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まことんの本棚

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おすすめの本の紹介や読んだ本の書評をまとめたマガジンです。
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2019年5月の記事一覧

勝手に選択肢を狭めてない?『日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。』◆読書メモ2019#18

今年は、読んだ本の感想をnoteにメモしていきます。 2019年18冊目は、太田英基さんの『日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。』です。 近年、各方面で「日本がヤバイ」と言われています。 何がヤバイって、端的に言うならば、(根拠は割愛しますが)この20年間で日本だけ全然成長していないところだと思っています。 で、自分と同じくらいの年代は、いわゆる「逃げ切れない世代」なんです。 この本の出版は2013年とやや古いですが、こういった状況は基本的に変わっていな

ムダなことはやめて踊ろうぜ。『「無理」の構造 ―この世の理不尽さを可視化する』◆書評’19#17

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年17冊目は、細谷功さんの『「無理」の構造 ―この世の理不尽さを可視化する』です。 「理不尽なのは、『世の中』ではなくて『私たちの頭の中』である」というのが、本書のキーメッセージです。 世の中には、理不尽だと感じることがたくさんあります。 「なんで分かってくれないんだ...」 「こんなの不公平だ...」 「言ってることとやってることが違うじゃないか...」 でもそれは、世の中の構造がそういう風にできてい

知ってた。好きになったら戻れない、って。『最強のワイン学』◆読書メモ2019#16

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年16冊目は、石神秀幸さんの『最強のワイン学』です。 いやー、ついにワインの沼に引きずり込まれてしまいました。 もともとお酒は好きですし、ワインもちょくちょく飲んではいたのですが、 先日、友人が出版したワイン本を読んだせいか、どうやらスイッチが入ってしまったようです。 こういう系の趣味にハマるポテンシャルがあることは自覚していたので、沼に落ちないギリギリのところを歩いていたつもりだったのですが......

相手の立場で、想像して、考えて。『最も伝わる言葉を選び抜く コピーライターの思考法』◆読書メモ2019#15

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年15冊目は、中村禎さんの『最も伝わる言葉を選び抜く コピーライターの思考法』です。 先日読んだ『広告コピーってこう書くんだ!読本』に引き続き、コピーライティングの本を読みました。 新しいテーマについて学ぶときは、まずは最低でも2冊以上読んでみるようにしています。 で、前の本の時にも思ったのですが、やはりコピーのスキルは鍛えるが吉です。 コピーライターになりたい人だけではなく、全ての人にとって、です。 n

これって何にでも活かせるよね?『広告コピーってこう書くんだ!読本』◆読書メモ2019#14

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年14冊目は、谷山雅計さんの『広告コピーってこう書くんだ!読本』です。 著者の谷山さんは、資生堂/TSUBAKIの「日本の女性は、美しい。」や、新潮文庫の「Yonda?」等のコピーを制作された元博報堂のコピーライターです。 「例のアレは俺が作ったんだぜ」って言えるものが残る仕事って良いですよね。 でもコピーライターって、デザイナーやライターのようなクリエイティブ職は大抵そうですが、 「ちょっとセンスのある人

ビジネスにも役立つ「思考法」を身に付ける『ゲーム理論の思考法』◆読書メモ2019#13

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年13冊目は、川西諭さんの『ゲーム理論の思考法』です。 最近は、経済学を積極的に勉強しているのですが、 今回はその流れで「ゲーム理論」の本を読んでみました。 「ゲーム理論」とは、「2人以上のプレイヤーの意思決定・行動を分析する理論」です。ここでいう「プレイヤー」とは、人間だけではありません。企業・国家など、さまざまな「意思決定を行う主体」を指し、幅広い応用が可能です。 「ゲーム」といっても、我々が日常的に