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ルール紹介① 千式麻雀

当店の特徴的なルールを何回かに分けて解説していきます。1回目は千式麻雀(せんしきまーじゃん)について。

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千式麻雀って何?

トップになった1人が勝ち、他の3人は負けとする完全トップ取り麻雀です。

持ち点は関係なく順位だけで評価します。勝ちを、負け3人をとし、並べると0 → 千 → 千式麻雀という語呂合わせです。トップを、2~3位を、4位を-1と評価する101競技連盟と似た様な名前の付け方ですね。

千式麻雀は私のアイデアではなく別の方が2004年頃に考案されたものです(当時私は知りませんでした)。考案者により実際に試合も行われていますが広く流行るまでには至らなかったようです。
私が千式麻雀に巡り合うきっかけは2016年に発表されたRMU新決勝方式でした。「同じ様に半荘単位でのトップ取り麻雀にすればラス確問題を完全に無くせるのでは?」と当店のルールの原型を考案しました。そして「他に似たようなルールを採用している雀荘は無いかな?」と検索していてめぐり合ったのが千式麻雀です。

試合進行

試合は次の通り進行します。
①東場の4局を打つ
②南場以降はサドンデス戦
・和了った人がトップなら終了、トップでなければ続行
・流局の場合はテンパイ料のやり取りをした上でトップがテンパイなら終了、ノーテンなら続行

終了条件としては「和了が出た場合だけ終了(流局は続行)」とするバリエーションもあるようです。また、当店では大会の決勝戦で一度だけ「ツモ和了の時だけ終了」とするルールにした事があります。これは振り込みで優勝者が決まってしまっては振り込んだ人が可哀想過ぎる…という理由からです。

どんなに大きく浮いていても油断出来ない

千式麻雀で勝つためには「和了ってトップ」か「流局時テンパイしてトップ」が必要です。自らケリを付けないと終わらないのです。どんなに大きく浮いていても普通の麻雀の様にベタオリで流局や横移動を期待するだけでは勝ちを確定できないのがミソです。最後まで必死で考え続けないと勝てません。

どんなに沈んでいても逆転の目がある

逆に、どんなに沈んでいても和了り続けていればいつか逆転トップを取れるのが魅力です。普通の麻雀では大きく沈んでいたら3着狙いや最悪ラス確で妥協する事まであります。千式麻雀では一発で逆転出来なくても1500点(当店の最低点)でいいから和了れるなら和了って良いのです。和了れば次局につながります。

自分一人で和了り続ける必要もなくトップ目に和了らせなければいい(※)ので、必然的にトップ目 VS 下位3人という構図になる状況が多いです。下位が暗黙の了解で結託して差し込みやアシストし合う連携プレーも重要になってきます。

※トップ目に和了らせなければいいというのは正確ではなくて、自分以外の下位者が和了って逆転トップになるのも困ります。状況によって上位2人 VS 下位2人 の構図になったりトップ目がわざとラス目に振り込んで2位からの逆転を防ぐ状況になったり、色々な戦術・戦略があります。その辺の千式麻雀特有の戦術・戦略についてはまた別の機会に詳しくご紹介したいと思います。

東場で役満を和了り他家に大きく差を付けた人が最終的に逆転負けという試合が過去に何度もありました。役満を和了られた時の「ここから逆転したら俺格好良いじゃん!」というワクワク感と本当に逆転出来た時の達成感は尋常ではありません。個人的には役満を和了るより役満を和了られた状況から逆転する方が嬉しいです。

どんな安い手でも和了りさえすれば次局につながるというのは点数計算が分からない初心者にも大きなメリットです。普通の麻雀の様にラス確して嫌な顔をされるという事がありませんので。
(当店の点数計算はとても簡単ですが逆転の計算をパッと出来ない初心者も多いので)

千式麻雀の簡単なご紹介は以上です。もっと掘り下げた記事を書くかもしれません。ではまた。

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