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父の在宅介護の記録

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2019年から2020年に、膵臓癌で闘病中だった父の在宅介護をしていた時の記事です。
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2020年3月の記事一覧

日本に帰国中 膵臓癌父が再入院&容態が変化してしまった昨日の出来事

11月に膵臓癌が再発し、入院してしばし治療していた父が、残念ながらもう治療がなくなり、1月8日に退院してきました。 しばし、低位安定していた父の容態が、変化してしまいました。 ドレーンチューブに不具合が出てきて、痛みが発生ここ1、2週間、腸液を体外に出していたドレーンチューブの周りから、かなりの量の腸液が漏れ出てきてしまうようになっていました。 ガーゼに漏れ出した腸液が、チューブを通すために開けている穴に触れていたため、穴の周りが炎症を起こしてしまい、「痛い痛い」と言い

大雪ホワイトデーに亡くなった父。在宅介護生活していて驚いたこと

すい臓癌で闘病中だった父が、ついに、3月14日ホワイトデーに亡くなりました。 あり得ない暖冬で、一度もセーターを着ることもない中、突然、東京に雪が降りました。 (寒い寒い雪の日で、「まきの涙か、と思った」と、いつも気にかけてくれていた先輩からメッセージをもらいました。) 父は結構急に脈が弱くなってしまい、病院から連絡を受けて駆けつけましたが、最期には間に合いませんでした。幸い、痛みなく、眠るように、息を引き取ったと看護師さんに言われたのが、救い。 さらに、父の「ねー、僕

膵臓癌で亡くなった父は、おしゃれだったのかー

すい臓癌で3月14日に亡くなった父について、書こうと思います。 何気に「おしゃれ」だったことについて。 遺影を、妹の結婚式のときの、にっこり笑顔の写真にしたんですが、改めてみて見ると、なんともかわいいピンクの蝶ネクタイをしている! これは、妹がハワイでお土産に買ってきたものらしい。 (全然知らなかった・・) 写真の背景を選べたんですが、菜の花の写真をチョイスし、黄色とピンクがなんとも春っぽい。 このにっこり遺影のおかげなのかなんなのか、告別式も、なんかほんわり雰囲気

膵臓癌で亡くなった父の座右の銘は「為さざる罪」

父の短歌仲間である書家の川上さんから、お手紙と色紙が届きました。 闘病中にも、激励のお手紙と、「祈」という文字をいただき、壁に貼ってました。 今回届いた色紙には、「為さざる罪」とある。 「ん?なんだろう、これは?」ポチと2人で首をひねる。 その後、同封されていた手紙を拝読し、この言葉は、「お父様の人生訓のような座右の銘」だったことを知りました。 父の目指した姿は、レオナルド・ダビンチ!父の座右の銘と聞いて思い出したのが、10年前、まだ父が現役でもりもりもりもり働いて

膵臓癌で亡くなった父は、最期まで仕切り屋だった

ブログを読んでくれてるあっこさんから、「お父さんかっこいいね」とメッセージをもらいました。 たしかにかっこいい面もありましたが、とにかく仕切り屋で、しつこいという面も持ち合わせていました。 今回は、いくつかそんなエピソードを思い出してみます。 旅行のときのホテルは勝手に自分好みを手配して、娘に振込指示を出す父父とは、何度か一緒に旅行に行きましたが、まずはホテルへのこだわりが強く、大きくてゴージャスなホテルを好みました。 妹と私の、「こじんまりとしたホテルがいい」という

膵臓癌で亡くなった父よ、あの世でも頑張って!(お肉あげるから)

なんだか朝からお腹が痛いなあ~、なんだろう? そうだ!腹筋だ! 外を散歩するのも少し控えようと、家でストレッチをするついでに腹筋100回したんでした。 痛いというのは、効果出てるってことなんですかね?そう信じよう。 さて、今日は、アメリカのがんセンターでナースプラクティショナー(上級看護師)として働いている友人のブログを読んで、父の死について思ったことを書いてみます。 「末期」というのは、どういうことなのか?膵臓癌を11月に再発した父は、年を越せることはないだろうと