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まことんの本棚

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おすすめの本の紹介や読んだ本の書評をまとめたマガジンです。
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2019年2月の記事一覧

「なんとかなる」という前提で議論してみよう 『日本進化論』◆読書メモ2019#9

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年9冊目は、落合陽一さんの『日本進化論』です。 今年2冊目の落合さんの本。 この『日本進化論』は発売開始前に予約購入していたんですが、ちょっと寝かせておいたら読むのが遅くなってしまいました。 本書は、2018年7月に衆議院議員の小泉進次郎さんと僕(落合陽一)の共同企画で開催された、「平成最後の夏期講習(社会科編)――人生100年時代の社会保障とPoliTech」というニコニコ動画の生放送番組と、その現場で展

経済学は人の行動を考える学問!『この世で一番おもしろいミクロ経済学』◆読書メモ2019#8

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年8冊目は、『この世で一番おもしろいミクロ経済学』です。 この本は、「ミクロ経済学」という何ともややこしそうな学問について、 イラストベースの漫画スタイルで、面白おかしく解説した入門書だ。 これさえ読めばミクロ経済学はマスターできる、というほど経済学は簡単ではないけれど、 ある程度俯瞰的に、全体の概要とか、ベースになる考え方とか、そういうものを掴むことはできる。 少なくとも、素人が「なんか経済学って面白そ

「恥の文化」に生きる日本人が身につけたい判断の軸『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』◆読書メモ2019#7

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年7冊目は、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』です。 こちら、既に読まれた方も多いかもしれません。 山口周さんの著書は以前にも一冊読んだことがあって、非常に面白かったのですが、今回もそれに劣らぬ良書でした。 経営者やグローバルエリートを目指す人でなくとも、全てのビジネスパーソンが読んでおくべき本だと思います。 本書における「美意識」とは、経営における「真・善・美」を判断するための認識のモード、

僕らはそれに暗幕をかけてまた繰り返す『暗幕のゲルニカ』◆読書メモ2019#5

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年5冊目は『暗幕のゲルニカ』です。 ピカソの「ゲルニカ」という絵をご存知でしょうか。 非常に有名な絵画なので、知っている方も多いと思います。 「ゲルニカ」は、スペイン内戦中の1937年に、かの有名なパブロ・ピカソによって描かれた絵画です。 スペインのゲルニカという町が、ナチス政権下のドイツ空軍によって受けた無差別爆撃を主題に描かれたもので、 当時開催されていたパリ万国博覧会のスペイン館を飾る壁画として製作

デジタル時代のファイナンス人材に求められるもの『デジタルCFO』◆読書メモ2019#6

今年は、読んだ本の感想を全てnoteにメモしていきます。 2019年6冊目は、『デジタルCFO』です。 某イケてるベンチャー企業のCFOの方にオススメしていただいたので、読んでみました。 これからのデジタル時代に、CFOおよびファイナンス人材に求められるものは何か?というテーマで書かれた本で、 CFOの武器となりうる新たなテクノロジーとして、次の6つを取り上げています。 ①次世代ERP ②ロボティックプロセスオートメーション(RPA) ③人工知能(AI) ④ブロックチェ