仮面ライダージオウの話題1

キカイダーすぎません?あれ。
しかも必殺技、氷って。ザミーゴまで入ってるし。
今回もネタに事欠かないライダーでしたが、話題はちょっと変えます。

ツクヨミの変化について。

なんか手のひらドリルだったと批判を投げかけてる人が沢山いるようで。
僕も初見、(あれ?こんな思考の固まらないやつだっけ?)と一瞬思ったんですが。
よくよくと考えると、今までの流れを考えたら当然の反応だなと感じました。

これから話す推論にはゲイツくんも絡めます。

まず、当初ツクヨミとゲイツは2068年でオーマジオウへ反乱するレジスタンスとして登場し、その首魁の過去、つまりは2018年の若き常盤ソウゴを求めてタイムジャンプしてきます。

その際の各自の動機はというと、
ゲイツは強硬派。まだ高校生でオーマジオウになる前のソウゴを殺して未来を変える。
ツクヨミは保守派。もしソウゴがまだ道を踏み外す前ならば、オーマジオウになることを辞めさせる。
どちらも、「オーマジオウのいない平和な世界にする」という到達点は同じですが、実現過程でのソウゴを巡るアクションに明確な差があります。

物語序盤では、ツクヨミがソウゴの人となりが本来「善」であると見るや、問答無用でソウゴを倒そうというゲイツを静止する場面が多かったです。
そんな折、ゲイツの行動と考えが変わる時期がきます。13話、ディケイドが現れてからです。
厳密にはその前にヘルヘイムの森で駆紋戒斗とのやりとりがあり、自分の行動を見つめ直すきっかけを得ています。
そのなかで、アナザーゴーストによって魂が分離したソウゴを放ってはおけず、アナザーゴースト討伐に向かうという行動にでます。(この過程で門矢士に「ジオウを救いたいんじゃないか?」といった投げかけをされて動揺します)
結局、このゴースト絡みの事件が解決したあと、ソウゴへの態度が一気に軟化します。

ベルトを捨てろ、と。

この提案は、後にソウゴ自身、2068年に一時タイムジャンプした先で未来の自分(?)にも提案されます。結局、力を手放せば最低最悪の魔王への道は進まずとも済む、という考え方です。

この流れの中で、あることを全て端折ってます。
そもそもゲイツの態度が軟化したのは、ソウゴの行動の他に、ツクヨミからの提案と説得があったからです。
劇中でソウゴの行動を照らして、「あのソウゴが私達の知るオーマジオウに本当になると思えるか?」と度々ゲイツが諭されています。
実際ソウゴの行動は、大局を見て回り道でも最善の解決を得る、まさに最善最良の王の片鱗を見せています。近くで見る限り、こんな人が突然世界を滅ぼすなんて考え、持つだろうか?逆に疑問が出るくらいです。

そのツクヨミ、実は序盤からその態度に不安が現れている部分が多々見受けられます。
8話で早瀬を救うための機転。
9話で反抗するゲイツを完膚なきまでに反撃した時。
11話で2人になったソウゴの行動を見た反応。
なにより、度々ゲイツへソウゴのオーマジオウへの可能性を否定するかのような言動は、その不安の裏返し(ゲイツへ疑問を投げかけることで自分の不安を払拭しようとした?)と取れます。

そして22話。
ジオウⅡによって行われた時間の巻き戻し。
劇中でも、その能力は「オーマの日」に使われるはずのオーマジオウの能力だと、黒ウォズから説明されています。
それを1話の2068年でツクヨミは見ているのです。
しかも、仲間はその力で壊滅してます。

ツクヨミに溜まっていた不安が爆発しても不思議じゃないです。
あれを見せられて、動揺しない人はいません。当事者であるソウゴと、その運命を知るウォズを除いては。

こうすると、ツクヨミの言動の転換も納得できると思うのです。
彼女は、まだ(主観的な見方で言うなら)汚染されていないまっ更な常磐ソウゴから評価をしている。ゲイツは逆に評価真っ黒で見てます。主観的な印象が真逆な状態で双方がソウゴを比べているのですから、差がでて当然です。

その決定的契機が、ジオウⅡの登場。
まるでジオウⅡの2つの時計のように、まったく別の方向に2人は動いてる…

いや、導かれてるのかも…。

現段階の僕の考えは、

ツクヨミは手のひらなど返していない。
手のひらの上に広げていたソウゴ調査票の結果が「魔王になる可能性大」という評価結果になっただけ。
白ウォズの語る未来も怪しいが、ソウゴの辿る未来も暗雲。
未来を変えたい人の行動としては、当然の変化だと思いました。

そういえば、白ウォズがツクヨミの名前を遂に呼びましたよね。
当初はゲイツしか呼ばなかったのに。そういう変化にも注目が必要だと感じます。
実は、ジオウⅡの時間巻き戻しは、なにか時間干渉に関するリスクがあるとか…。

語れば尽くさない事が山積みですが、今日はこの辺で。

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