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健全に疑う -前提を破壊してみる-

言語技術の「読み」とソフトウェアテストに共通する視点がある。
それは健全に疑ってみること

言語技術の「読み」は
1. 観察する
2. 分析する
3. 解釈する
4. 批判する
の順に読んだものをより深く考察する。

ソフトウェアテストも同様に、対象を観察し、分析し、解釈し、批判してテストする。
ただ、批判的な見方まで深めずに、表面だけチェックしてテストしたことにしている状況も多く見受けられる。

そういう状況にオススメなのが批判的な見方をしてみる、つまり前提を疑って取り除いてみるということ。

いきなり疑えって言われても…善良なんで…と思ったら、極限状態を想像してみるところからはじめても良い。
すっっっごく大量のデータが一度にドーンとくるとか、本来は空っぽのはずじゃないデータが空っぽのときとか。
そうして、創造的な想像の結果、前提を変えたり崩したりするのになれたら、それは批判的な見方ができるようになってきたということ。

気をつけてほしいのは、いくら疑いが濃くても、いきなり大量のデータを放り込んだりするのはお勧めしない
たいていのテスト環境はそんなにリッチじゃないし、トラブルを起こしてからだと話を聞いてもらいにくくなるので…。
まずは、疑わしい状況が発生した場合に、どういった挙動を想定して設計しているか確認するあたりからはじめるのが吉だ。

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