子とクリームが入ってました。
栗も入っていたのかな?
入ってるって聞いたけど、わからなかった。
でもめちゃ美味しい

18時に最初のロープウェイが出ます。
多いかと思ったら、人は意外と少ない。

日本平から久能山までは、1065m。
5分ほどで到着します。

昼間なら美しい山々と、その先に美しい駿河湾が望めます。

しかし夜は吸い込まれそうな闇。
先頭に乗っていると、恐怖を感じるほどです。

しかしその暗さがまた、まるで映画館で辺りが暗くなった時のような、ワクワク感。

久能山につきました。

ロープウェイは、左中央あたりの、社務所の横に着きます。
そこから楼門に向かいます。

思わず、おお!と声をあげてしまう。
近づくと、ライトアップされた楼門が、さらに美しい。

至る所で竹燈籠が、優しい光で照らしてくれる。

途中右側の稲荷神社のあたりは、竹燈籠とは違ったちょっと怪しい光

まるで、精霊でもいそうな雰囲気です。

拝殿の方に向かいます。

この扉は、日頃は開いていないと、そこにいた方が言ってました。
何か新鮮な気がしたのは、そのせいでしょうか?

夜、光に照らされた建物は、昼間見た時よりも金色が輝いて見えて、美しかったです。

側面もまた美しい。
夜は昼間の豪華で煌びやかな感じとは違った印象を受けました。

そこから、さらに奥、
神廟、すなわち徳川家康のお墓に向かいます。

竹を編んで作った提灯も、綺麗です。

夜のお墓…

徳川家康公のお墓です。
後ろもぐるりと回れるのですが、真っ暗でなんとなく回りたくなくてやめました。

ここから、木立の中に丸く開いた空が見えました。
なんだか小さな小さな星が右から左にいくつも動いていく。
気のせいかな?と思ったら、友達もそう見えるという。
飛行機でもないし、人工衛星にしては多すぎる。
流れ星のように早くもない。
一体なんだったのだろう…
境内の方に降りてきた後は、見えませんでした。
不思議な気持ちでした。

日枝神社の方に降りてきました。
こちらも、竹燈籠が美しいです。

葵の御紋の竹燈籠です。

この後、久能山東照宮博物館に行きました。

天下泰平の竹あかりの時は、ロープウェイ往復と東照宮拝観と博物館込みで、2700円。
(昼間なら、1950円です)
このチケットのみです。
だから、博物館も見なくちゃ‼️

常設展では、徳川家康愛用の時計や、メガネなど、人間徳川家康を感じることができる品物を見ることができます。

そしてこの竹あかりの期間中は、特別展として全ての徳川歴代将軍の甲冑を見ることができます。

この二日間で、徳川家康関連のものを、色々見てきましたが、やはりあの金陀美具足の実物を見られるのは、嬉しいです。

さて、ここでは、この時限定の御朱印もあり、それをいただきたいということもありました。

こちら、オリジナルクリアファイル付き

クリアファイルに入った御朱印は、夜の暗さの中に、葵の御紋が、まるで金色のお月様のように輝いて見えます。

クリアファイルから出すと

ちょっと普通の御朱印っぽくて、クリアファイルに入れているほうが素敵だな、と思いました。

また、ファイルの裏には、有名な
東照公(徳川家康)御遺訓が書かれています。

「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくが如し」
しか覚えてなかった。

「不自由を常と思えば不足なし」とか
「困窮してる時を思い出すべし」とか
「怒りは敵と思え」とか
一つ一つ、今でも、大切なことだとおもいました。
そして最後の
「及ばざるは過ぎたるよりまされり」
これ、知ってる!
家康の言葉だったのか…
やっぱり立派な人だったんだなあ…と思った。

そこでは、「金のなる木」の御朱印も売っていました。
その名の響きに誘われて…

こちらの御朱印も買ってしまいました。

薄い木に書かれた御朱印です。

でも、本当にお金がなる、という意味とは違います。

家康公の教えです。
万事のよき、慈悲深き、正直
これらを信用すれば富貴が得られるという。
これかの3本に広がる幹に、
細川忠興が
朝早く起き、潔く、辛抱強く、油断なく、養生し、家内仲良くという6本の枝を書き添えました。
家康公は、これらの枝が繁盛するば、さらなる富貴が得られるだろう、と言い、その絵を写しとって、家内のものに教えるようにと言ったという。

御朱印であり、お守りであり、日頃心がけておきたいことでもある。

富とは何も、お金だけではない。
改めて、どんな生き方をしていくべきか、考えてしまいました。

どこか見える場所に貼っておこうかな…。

久能山にあった自販機

こうして、家康三昧の二日間を過ごした私と友人のヒトミ。

その後彼女は新幹線で帰っていきました。

たった2日なのに、すごくたくさん、いろんなものを見て、とっても楽しい2日間でした。
それに、この記事を書いてたら、すごく長く一緒にいた気持ちになりました。

こうして2週間前の記事をようやく書き終えました。
読んでくださった方、ありがとうございます。

これら記事を見て、静岡に行ってみたいな、
と思っていただけると嬉しいです。

どうする家康も、残りおそらく1ヶ月半位です。
一番最初は、大丈夫か?
と思って見ていましたが、どんどん頼もしくなっていく家康に、すっかり引き込まれてしまいました。
また、家康を取り巻く魅力的な人々にも、楽しませていただいてます。

残りわずかの「どうする家康」楽しみたいと思います。


※天下泰平の竹あかりは、11月26日まで、土日祝だけですがやっています。(11/23以外)
もう寒いとは思いますが、冷たいピリリとした空気の中で見る東照宮も又美しいと思いますし、富士山の雪も増えてきたようです。
久能山から富士山は見えませんが、日本平から美しい富士山を眺められると思います。
是非行って見てください。
また、昼間から夜までいることはできません。
一旦全員出されるようです。
お気をつけください。

この二日間の記事はこちら


本当にたくさん行ったなあ…☺️

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