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水換えの話

アクアリストの皆さん大好きな作業ランキング堂々の第一位、水換えに関してのお話しです。

皆様水換えは好きですか?
僕は好きです。プロホースで沈澱している汚れを吸い出す時なんて爽快そのものですし、壁面のコケをこそぎ落として、新しい水を入れていくと、透明感が増した様な気がして、嬉々として作業をしています。

まぁ実際には目に見えての水の透明度はさほど変化はありません。生体にとって有害な硝酸塩がいくら溜まっていようが、致死量のアンモニアが入っていようが水は無色透明です。ただ、こう言った有害なものは除去しなくてはならず、それらを薄めていく作業が水換えになります。

「そんな大変な作業を飽きずに続けられてすごいね。」

水換えをしていると妻がよくこんな言葉をかけてきます。でも、僕自身は大変だと思う事はないんです。腰が痛くなったり、疲労が蓄積したり、なんか馬鹿みたいに時間も使っていますが、飼育している生体が快適に過ごせる環境を作る事こそがアクアリストの使命と勝手に思い込んでいます。

単に水槽内の水を綺麗にする事を水換えと言うのではありません。その本質はもっと別ものなんです。地球の自然を破壊して成り立つ文明の中で暮らす利己的な我々人類が、他の生物に対して無償で行う善行であり、慈愛の精神、贖罪、自責の念、等等、様々な想いを抱え、自己と向き合って自身の本心を知る行為、すなわち、水換えとは自らの心の濁りを浄化し綺麗にする事なんです。何なら水なんて綺麗にならなくても良いんです。嘘ですけど。

話を戻します。まぁ僕は休みの日は大抵家に篭って水換えをしています。室内の一番小さい水槽は週2回。採卵したいなぁとか、早く大きくしたいなぁって思っている水槽も週2回。他は週1回のペースで水換えしています。バケツに水を汲み、カルキ抜きを適量混ぜて、それを何往復もベランダに運んで水換え作業をしていました。所謂バケツリレーってヤツです。採卵、選別、写真撮影など他の作業と併用で水換えをする際には半日潰す事もあります。

そんな水換え事情に変化をもたらそうと、6月下旬にタカギのNANO NEXTというホース&ホースリールを購入したんです。そして実際に使用したら、なんとまぁ便利な事! 時間も労力も今までの水換えで費やしていたのとは比較にならないほど超絶楽なんです。10キロのバケツを持って何往復もしなくて良いんですから、楽に決まってますよね。腰も痛くありません。疲労感もありません。時間も短縮できました。もうこれは水換え革命と言っても過言ではありません。

僕の場合はほとんどの水槽(容器)がベランダです。ベランダの場合、排水はそのまま流せるので、(卵などを間違えて流さない様にネットをしています)ホースから給水が出来れば、水換えの排水も給水もベランダの範囲から動かずに出来るようになるんですよね。バケツに水道水を貯めて、カルキ抜きを混ぜて、水温を合わせるだけ。エアコンの室外機の前に置いておけば、あっという間に温度合わせも出来ます。

その後、7月頭に浄水器を購入しました。もうカルキ抜きすら入れる必要もない。水をバケツに貯めて温度合わせしてから容器に足せば終了。まじ革命。

もう手放せない

水換えについて

水換えの頻度や換水量なんかは人それぞれです。水槽の容量、飼育している生体の特性・数・大きさ、与えている餌の量、水草の種類・量、照明の性能・時間、濾過器の性能、エアレーションの有無、元々の水道水の水質、色々な要素によって変動していくものです。飼育している生体が死なずに元気で過ごし、飼育者が納得できる清潔さをキープできていれば良いかと思います。
よく言われるのは1〜2週間の頻度で水槽内の1/3〜1/2程度の換水が目安だそうです。

水換えの注意点

・水道水のカルキは抜きましょう
・水温を合わせましょう
・魚種や環境によっては全換水する事もありますけど、元の飼育水はある程度は残しましょう。魚に与えるストレスがヤバいです。育てたバクテリアがいなくなります。
・濾過器を使用している場合は水換えと濾過器の掃除を同時にしない方が良いです。大きな環境変化は魚のストレスになります。

水換え時にあると便利な道具

・排水用のホース 
低床を掃除しやすいものが便利です。

・バケツ
排水を入れたり、入れ替える水を貯めます。水量のメモリがあると使いやすいです。

・カルキ抜き&混ぜるもの、浄水器
カルキ抜き剤を使用した際に混ぜるものがあると便利です。手を入れて混ぜなければ何でも良いと思います。オタマとかは混ぜたり、魚を掬うのにも使えるのでオススメです。僕は余ったエアレーションを使用しています。

・雑巾
お水をこぼしてもすぐに拭けます。給水時にしょっちゅう水槽から水を溢れさせる人には絶対必要です。たっぷり給水出来る物かあればとりあえず安心です。

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