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カバーカーライフ Mj11月号 より

徳島市・アイウェアデザイナー
山口 進也 さん(47)
フォルクスワーゲン ビートル
[ 所有歴:27年 ]

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「買った時より若返っていますし オーナーよりも元気です!」

子どもの頃、ドラマで観た 黄色いビートルに憧れて…

「二十歳の時、社会人になって1年目に買いました。自分で買った初めてのクルマでした」
 初めての出会いから27年が経った今も、そのクルマは山口進也さん(47)の手元にある。愛車は渋いガンメタリックの初代フォルクスワーゲン・ビートル。四半世紀以上をともにしてきた愛車はオーナー同様、若々しさを保っている。
「子どもの頃、水谷豊さんが出演していたドラマ『事件記者チャボ』で黄色いビートルが出ていて、それが鮮明に印象に残っていたんです。子どもながらにカッコ良いクルマだなぁって思い、大人になったら乗りたいと思っていました」
 山口さんが社会人になりたての頃、同年代の若者にはスポーツカーが人気で、走り屋ブームであったが、山口さんはそれには目もくれず、子どもの頃からの憧れを貫いた。
 初めて乗るクルマが初代ビートルということには「不安はなかった」と言うが、購入先の車屋からはこのクルマを買うに当たっての心構えをストレートに突きつけられた。
「当時、僕は雪の降る福井県に住んでいたんですけど、キャルルックで乗りたいと思っていたんです。でも、それは雪国では乗れないような仕様。年式ももっと古いのに乗りたかったんですけど、当時の自分は二十歳そこそこ。維持費のこともあるし、希少価値のあるクルマを雨晒しで乗るのもどうなんだろうなとか、いろいろとお店の人にアドバイスをもらったんです。若さゆえに雰囲気だけで買おうとしていたんですね」
 結果、山口さんが購入したのは“メキビー”と呼ばれるメキシコ製のビートル。エンジンはインジェクションではなくキャブ仕様になっており、中身も少しずつ本国仕様のパーツに替えていっているとのこと。加えて、長く快適に乗っていく上で現代的な装備もチョイス。それゆえ27年経った今でも「買った当時より若返っていると思いますし、オーナーよりも元気です」と順調そのものだ。
 山口さん、メガネフレームのデザイナーをしているのだが、感性を大事にするという意味でもこのクルマの存在は大きいという。
「流行りに乗っかるだけの商業ベースじゃない仕事をしたかったので独立したんです。正直な自分を残す意味でも、ずっとこのクルマと一緒にいたいなと思っています」
 唯一無二のアイデンティティ。長年ともにする愛車は“自分らしさ”を保つための感性を刺激する大切な相棒でもあるようだ。

モノトーン基調のボディとインテリアにひと際映えるウッドステアリング。雰囲気の良さに加え、「径が大きいのでパワステが付いていない分、運転が楽なんです」と使い勝手も良いとのこと。
「1カ月のうち半分は乗ってます」と街乗りでも活躍しながらも、内外装のコンディションはすこぶる良い。外装は一度全塗装を施し、中身もディスクブレーキに交換するなど、長く快適に乗っていくための努力を惜しんでいない。

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