見出し画像

心地よい上達を感じる"フロー状態"を生み出す目標設定とは。

自分の理想と目の前の現実にギャップがあるときに、それを何とか埋め合わせたいと思って私たちは目標設定を行います。

ですがこの目標設定を、あまりに遠くに置きすぎていたり難しいものにしすぎてしまうと、中々達成されない現実に恐怖を感じてパニックに陥り、イライラが募ることで結果的に視野を狭めIQを下げてしまいます。

視野を狭めることで集中力が高まり、例えば一時的にはダイエットに成功したりすることもあるとは思いますが、目標が一度達成されると目標を失った反動でリバウンドする、なんてことがよく起こっているように思います。

数値などを使って目標設定するのは分かりやすいのですが、目標設定が自分にとって心地よい上達を感じられている状態、つまり"フロー状態"を維持するためにはどのような考え方を持つとよいかお伝えします。

まず、もしも目標に対して自分の実力が低すぎると感じている時は、一つ目は単純ですが目標を下げてしまいます

私の場合、記事を毎日100日分書くという目標を定めてみたのですが、本業が忙しくなった時や調べものに時間がかかっている時には現実的に難しいということが分かりました。単に当初の見積もりが甘かったということです。

そこで、毎日ではなくとも最終的に100記事を書くという目標に切り替えることにしました。

もう一つは、スキルを向上させることを目標にするという考え方です。

これも同じく私の場合に置き換えると、"インプットしたらアウトプットする習慣を持つ"とか"学んだことをまとめるスキルを向上する"といったように、できなかったことができるようになっていることや、上達していること自体にフォーカスします。※もちろんそのプロセスで数値を使用することもあります。

今度は逆に、目標に対して自分の実力が高すぎるということもありえます。
このような状態になっているときは退屈を感じます。

そして事が深刻になると鬱状態に陥ってしまう可能性もあります。そのような心理状態を感じたときは目標設定にメスを入れましょう。

一つ目がこれも単純ですが、目標を上げてみます

やはり私の場合で置き換えてみると、誰からも見られていないところで記事を書くというところから、誰かに見られる前提で記事を書くというように、意図的に少し自分にプレッシャーを与えるようにしてみます。

このようにどうすればもう少しだけ背伸びできるかなと考えてみてください。

また現状と比べて自分の実力が高い時に問題なのは、その現状に合わせて自分の実力が低くなるように、わざわざ自分を馬鹿にしてしまうということです。

人間には恒常性維持機能(ホメオスタシス)という、生体を一定に保とうとする機能があります。

例えば、熱が出て体温が上がりすぎれば汗をかいて熱を身体から逃がそうとしますし、体温が下がれば震えによって熱を生み出そうとします。

私たち人間にはこういった特性があるので、自分が居心地のいい状態、ここで言う"目標と現実が一致している状態"を作り出すためにわざわざ自分の実力を落とすような行為を無自覚的にやってしまうのです。

ですので目標が低いと感じたときは、何か新しいことにチャレンジする計画を立ててみたり、自分が置かれた環境に変化を加えてみることをおすすめします。

人間ももれなく自然界の一部です。

いわば"自然界の法則"を知って上手に使いこなせるかどうかが、自分という乗り物を乗りこなして理想の状態に近づけるかどうかに、大きな影響を与えるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?