見出し画像

ラマダン2024(ヒジュラ暦では1445年)のスタート

今日3月11日の日の入りからラマダンの月が始まりました。
せっかくイスラム大学(International Islamic University Malaysia)に通っているので、ラマダン中の大学の様子や、ムスリム学生たちの様子を観察して、また新たな発見ができたらと思います。

ラマダン中は、ムスリムは、普段の1日5回の礼拝とは別に、さらに追加で特別な礼拝を行います。その特別な礼拝は、タラーウィーフといいます。その礼拝はいつ行われるのかというと、イスラム教徒の5回の礼拝のうちの一番最後の礼拝、1日の中で行われる一番最後の礼拝(イシャー)の後に行われます。

タラーウィーフ礼拝は、どのように行われるのかを簡単にいうと、いつもムスリムが礼拝で行う動作をさらに追加で、繰り返し行います。
ムスリムは、礼拝をするときに、下👇の画像の動作の一連を行います。これらを行っているときには、クルアーンの節や祈りの言葉、アッラーを讃えるような言葉を心の中でまたは小さい声で唱えます。この一連の動作を1セットとします。この1セットをアラビア語でラカア(Rakaa)と言います。


ムスリムは1日に5回礼拝をしますが、このラカアを何回やるかはそれぞれの礼拝で少し異なります。1回目の礼拝(Fajar:日の出ごろ)は2回やります。2回目の礼拝(Zohor:昼過ぎごろ)は4回やります。3回目の礼拝(Asr:夕方ごろ)は4回やります。4回目の礼拝(Magrib:日の入りごろ)は3回やります。5回目の礼拝(Isha’:夜)は4回やります。

しかし、ラマダン中は、この5回目の礼拝の後に、ラカアが8回か20回、毎晩行われます。5回目の礼拝の後に、ラカアが8回の礼拝をやるのか20回の礼拝をやるのかは個人の選択の自由だそうです。ムスリムにとって、8ラカアはやらなくてはいけない回数で、20ラカアは、イスラム教の教えでやることを推奨されているますが、やってもやらなくてもどちらでもいいみたいです。なので、大体、ムスリムは8回は必ずやります。

この追加のラカアの礼拝の時をタラーウィーフと言います。この礼拝は、約1時間から長くても2時間以内で終わります。

私は、ラマダンが始まって、1回目のタラーウィーフを見に行くべく、大学のモスクに潜入してきました。

その時の潜入記録を記しておきたいと思います。

大学のモスクには二つのミナレット。

大学内のモスクへ行くまでの道のりの様子。ミナレットが見えてきて、モスクはもうすぐ目の前にあります。
この写真を撮ったときは、橋の上を歩いていたのですが、大学の中には、Gombak川が流れています!

モスクの入り口につきました。これは、男性用の入り口なので、私は、ここをスルーして、別の女性用の入り口を目指します。

ラマダンが始まってからの、特に1回目の礼拝には、人々が本当にたくさんモスクへ集まり、礼拝しに来るので、モスクの周りには、そこらじゅうに車やバイクが停めてあったり、入り口には、人々が脱いだ靴で溢れかえっていました。笑

モスクの前には、礼拝しにきた人たちのバイクでいっぱい。
女性用の入り口にも、みんなが脱いだ靴でいっぱい。

靴を脱いで、モスクの中へ入ってみました。モスクの一階も2階も人でいっぱいで入れなかったので、モスクの三階へ行ってみました。大学のモスクの三階は女性の礼拝スペースになっています。

大学のモスクの3階。タラーウィーフ礼拝をする女性たちの後ろ姿。
大学のモスクの一階を三階から見た時。一階は基本的に男性の礼拝スペースだが、囲いの中は女性用の礼拝スペース。

普段はのモスクは、こんなに人でいっぱいなりませんが、やっぱりラマダン一番の礼拝なので、多くのムスリムたちがモスクに足を運んで、礼拝しに来ていました。

この一糸乱れぬムスリムたちの礼拝を見ているときは、何だか気分が爽快です。笑

一階の男性たちがお祈りをしている後ろ姿。前方にはクルアーンの節を唱えながら、礼拝を率いるイマームがいる。


8ラカアが終わると大部分のムスリムたちが、礼拝を終え、モスクを出て行きました。

写真の左、礼拝の前方の方で並んで礼拝をしている人たちは、これから20ラカアまで礼拝をする人たちで、写真の右に写っている人たちは、8ラカアを終えモスクの出口の方へ向かってる人達。


私も、みんなが8ラカアを終え、モスクを出るタイミングで、私もモスクを後にしました。

モスクから出る時も人でいっぱいいっぱい。


この礼拝を見て、これから1ヶ月のラマダンが始まるんだ〜と何だか実感したような気がします。今年もラマダンがどんな様子になるのか、楽しみです。


おしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?