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希死念慮と共に生きた20代前半とさようなら



ずっと可哀想な自分でいたかった。

私はずっと可哀想な自分に憧れていた。今まで普通に大した絶望もなく生きてきたから、「可哀想な自分でいたい」というただただ捻じ曲がった欲求が出来てしまった。だから希死念慮なんて言う死にたさ縋ってカッコつけて生きてた。でもあの気持ちも嘘ではなくて、確かに私は死にたかった。自分の腹を包丁で刺す想像もした。高いビルから飛び降りる想像も、線路に飛び出る想像もちゃんとした。けどいつも心のどこかでは生きたかった。みんなみたいに、みんなって誰だよって話なんだけど、みんなみたいに明るく生きたかった。



やっと生きようと思えた。


彼と関係が終わって、一丁前に傷付いて、やっと生きようと思えた。
最初は、こんな気持ちになるくらいなら24歳で死ねばよかったと思ってたけど、周りのフォローもあって立ち直った時にこの先の人生が楽しみになった。「私明るく生きられる。」そう確信できるくらい、今は前を向いている。


ほんまに辛かった。ほんまに20歳から25歳までは辛かった。周りと比べて、自分には手に入らんもんばかりで、ほんまにほんまにほんまに辛かった。いつか報われると信じて生きることしかできなかった。その位自分の中では人生のどん底にいた。よく死ななかったよ。ほんと。



やっと自分を受け入れることができる。やっと今の自分を愛することができる。自分自身で自分を救うことができる。「うん。うん。今のままでいいんだよ。」って抱きしめてあげることができる。私に足りてなかった自己受容をすることができる。


これから一つ一つ、過去の自分を肯定していきたいと思う。




希死念慮と共に生きた20代前半とさよなら



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