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待っていた瞬間

ラグビーの話。日曜日、大学対抗戦が開幕した。日本のラグビー界にとってはコロナ中断後の初めてのリスタート。選手も関係者も、報道も、ファンも、そしてにわかの私も待っていた瞬間だった。

観客数制限、無観客試合多し、片方のチームずつ入場、校歌はなし、スタッフはマスク着用、と、できるかぎりの対策をやって開幕にこぎつけた。十分な練習もできないなか、それでも選手たちはうれしそうに、時折笑顔を見せながらのプレーだった。もちろん勝ち点のシステムもあって、常に真剣勝負ではあるが、「ラグビーがまたできてうれしい」を表現しているように思えた。

トップリーグと違って、大学は学年があるので、選手を覚え直さないといけない。推しをみつけて観戦する私はひたすらテレビを見つめていた。青学は健闘した。昨年の覇者早稲田を相手に積極的だった。早稲田派の私も、次第に青学側に。早稲田、ごめんなさい。そして、青学の選手、なんだかかっこいい。髪にゆるくパーマをかけているのかウェーブしている。少し茶色がかっているのは染めているのか日焼けか? そしてどの選手も足は日焼けで真っ黒だった。この夏、きっとものすごく練習したんだろう。残念ながら初戦は負けてしまったけど、さわやかだった。努力は裏切らないから、この先も頑張ってほしい。

試合が終わって整列してサムアップのエール交換(これを最初に見たときは、何をしてるのか知りたくてでググった)のあと、みんな笑顔で握手していた。解説者が「あ、握手してますね。本当は握手はしないきまりですけどね」と笑っていた。そりゃそうだ。さっきまで顔をくっつけてスクラム組んでいたのだから、握手は、もはやなんてことないー。

日本のラグビーを一歩進めてくれた対抗戦・リーグ戦。お疲れ様、そして最後までベストを尽くしてがんばれ!!

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