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Jメモ4

ある屋外でのイベント出店でのこと。
描くスペースの他にスペースがあまり、フォトアルバムのL版写真と、布と麻紐を使って簡易的に掲示物スペースを作った。
飾り方はもちろん、立派なカメラを持ち合わせておらず、展示というにも烏滸がましいので掲示。
フォトアルバムよりは気軽にみていただきやすくなった。

当時の時点でほぼ既にインスタにあげていたもの。
描いたものを仕上げてパチリとしたもの。
濃く発色したもの、薄く消えていくさま。作画部位がメインなので肌色率高めの接写が中心。

人の目に触れるところで飾ってみて、また、自分自身も少し離れたところから見ていてるとはじめて客観視できた。
RGBとCMYKの違いとかはおいておいて、

「描いてすぐ撮った写真だなあ」


事実そうなんだけど。

基本的に自分、フォロワーさん、タグやメンションなどを辿ってきたフォロワーさん以外しか見なかったものを公の場で掲示すると、こう見えるものなのか。
オフラインで見てもらうことを想定せずに撮ったので仕方ない部分もあるけれど、なにかできないか?
とはいえ、大きく出力したり、スマホのカメラや、編集アプリさえ持て余している私は本格的なカメラを買って操作方法などを覚えて0から学び直すよりそれと同じ時間や体力や金額などコストをかけて描く時間に充てたい。そのうえでなにかできないか?

うんうん唸ってる横に写真を見にきて下さった方がいた。
見てくださってありがとうございます。と声をかけると
「刺青嫌いなんよ」というお言葉をいただいた。
「そう見えるかもしれないけど、違うんですよー」という言葉を飲み込んだ。野暮というか、差し出がましいというか。お構いされるのがよろしくないケースのように思えて、「そうなんですね」と返して並んで見るのが関の山。
年配の男性だったが、嫌いだからとすぐに立ち去るわけでもなく、しばらくじっと観ていかれた。
刺青嫌いかもしれないけど、刺青の写真あれば見てしまうでしょう。わかる。刺青のみならず、イベントとかだけではない、舞台メイクなどのボディアートも写真があれば私も観たくなる。というかあるのかな、そんな展示。
誤解はともかく、なんだかんだ見にきてくださったのは嬉しかった。

欲が生まれた。


描いて、「作品」としたい。
消えてしまうのでしっかり残したい。
それまでもそうしてきたつもりだったけど、
いつかとは思っていたけれど、
その気持ちがより強くなったきっかけのひとつ。

というわけで趣向変更はじめます。


お客様の希望ありきの形態であるイベント出店や、個別予約は当面見合わせ。
協力いただける方々と尊重しあいながらの画欲活動に移行。

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