5日目

いけばな

消えていくから美しいと、みんなが言うなら儚さは綺麗ではないのでしょう。私は花火になって、お祭りに酔う人を見下ろして死にたい。
記憶は優しさ、昨日と全く同じように、勉強嫌いな私を綺麗に、綺麗に飾っててよ。

平均化された悲鳴よりも、夜眠れなかった経験が、今をお知らせする。生きるとか死ぬとか、飾られた花に優しくありたいと言ったって、歩道を走る、道端の花を無視して、足は、働かなくちゃ。
なんとなく、飾って綺麗な花は、野に咲いている時も綺麗なことを知っていて、だから誰も、何にも言えなくなっていた。

好きと言われた、そんな感じ。