土屋宗一郎

最高位戦日本プロ麻雀協会所属(第40期前期入会) 土屋宗一郎(つちやしゅういちろう)と…

土屋宗一郎

最高位戦日本プロ麻雀協会所属(第40期前期入会) 土屋宗一郎(つちやしゅういちろう)と申します。 会社員→ノーレート雀荘(WillowTree)店長→競技フリー雀荘(茂奈呼)店長 お客様から質問があった競技麻雀の所作を中心に、麻雀全般の話題を書いて行こうと思います。

最近の記事

投サイのタイミングで思った事

そうだ! これNoteに書いておこうと思って忘れてた。 投サイのタイミングって、時間打ち切りの無いリーグ戦等では「全員が井桁を組んだ後」が正しいですよね? 牌山が上がって来ると同時にサイコロを振って良いのは時間打ち切りのある対局に限られます。 じゃあ、もし時間打ち切りの無い対局で、牌山が上がると同時に投サイしてしまったらどうするの? 私が店長をしている麻雀茂奈呼のフリー営業では、井桁を組んでから改めて振り直しをしてもらいます。 実際のリーグ戦でも同様に振り直しするのが

    • 無発声行為

      麻雀と言うゲームにおいて、発声はとても大事な事です。 競技麻雀において、この発声をしない行為は全てアガり放棄となります。 もっと言うと、発声が遅れただけでアガり放棄となってしまうんです。 例えば、立直。 立直の際、まず牌を横向きに置き、その後「リーチ」と発声して千点棒を出す。競技麻雀ではアガり放棄です。 正しくは、「リーチ」と発声し、牌を横向きに置き、千点棒を出す、の順番でなくてはいけません。 ポンの発声が遅れる事はほぼ無いと思いますが、チーする場合も、先に手牌から鳴きたい

      • ゲームの進行

        ゲームの進行順序についてですが、これは団体によって若干の違いがあります。 最高位戦のリーグ戦では、対局する4名が決められた卓の任意の場所に座ります。 立会人からゲーム開始の指示が出たら、まずは牌チェックから始まります。 それぞれ、萬子、筒子、索子、字牌の担当に分かれ、牌の枚数及びキズがないかを確認します。古い習慣で字牌は目上の人がチェックする、と言う暗黙の了解がありましたが、今はそんなには気にしていないようです。ただし、新人のうちは積極的に「萬子やります!」と声を出すと良

        • 牌の呼称及び誤称

          競技麻雀において、正しかろうと間違っていようと、牌の名称を言う事は禁じられています。 例えば捨て牌をした際に、牌が横向きになり見えなくなってしまったような場合に、「あっ、すいません。三萬です」等と周りの人に伝える事が、競技麻雀ではアガり放棄になってしまいます。 本人にしてみれば親切のつもりで言っているのでしょうが、競技麻雀の所作としてはNGなのです。 もちろんポンやロンの発声時に、牌の名称を付けて、「發ポン!」とか「白ロン!」と発声するのも同様にアガり放棄になります。 私

        投サイのタイミングで思った事

          複数の人がチョンボ?

          競技麻雀では、万が一複数の人が同時にチョンボをした場合、同時に罰を受ける、と言う規定があります。 複数の人が同時にチョンボ?あり得なくない?と思う人も多いはずです。 昨日書いたダブロンのケースで、1人は誤ロン、次の人がフリテンチョンボ…いやいや、なかなか同時にそれは確率低いですよね? ただし、こんなケースは意外と起こり得るかもしれません。 局も大詰め、もう流局も間近になりました。 親はノーテンで手を伏せました。 南家はテンパイ、西家もテンパイ、北家はノーテンでした。 ん?

          複数の人がチョンボ?

          ダブロンで頭ハネされた!

          競技麻雀において、ダブロンが成立するケースってほとんど無いんじゃないかな? 競技麻雀では通常頭ハネとなり、放銃した人から見て先にツモる人が優先してアガる事になります。 本来、ロンの発声は「直ちに」が原則ですが、牌離れの悪い人や左利きの人が上家だと、捨て牌を確認するのが若干遅れ、自分が発声をする前に優先権のある人にロン発声をされ、心の中で「あー自分もアガりだったのに…」と思いながら黙って牌を伏せた事は無いですか? 実際の対局において、万が一上記のようなケースがあった場合、

          ダブロンで頭ハネされた!

          立直宣言牌を鳴く!

          競技麻雀において、立直宣言牌を鳴きたい場合にいつ「発声」すれば良いでしょうか? 立直宣言があった場合、その下家は宣言者が立直棒を出すまでツモ動作には入れません。(時間制限有りの対局を除く) ただし、発声は別です。 ポンやカン(ダイミンカン)は直ちに発声しなくてはいけないと言う原則があるので、立直宣言者が牌を横に曲げたら直ちに発声だけしておく事が必要になります。 ただし発声及び開示までで止めておき、取牌(及び打牌)は立直棒を置いた後に行うと良いでしょう。 逆にチーは一呼吸置

          立直宣言牌を鳴く!

          時間制限有りの所作(競技麻雀)

          先日お店で話題になったので、メモ書き程度に残しておきます。 最高位戦の場合、時間制限のある対局では下記の所作が省略可能?となります。 ①投サイのタイミング 時間制限がない場合、ヤマが上がり全員が井桁を組んでからの投サイになりますが、制限有りの場合にはヤマが上がっている最中に投サイ可能です。 ②鳴きの手順 時間制限がない場合、「発声(ポン・チー・カン)」「開示(手牌から鳴きたい牌を見せる)」「取牌(鳴く牌を持ってくる)」「打牌」の順ですが、制限有りの場合には「打牌」が

          時間制限有りの所作(競技麻雀)