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出産②

魔女の宅急便で1番好きなシーンは
キキがカバンにぽいぽいと
荷物を入れるシーンです。

入院準備をしていた私は
キキをはるかに上回る大量の荷物を用意し
絶対こんなにいらないって言われても
おかしくないくらいの大きなかばんを3つ持って
病院へ乗り込みました。

それをすべて助産師さんに運んでもらい
私は早速内診へ。
相変わらず子宮口は2〜3センチでした。

時刻は朝8:30。
すぐさまバルーンをいれられます。
すごく変な感じです。
お股から風船の、あの、しばった部分が
ぶらぶら出ている感覚。
怖くて見てないけど、多分、そんなかんじ。

そのまま1時間横になり
生理痛のような痛みと地味に闘います。
これが陣痛かぁと呑気に思っていましたが
助産師さんに聞いてみたら
これは違うらしかった…笑

1時間後に点滴で促進剤をいれます。
人生初の点滴にドギマギしていたら
助産師さんからいらん一言。
「太い針なのでちょっと痛いですよ(^^)」」

…怖いこと言わないでよおおお(゚∀゚)


そしてブスッと手首に刺さる太い針。
でもたいして痛くなかった( ´ ▽ ` )ヨカッタ
そんなことより
見える位置に針が刺さってて
若干血が滲んでるのが見えていやでした。

そして後はもう陣痛がきて
子宮口が開くのをひたすら待つのみ。

母とLINEして愛犬の写真やら動画やら
送ってもらって癒されたり
YouTubeでいきみ逃しの動画を見たり
旦那に進行状況をLINEしたり

そんなこんなで12:00頃。
運ばれてきたお昼ご飯🍚🍚🍚

この時の痛みは
かなりひどい生理痛のような感じで
まだ全然耐えれるけど食欲はなくて
お盆のはじっこの酢の物とデザートのみかんを
食べて終了。チーン

15:00頃におやつの
ワッフルが運ばれてきて
おいしそう…と思いつつ
痛みで食欲はなく食べれず。チーン

15:15頃バルーンが抜かれました。
ふう、すっきり。
このとき子宮口はたしか6〜7センチ。

部屋に戻り、またもや1人痛みに耐えます。

もうこの時点では座って痛みに耐えるのか
寝転がって痛みに耐えるのか
どちらがいいか分からなくて
寝たり起きたりを繰り返しながら
ただひたすらに痛みに耐えていました。

15:30頃
ここにきてはじめて助産師さんが
腰をさすってくれました。
そしたらすごく、すごく、楽になって
もっと早くこうしてほしかった
と思ったのでした。

そして旦那さん呼んでいいよと許可が出たので
仕事中の旦那に速攻LINE。

16:30頃
旦那到着。
顔を見たときとても安心感がありました。
緊張してないと思っていたけど
やっぱり気が張ってたことに気付きました。

そしてすぐさま腰をさすってもらい
テニスボールでお尻を押してもらいます。

この時はもう声を出さなきゃ
痛みの逃しようがないくらい痛くて
息を吐く時、フーーーッと大きく声を出しながら
パーに開いた手を壁にベタッとつけて
痛みと戦っていました。

陣痛がおさまってるとき
旦那の携帯が鳴り仕事の電話が入りました。
それに出た旦那に瞬間殺意を覚えましたネ( ◠‿◠ )
電話中にまた痛みが来て死ぬかと思いました。
でも私に怒る気力はござらんのでした。

ここからはもう時間はさっぱりわかりませんが
この後子宮口9センチになるもいっこうに破水せず

破水させようと何度も内診グリグリされ
私はもうわけがわかりませんでした。
しかもこのとき陣痛と陣痛の間隔が
10秒くらいしかなくて休む暇なく来る痛みに
疲れ切っていたのでした。
(促進剤とめてもらってるのに)

結局破水しないままさらに1時間。

ウィダーInゼリーを旦那に飲ませてもらいながら
必死に痛みに耐えて
一瞬痛みが治まった隙に気絶のように眠り
また痛みで叩き起こさるのを繰り返すうちに
ようやく子宮口全開になりました。

いよいよ分娩室へ移動です。

歩いて。


えっ?歩いて?

耳を疑う鬼畜なお言葉…
何度も痛みでしゃがみながら
どうにかこうにか分娩室に向かうのでした。

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