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2021年度学生マーケティング研究会②企業の想い編

  2021年8月21日(土)に学生マーケティング研究会オリエンテーションを開催しました。(note記事はこちら)オリエンテーションでは課題を提供された5企業の皆様によるパネルディスカッションを行いました。本日はその様子とともに、企業の皆様の想いや参加学生の皆様へのメッセージをお伝えしたいと思います。

■各業界を代表する5企業から多様な部門の皆様がご登壇!
 今年の学生マーケティング研究会には、株式会社朝日新聞社、株式会社エディオン、ゼビオ株式会社、株式会社セブン-イレブン・ジャパン、日産自動車株式会社という、各業界を代表する5社の皆様にご参加いただいています。さらにご担当部門も広告宣伝やプロモーションに関わる部門の方から、サスティナビリティ推進室や人事部門の方まで「今、まさに学生の皆さんの声を知りたい!」という皆様にご参加いただいています。
オリエンテーションでのパネルディスカッションにご登壇いただいたのは、こちらの皆様です。


株式会社朝日新聞社メディアラボ 主査 安藤翔一 様
株式会社エディオンマーケティング統括部 マネージャー 太野達徳 様
ゼビオコーポレート株式会社グループ人事部 リーダー 佐々木淳 様
株式会社セブン-イレブン・ジャパンサスティナビリティ推進室 アシスタント総括マネージャー 吉田希美枝 様
日産自動車株式会社日本マーケティング本部 副本部長 増田 泰久 様


■大人たちでは分からない、学生のリアルな声を現場で活かしたい
 まずは、学生マーケティング研究会に参加した理由を聞いてみました。皆さんがおっしゃっていたのは、若者のリアルな声を知る機会があまりないという課題。だからこそ、直接学生の皆さんと接点を持つことのできる研究会で、若者が何を求めているのかを知り、それを現場で活かしていきたい、学生の皆さんと「未来」をつくっていきたいという想いでした。

まずは今年度が初参加となる朝日新聞社様、エディオン様、セブン-イレブン・ジャパン様から

朝日新聞社 安藤様:新聞を購読しているのは今日のオリエンテーションに100人以上参加している中でも1人か2人?もしかしたら、テレビも見ていない人の方が多いかもしれない。世代によりメディアとの接触の仕方は違うと先行研究でも言われています。学生の皆さんがどのような意識でメディアに触れているのかを知りたいと思いました。
また朝日新聞社としては、若い人にも情報をお届けしようと思い、デジタル上での情報発信を頑張っています。その中で4years.という大学スポーツサイトを運営するにあたり、学生の生のご意見を取り入れて、メディアやサービスを作っていきたいと思っています。

エディオン 太野様:私はデジタルメディアを担当しているのですが、デジタルメディアとの接点の多い皆さん視点のアイデアが、弊社の課題解決の一つになるのではないかと思っています。是非、皆さん自身のアイデアを参考にさせていただきたいと思っています。

セブン-イレブン・ジャパン 吉田様:セブン-イレブン・ジャパンは多くのステークホルダーの皆様がいないと成り立たないビジネスであると自覚しています。未来を作っていく上では、我々の未来への想いを、ステークホルダーの皆様と共感を持って一緒に作っていけるか、がとても大切なことだと思っています。
これまで学生さんとの接点は採用活動が中心でした。研究会に参加することで、若い皆さんの感覚、視点、描いている未来を教えて頂きたい。その考えを踏まえて私達のビジネスの今、5年後、その先に実現できることを考えていきたいと思っています。

つづいて2年連続ご参加のゼビオ様、日産自動車様から

ゼビオ 佐々木様:昨年参加した印象では、我々が考えていたスポーツと大学生の皆さんが捉えているスポーツの観点が全く違ったことが非常に驚きで、面白いと思いました。今年も違ったテーマで学生の皆さんの意見を聞かせていただきたいなと思い、2年連続で参加することになりました。

日産自動車 増田様:私どもも2年連続で参加していますが、理由が2つあります。1つは、マーケティングという学問領域はビジネスと密接していますよね。ビジネスが先行して、学びは後から整理される分野でもあるのではないかと思っています。私達がビジネスでチャレンジしていることを共有して、皆さんの学びに変えてくれたらと思っています。
もう1つは、マーケターはお客様や市場を理解する事が大切だと思っています。ただ年々、人は年をとりますし、だんだん自分本位で考えてしまうようになってくるんですね。若い人たちの感覚、トレンドをキャッチアップしていきたいと思っており、その方法の1つとして研究会に参加しています。


■自分たちの感性を大切に。そして楽しもう。
研究会参加学生の皆さんに期待すること、また皆さんへのメッセージをいただきました。学生の皆さんの声を本気で知りたいと思っています。それは決してカッコいい、キラキラしたものである必要はなく、皆さんが日常で感じていることを企画にしてほしい!ということでした。

ゼビオ 佐々木様:企業と直接接点を持ってやり取りできる非常に良い機会だと思うので、是非、のめり込んで取り組んでもらえると良いのではないかと思います。去年、ゼビオを担当してくれたチームが最優秀チームになりましたが、非常に素晴らしい発表でプレゼンを聞いていて面白かったんですね。そういうプレゼンを今年も期待しています。
また企業を調べる良い機会になると思います。就職活動を始めるタイミングでもあるので、どのような人が働いているのかなどもみえてくると思います。有意義な機会にしてください。

セブン-イレブン・ジャパン 吉田様:固定観念にとらわれず、まっさらな状態で、わくわくするようなアイデアを出してほしいと思っています。
一方で、私達のビジネスはフランチャイズビジネスなので、お客様が共感するというだけでなく、ビジネスのパートナーである加盟店の皆さんも共感できるという視点ももってアイデアを出してほしいと思います。楽しみながら、力を注いでほしいと思っています。

日産自動車 増田様:1つ目は、この機会を楽しんでほしいということです。熱が入ってくるとバチバチすることもあるとは思いますが、そういうことも含めて良い思い出になるので、是非楽しんでください。
2つ目は、仮説とインサイトを大切にして欲しいということです。リサーチをする前に仮説をしっかりと考えてほしいです。更に、なぜ、そうなのかのインサイトの深堀も大事にしてください。
3つ目は、アイデアを発散させて既成概念にとらわれないアイデアを出してほしい、その先で、アイデアをどうやったら実現できるかを考えていただきたいと思っています。学生の皆さんには「そう、きたか!」というアイデアを期待しています。

朝日新聞社 安藤様:去年、ワシントンポストが20代若者を3名雇って、アメリカ大統領選挙をTikTokで報道していました。非常に正しいやり方だと思いました。情報を伝えるときに、皆さんが思っている以上に世代間での感覚の違いがあります。どうしたら情報が伝わるのか、ということを考えてほしいです。更には、言語化して欲しいと思っています。社会に伝えるときは、言語化して伝える事が大切だと思います。是非楽しんでください。

エディオン 太野様:参加するからには入賞したいと思うので、そのための秘策をお伝えします。キーワードは「日常」です。デジタルネイティブの皆さんの日常と我々世代の日常はかなり違うと思っています。そのデジタルネイティブの日常は我々には体験しがたいので、学生の皆さんにお願いしたい。皆さんの日常にすっと溶け込むような企画は、大手広告代理店さんにはできない、でも学生の皆さんができることだと思っています。そんな企画は、点数が高くなるのではないかと思います。

■企業のご担当者の皆さんに本気でぶつかってみよう!
最後にオリエンテーションに同席しました弊社、CCCマーケティング株式会社代表取締役の北村と管掌役員の田代からも、学生の皆さんへ一言メッセージを。
北村:これを機会に良い成果が生まれればと思います。日本経済が停滞して久しいと言われていますが、次世代のマーケターである学生の皆さんと「日本の経済はまだまだいけるぞ!」といえるような取り組みにしていければと思います。

田代:企業の方々は本気で皆さんの意見を聞きたがっています。本気でぶつかってきてください。がつがつやってください!本気の企画で世の中を変える位の気持ちで行きましょう。私達もその思いを受け止めて、サポートしていきたいと思います。

4か月間、チームメンバーでたくさんディスカッションをして、悩んで、「こんな商品・サービスがあったら良いな」と学生の皆さん自身が思えるような企画を練り上げてほしいなと思います。
最高の4か月間を!

※21年度学生マーケティング研究会オリエンテーション開催リリースはこちら
※記事トップの画像は8月21日オリエンテーションの時の集合写真(加工)です。
<お問合せ先>
CCCマーケティング総合研究所
学生マーケティング研究会 
担当:財津/大山
gakuseimk@ccc.co.jp