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しかたないけど、このもやもや感

 トップリーグ延期が決まってから二日ばかり、私がこんなに悔しいのだから選手や関係者の皆さんの気持ちははかり知れない。まずは、感染された選手や関係者の皆さん全員の無事と回復を祈る。入院されている方もいるそうなので心配です。

 ネットでも「しかたがない。待っているよ」という声がほとんどだった。そう、ファンは開催を信じて待っている。私もこの先2~3週間ほど空いてしまったテレビ録画時間を何で埋めようか、と思案中。

 でも、でもひとことだけ、いわせてください。報道によれば6チーム、62名の感染者とのこと。想定外の多さと、濃厚接触者の確定が終わっていないなどグレーな部分が多いことから、延期となったとのこと。練習中の接触による感染の報告は受けていない、各チームとも対策をしたうえで臨んでいること、年末年始を挟んだことからプライベートな部分もあったかも、などなど。

 同じ状況だとしたら、全チームに少数の感染者が出るだろうに、感染者を一人も出していないチームも多い。何が違うのだろう?どのチームも開幕に向けて万全の態勢を整えていたはずだ。

 高校生も大学生もやってのけたことが、プロではできないのは?確かに学生のように寮生活じゃないし、規制もできない。それぞれ社会人で家庭もあって、しかも社員選手も多い。仕事中の感染ももしかしたらありうるかもしれない。でも日常業務での感染はあまり報告されていない。マスクを外してのランチや会議、共同の洗面所やトイレなどの感染リスクが高いことは一般の人も知っているから、対策を徹底しているはずだ。私ももう1年以上外食をせず、テイクアウトと自炊だ。献立の繰り返しに家族も飽きているだろうが、作っている私がいちばん飽きているよ。話が脱線した。

 感染者を一人も出さずにここまでこぎつけているチームの皆さんにとっては、なんとも残念なことだろう。住んでいる地域や個人の免疫など様々な要素があるから、限定はできないが、ここまで偏りがあると、感染を出さずに頑張ったチームに勝ち点を上げたいぐらいだ。よくがんばった。

 協会の記者会見では、「感染者を出していないチームも多いのは事実だから、これから聞き取りをして知見を活かしていきたい、他のスポーツの知見も踏まえたい」とのことだった。どうか、それをお願いしたい。いろいろなことが規制されて、不便もあるし、プライベートもままならない状態になるかもしれない。だが、期間限定のことだ。高校生も大学生もやった。大人もぜひがんばってほしい。

 外国からトップリーグに参戦した選手の皆さんにも、なんか申し訳ない気持ちになってしまった。マピンピ選手やレイドロー選手はかなり早い時期から日本に来て準備をしてきてくれた。報道にはないから外国人選手でも感染者がいるかと思うが、日本でラグビーをするために来た彼らにとってラグビーができない状況は、残念なことこのうえない。延期になって試合数が減ってしまって、私たちにとっても残念だ。でももし感染していたら、どうか無事に回復してほしい。

 「残念だけど、待ってるよ」というあたたかい意見が多い中で、このもやっと感を表現していいものか迷ったが、吐き出してすっきりした。さあ、開幕までじっとまとう。とにかくやれることをすべてやって無事に開幕してほしい。世界中の経験を活かして、がんばってほしい。ファン歴たった1年ほどの人間に言われる筋合いはないと思うが、ラグビー界にとっては念願だったラグビー熱の盛りあがりを継続させるためにも、みなさんのがんばりに期待だ。J Sportsは、また過去の名勝負などを放映するのだろうか。そういえば、このあいだ「雪の早明戦」をはじめて見た。昔はなんでもありなのね、すごいねーと思いながら見ていたら、「魔法のやかん」が登場した。そう、私はあの金色のでっかいやかんを知っている。校庭の水飲み場であのやかんに水を汲んでいる運動部の人たちがいた。普通の水なのに、あのやかんで頭から水をかけられて、蘇る運動部の人たち・・・。そんな屈強な皆さんなのだから、この苦難もなんとか乗り越えてくれるでしょう。応援しています。


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