うつ病の再発防止のために

うつ病の治療が終了してもう5年以上が経過しました。
うつ病は再発しやすいということを聞いていたので、この5年間はいつも再発を恐れながら過ごしてきました。
この5年間で気を付けてものを記録しておきます。
1.無理をしない
一番大事にしてきたのは無理をしないことですね。これまでは仕事も家事も全力でやっていました。
しかし、うつ病になって感じたことは、常に全力でやっていると、いつも以上の力を出さないといけない状況の時に、うつ病再発の危険が潜んでいます。
誰もが日常の力から非日常の力を想像し、それを期待します。日常で100の力を出していると非日常で120の力を求められます。このような無理が重なるとうつ病を再発しやすくなります。
日常に発揮する力を80程度に抑えて、非日常に発揮する力を100にするように調節しましょう。
2.自分なりの基準を持つ
心身の状態を把握するために、自分なりの基準を持って、それを常に意識しているといいでしょう。
日常の何気ない行動や考え方の癖を把握し、調子が悪いときの傾向を把握するのです。
自分の場合ですが、「残業している人がいる中、定時で帰ることに罪悪感を感じる」とか、「コンビニでお酒を買うとき、決められない」といった症状が出た時は要注意でした。
うつ病になる人は周囲への配慮はできるのですが、自分への配慮ができない人が多いと感じます。
自分へ目を向け、自分の状態を把握できるように、自分なりの判断基準を持つようにしましょう。
3.理論的・他者目線であきらめる
うつ病が治った後、出世ができなくなったり、自分の望む仕事につけなかったりするなど、自分の望むとおりにならないことが増えてきます。
そんな時、できるだけ理論的に考えたり、他者の視点で考えることで、あきらめることが必要になってきます。
自分も出世はできなくなりましたが、まあ人事の人からすると昇進させて再発させたくないでしょうし、周囲の目からすれば病気で配慮されていた人が昇進していくのも面白くないでしょう。
自分は最低限の生活を維持するため、働きながらうつ病を治す道を選びました。そういった事情や、ほかの人の立場に立てば、定年まで勤めさせてくれるだけでも十分だと考えるようにしました。
4.栄養と休養と運動のバランス
肉体と精神は連結しています。そのため、心も体も健康な状態でいられるようにする必要があります。
そのために必要なのが栄養と休養と運動です。
まずは栄養。人間の体は食べたものを原料に作られていきます。そのため、体を作る材料が必要になります。その材料が、タンパク質とビタミン・ミネラルです。
それらをしっかりと摂取するため、食事のメニューに気を付けてる必要があります。
自分の場合は家族の理解が得られなかったので、食事に加えてプロテインパウダーやサプリメントをしっかり取るようにしました。
次に休養。睡眠は脳を休めるために必要なものなので、しっかりと取るようにしましょう。どれくらいの睡眠が必要かは個人差もあると思います。自分にとってちょうどよい時間を見つけていきましょう。
また、睡眠だけでなく、入浴やストレッチをすることで、体の自己治癒力を引き出すことも大切です。コリや痛みがあるとそれだけで精神がやんできますからね。
最後に運動。ストレス解消という意味もありますが、やはり筋肉をつけることや、体をうまく動かすことが必要です。単純に考えて、60Kgの重りを運ぶとき、200kgを持つことができる人と30kgしか持てない人、どちらが元気でいられるでしょう。当然力持ちの方が体力の消耗も少なく済みます。
元気な方が考え方も元気でいられます。
毎日の仕事でくたくたな人でも、少しづつ体力をつけていけば、だんだん仕事にも余裕が出てくるようになり、それがうつ病の再発にもつながります。

自分の考え方ではうつ病も生活習慣病だと思っています。生活とは、衣食住もそうですが、自身の考え方や行動も含まれています。
毎日が積み重なって病気になるのですから、その毎日を変化させていく必要があります。
変化させるために、今一度自分の生活習慣を振り返ってみて、改善すべきポイントや改善できるポイントを考えていく必要があるでしょう。
まずは自分にしっかりと目を向けてあげてください。

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