優しい気持ちと手の温もり
ケガや病気をしたときによく使う「手当て」という言葉、現代では「治療」という意味で使われることが多くなっていますが、「手当て」とは本来、文字通り手を当てる、触れることで心身の苦痛を和らげる、古くから人々が用いてきた癒しの一形態です。
手の平には、触れられた生命の自然治癒力を引き出す不思議な力があります。
人は身体のどこかが痛むとき、自然と手で患部を押さえます。そうすることで身体の緊張をほぐし、手の平の熱や湿気、また電気が伝わり、痛みが和らぐと考えられています。
また母親が、