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ねい
2018年9月26日 16:09
1・2・3・4・5・6高2の春、花見をしないかとアサミを誘った。地元には竜が眠るという池があって、そこでわたしの作った不細工な団子をツマミにビールを飲んだ。小さな子どもがわたしに近づいて話しかけた。心地よく回った酔いも手伝って、わたしは優しいお姉さんのようにその子に接していた。予想だにしないことが起きた。突然アサミはわたしの腕を引っ張り、狂ったように叫んだのだ。「わたしのるんばに
2018年9月27日 10:53
1・2・3・4・5・6アサミとセンパイと、何人かで遊んだ、ある日の朝。寝息が聞こえて目を覚ますと、目の前にアサミの顔があった。化粧の下の白い肌がやわらかそうで、りんごの一番おいしいところを切り取ったような紅い唇の奥には、白い歯が小さく子どもの様に顔を出していた。さっきまでいたはずの男たちは姿が見えない。わたしはうすら寒くなり、人形のように可愛いアサミにくっついて寝ようとして、はっとした。