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解離性脳動脈瘤

私が左椎骨解離性脳動脈瘤と診断されてから9年経つ。当初はまだ経過観察もあり、日々頭に圧をかけないように気をつけたり、夜になると死を覚悟した日々やあの時の頭痛を思い出したり…、動脈瘤がどう変化するか診察の度に不安になった。また生まれて初めてのMRIが緊張と不安とあの閉鎖感のせいで、ちょっとしたトラウマになってしまい、MRIもずっと怖かった。今でこそウトウト眠りそうになるまでに成長したけど、あの閉所感は半端ないよね(笑)。

その動脈瘤は9年間何も変化がない。瘤が小さくなる人、無くなる人、皆それぞれ違うと医師には言われたが、私のは大きくも小さくもなく、そのままである。

頭痛の時も、頭痛の場所にもよるが、瘤の辺りがなんとなく痛むことがある…。その度に、動脈瘤の存在を思い出す。私の免許証と家の電話のそばには、脳動脈瘤の名前をメモしている。

子供達にも何かあった時にはメモを伝えてほしいと話してある。もし、またおかしい頭痛や異変があれば、救急車を呼ぶように医師から言われてる…。脳内出血、くも膜下出血の可能性があるからだ。

あまりにも長い間そのままだから、年々、瘤の存在を忘れていっている。とはいえ、やはり気持ちの良いものではない。だけど、動脈瘤があるのを知っているから気をつけられることもあるし(血圧高めだが笑)、何かあっても処置も早くできるわけで…と良い方向に考えられるようになった。ちなみに、あの時に書いた子供達への遺書はまだ持っていたりする。


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