ChromebookでVS Codeを用いたPythonの実行

Chromebookでも小規模な実装であれば問題ないというのを示したい。そこで、ChromebookでVS Codeを用いたPythonの実行方法を示す。

1. ChromebookのLinuxモードの有効化

Googleの公式ページからLinuxモードの有効化方法を確認して、Linuxを使用可能な状態にする。このLinux上にPython等をインストールするイメージである。

2. Pythonのインストール

Pyenvのインストール

こちらにあるように、パッケージを事前にインストールする。まず、以下のようにアップデートを完了しておく。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

上記を実行しておかないと、インストールができないパッケージなどが存在する可能性がある。上記実行後、以下のように必要パッケージをインストールされたい。

$ sudo apt install \
  build-essential libssl-dev zlib1g-dev \
  libbz2-dev libreadline-dev libsqlite3-dev curl llvm \
  libncursesw5-dev tk-dev libxml2-dev libxmlsec1-dev libffi-dev liblzma-dev \
  libopencv-dev git

インストールしたら、以下のようにPyenvをインストールする。

$ git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv

次に、.profileファイルを編集して、pyenvをターミナル上で使えるようにする。まず、vimを用いて.profileを開く。

$ sudo vim ~/.profile

そして、以下の内容を.profileに書き込む。

export PYENV_ROOT=$HOME/.pyenv
export PATH=$PYENV_ROOT/bin:$PATH
if command -v pyenv 1>/dev/null 2>&1; then
  eval "$(pyenv init -)"
fi

保存/終了したら.profileを以下のように読み込む。

$ source ~/.profile

pyenv-virtualenvのインストール

こちらを参考にインストールする。

$ git clone https://github.com/pyenv/pyenv-virtualenv.git $(pyenv root)/plugins/pyenv-virtualenv

gitからcloneしたら、以下のように設定ファイルに追記

$ echo 'eval "$(pyenv virtualenv-init -)"' >> ~/.profile

以上で完了。

pyenvを用いたPython環境のインストール

pyenvを用いてインストール可能なPython環境を確認する。

$ pyenv install --list
Available versions:
2.1.3
2.2.3
2.3.7
2.4.0
2.4.1
2.4.2
.
.
.

上記はインストール可能な環境の一部のみを表示している。自身でインストールしたい環境を選択し、以下のようにしてインストールされたい。(以下はpython3.7.1のインストール例)

$ pyenv install 3.7.1

なお、pyenvの使い方はこちらのPyenvのGithubに譲ることとする。また、Pyenv自体に利用者が多いので、ネット上には多くの参考記事が見つかると思われる。適宜参照されたい。

※上記は、前述の必要パッケージがインストールされていないとインストールできない可能性が高い。インストールできなかった場合は、適宜、前述のLinuxのパッケージインストールに戻られたい。

3. VS Codeのインストール

下記のコマンドでインストールできると思われる。

$ sudo apt-get update
$ curl -L https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=760868 > code.deb
$ sudo apt-get install ./code.deb

上記を実行して、

$ code

とターミナル上で打てばVS Codeが立ち上がる。

注意:上記は、amd64用のVS Codeのインストールが実行されるようになっていた。まずは、以下のように自身のChromebookでインストールするべきファイル内容を確認されたい。

$ dpkg --print-architecture

このとき、arm64と表示されたら、arm64用のdebファイルが必要となる。上記確認後に、VS Code のホームページ(こちら(2022年12月20日にアクセス確認)を参照されたい)からご自身の機器に合った.debファイルをダウンロードされたい。その後、以下のフォルダにダウンロードした.debファイルを配置する。

/home/{Chromebookのユーザ名}

上記に配置後、以下のコマンドを実行されたい。

$ sudo apt-get install ./{ダウンロードした.debファイル名}

このようにすると、インストール完了する。その後、

$ code

とすると、VS Codeが立ち上がる。正直、.debファイルをクリックして、普通にインストールしても良い気がしている。お好みの方法で実行されたい。

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