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無意識に言葉を発してしまう人のためのnote

 最近、言葉の使い方に気をつけている。というのも、丁寧な言葉の使い方をする人は仕事が丁寧で精度が高いように感じるからだ。周囲とのコミュニケーションを円滑に進め、期待値調整はバッチリ。そんな人は言葉の使い方が丁寧である。もちろん不用意な単語は発しない。

 逆に、危険だと感じる言葉がいくつかある。今日はこれまでに気づいた中で代表的な「無意識かつ危険な言葉」をいくつか紹介してみる。もし当てはまったら無意識的にその言葉を使っていないか自問自答すると良いと思います。

壁打ち

 よく聞きそうな言葉その1。「1 on 1の時に《論点》について壁打ちさせてください!」とかよく聞いたりする。

 この言葉には本当に適切なのだろうか。まず、相手は壁じゃないし少なくとも「相談させてください」という言葉に変えた方が良いのではないか。と僕は思う。「壁打ち」という言葉には「自分の悩みを解決したいしできればよい(そのためにあなたという壁を利用させてね)」という一方的なニュアンスを感じる。相手の時間を奪う行為に対して「壁」はさすがに失礼だろう。

そもそも

 「そもそも」という言葉自体は、議論の前庭部分に対して疑問を呈するときなどによく使う。それ自体は当然良い。問題は、なんでもかんでも意見を通したいがために「そもそもマウント」を取る人である。いわゆる「そもそも大臣」。「そもそも」を乱用すると、強い圧をかけてしまう。自分の主張を通す前の前段として「そもそも」とふっかけて相手の意見を潰そうとしている自覚がある人は気をつけた方が良いかもなあって思う。

 逆に自分は圧を受け取りやすい体質なので、圧を感じるとすぐにしんどくなる。うまく付き合っていきたいなあと思う。おそらく無意識的に発している言葉だろうし。

頑張る

 「頑張る」って単語自体がダメって訳ではない。もちろん目指す先を明確に持った上で差分を埋めに行く努力をしようということならとても素晴らしいことだと思う。

 とはいえ、期日を確認された際に「頑張ればいけそうっす」と答えるなど、明確な答えを求められている場面の「頑張る」という答え方は極力辞めた方が良い。この場合、問いに対する思考を放棄した上で「頑張る」という呪文でその場をごまかしているにすぎないと思う。「とりあえず頑張ってみます」もまた同じ。結局何が言いたいのか分からないと相手に受け取られてしまうこともある。

 と、結構強めに言ってみたものの、案外誰でもこの言葉は使っていたりする。むしろ封印できている人は割と少ないと思う。もちろん自分も反射的な場面で「頑張る」を使いがち。とはいえ反射的でもこの言葉が出るということは、深く考えずに返事をしていると言わざるを得ない。

すみません

 「謝る行為自体」に対して問題意識は持っていない。何かしらの指摘を受けた際に反射的に「すみません」というのは辞めた方が良いのではと思っている。

 指摘した相手からすると、別に謝罪が必要なわけではない(人によるが)素直に「ご指摘ありがとうございます!」で良い気がする。

 若干脱線するが「すみません、次からちゃんとします!」となると明確な上下関係を自ら規定している感じがする。職場の場合は立場は違うとはいえ同じ目標を追う仲間なのだから、そんなペコペコしなくて良いなあって最近は思う。(自分に明らかな非がある時、二度目の指摘とかは全力で詫びた方がいいです!相手の時間を奪っているから!!)

絶対

 これはシンプルに「世の中に絶対なんてない」ということが言いたい。ビックバンあったかどうか、重力や電磁力が存在するか、地球は青いかどうか。どれも絶対こうだなんて言えないはず(だって自分でみてないしみたとて証明にはならない)

 「絶対〜〜だから!!」って連呼されると「この人、本当に何も考えてなさそうだな」って僕なら思う。第一印象に響くので気をつけると良いかも。

 というわけで無意識に「絶対」っていうのは辞めた方が良い。世の中のあらゆる事象は100/0で判断できないという唯一の原則を踏まえて言葉を選ぶことが大切だと思う。

〜ですが

 自身を擁護するために乱用する枕詞は辞めた方が良い。以下の記事を書いたのでここでは割愛。

最後に

 このように、いくつか言葉を挙げてみると、普段使ってる言葉は無意識に発している言葉が大半ではないかと思う。自分の精神肉体の本心から出てきた言葉になっていないということだ。

 無意識から脱却するためには、まずは言葉を発する前に一呼吸置くこと。つまり自分の使う1つ1つの言葉を咀嚼した上で自分ごとにすることが大切なように思う。心の余裕がない時は反射的になり言葉が短調になる、無意識的に発してしまうから。常に自分の心に余裕を持った言葉遣いをできればと無意識からの脱却の一歩目は歩めるのではないかと思う。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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