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痩せ細り病について
推しメ(推しメダカ)の青目和墨くんの近況 R6.04.20
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何となく痩せてきたなと感じたのは約1カ月半ほど前のこと。下半身が少し沈んだ感じで泳ぐようになっています。普通種の和墨メスとペアリングして、室内加温して育てていたメダカです。
徐々に体の線が細くなっていたので、先ずは栄養不足になっている可能性を考えて高タンパクの粉餌やブラインシュリンプをこまめに与えました。餌喰いも良く問題なく食べていました。それでも体型が良くなる気配はありません。あぁこれは痩せ細り病になっていると確信しました。元々きちんと餌も食べていたのに痩せてきてたから、最初から予感はあったんですよね。
痩せている=痩せ細り病とは限りません。餌も食べているのに痩せたままでいるのが痩せ細り病です。メダカが罹ると厄介な病気ベスト1と言っても過言ではない病気。今まで何匹か見てきました。いずれも、もれなく徐々に衰弱してお亡くなりになっています。
ジェックスラボラトリーは、奈良女子大学 保智己名誉教授と共に痩せ細り病を発症したメダカの体内でどのような異変が起こっているのかを明らかにする調査を行いました。
その結果、痩せ細り病を発症したメダカの腎臓組織において寄生虫や抗酸菌(Mycobacterium科)と呼ばれる細菌の感染が確認されました。
またその他の各種器官(エラ、肝臓、消化管、筋肉、生殖腺)では痩せに繋がるような病変は確認されませんでした。
今回の調査から、メダカの痩せ細り病は腎臓への寄生虫もしくは抗酸菌感染が原因である可能性が示されました。抗酸菌(Mycobacterium科)は土壌や水系など環境中に広く生息する細菌です。市販の魚病薬でも対処が難しいということもあり、現状有効な対処法がない状況です。これを踏まえて今後は、感染経路の調査や、原因に応じた効果的な予防方法の探索を行っていく予定です。
痩せ細り病の原因は諸説あると言われていますが、現在では細菌や寄生虫の感染が原因であるとの説が主流です。
抗酸菌に感染した場合は治療困難となっていますが、寄生虫の場合は、何とかなるのかもと治療方法をネットで調べて、効果があったとされる方法もいくつか試しました。それでも良くなる事はありませんでした。まぁとりあえず餌も食べるし、下半身が少し沈み気味ですが泳げてもいる。回復しないなら最終的には余生を充実して過ごして頂く、つまりはQOL向上生活にシフトチェンジしました。
この子が好きな、乾燥赤虫やブラインシュリンプを給餌して、水温も一定に保てるようヒーターを入れて、ストレスなく過ごせるよう単独飼育で3週間ほど過ごしました。徐々に弱ってきている様子が見受けられ、数日前から乾燥赤虫は食べにくくなりました。そして昨日の朝に様子を見ると、泳ぎ方がフラフラするようになりました。仕事から帰宅してから夜見ると縦泳ぎもするようになりました。持って数日と言った感じです。推しメ(推しメダカ)が居なくなるのは寂しい限り。
ありがとう。命は次世代に繋げたよ。
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