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2023/10/23 CPI動向

現在CPIは、前年比だと約+3%で推移しています。
月別でも上昇傾向にあることがわかります。
10%を超えている物を黄色と緑でフォーカスしました。

月別CPI

2023年9月CPI
2023年9月CPI

出典
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200573&tstat=000001150147&cycle=1&year=20230&month=23070909&tclass1=000001150149&result_back=1&tclass2val=0

CPI 長期

長期的にも見てみましょう
1970年代のオイルショックのインフレが目立ちますね。
オイルショックとは、石油を産出する国が石油価格の大幅な引き上げ、石油生産の削減、石油の輸出制限などを行うことによって生じる、世界的な経済的混乱のことです。
オイルショックは、1970年代に2度発生しました。
第1次オイルショックは、1973年10月に発生しました。
第4次中東戦争でアラブ産油国が石油輸出を停止したため、原油価格が高騰しました。
原油価格は危機前の4倍に跳ね上がり、石油輸入国に大きな打撃を与えました。
日本では、消費者物価の上昇率が年に20%を超える激しいインフレが起こりました。
ガソリンや灯油はもちろん、石油を燃料とする工業製品も不足していきました。
デマも広がって、トイレットペーパーや洗剤の買い占めが起きるなど、パニックに陥りました。
翌年、日本経済は、戦後初めてのマイナス成長を記録、高度経済成長は終わりを告げた時代です。

そしてリーマンショックの頃に比べても現在のインフレは真逆に動いているのがわかります。
その途中で2014年5月も大体今と同じくらいのインフレ率です。
この時のインフレはどのように収まったのでしょうか。
実は、2014年4月に消費税率が5%から8%に引き上げられたことに伴い、コアコアCPIは4月に前月比1.9%と一時的に上昇率が高まりました。
2014年5月にCPIが落ち着いた理由は、消費税前の駆け込み需要だともいわれています。
今とは要因が異なりますね。

CPI 長期チャート
CPI リーマンショック
CPI 2014年5月

政府日銀のCPI見通し

政府日銀が目指しているCPIも公表されています。
大体2%前後で推移させるのが政府日銀が考えているヘルシーな状況のようです。

政府日銀のCPI見通し

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