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和墨

「めだか専門店ぱれっと」の有岡麻世様が作出された品種で、オロチのヒカリ体型と女雛の交配から出た斑のある個体を選別累代することにより誕生したメダカになります。

従来の斑のあるメダカと言うのは、明るい容器に入れると黒が薄くなったり見えにくくなります。それに対して和墨の黒い斑は明るい環境でも褪色しないという画期的な形質を持っています。素晴らしい。

ヒレが長いと黒いサシ模様も際立って格好いいです。

名前にある様に、まるで和紙に墨汁を垂らした様な墨模様が特徴で、ヒレに入るカスリの様な黒サシも更に和の趣を強調してくれています。白と黒のコントラストが魅力的で上見も綺麗な魚ですが、横見も充分な見応えです。背地反応無しと言う形質を持ち褪色しないので、ガラス水槽で飼育すると、上見も横見も可能となり、2倍楽しむ事が出来ます。

色の濃淡はありますが、親と同じような白黒になるものが多く、固定率は高めな感じかと思います。稀に朱赤や茶色っぽい色素が入った個体も出てきたりします。選別に関しては↓

ヒレ墨を重視したい場合は黒勝ちを
上見の柄のキレを重視したい場合は白勝ちを選ぶ。

超黒がちのばかりで累代するとオロチのように白地がなくなっていくので白地も見て累代していくのがポイント。墨は深く艶のあるのが上物。

透明鱗、普通鱗、半透明鱗
がでるが、普通鱗は墨が濃くならない傾向にある。

めだか専門店ぱれっと様 和墨特集の記事より

とにかく格好いいメダカなんです。そして褪色しない斑という形質は改良メダカの世界に置いても貴重な形質で、様々な派生品種も出ています。去る7月14日には作者様主催の和墨血統展覧会なるマニアックなイベントも開催されていました。インスタで拝見しましたが、かなりの盛り上がりを見せており、受賞したメダカも綺麗でした。

今後も和墨の血を受け継いだ品種が沢山出てくると思われます。とても楽しみです。

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