第8回_人を見る目・ポテンシャルについて

こんにちは、東京でネットサービス開発の仕事をしながら関東圏の田舎で暮らすという二拠点生活をしているmjです。

今日は二拠点生活とは関係ないですが、最近いろんなところで聞いたり話したりしていて面白いテーマなので、思考をまとめておきたいと思います。

1.人を見る目がある人・ない人とは?

仕事柄採用面接をしたりすることがあるんですが、よく"あの人は人見る目がない"とか、"あの人が採った人は大体伸びる"とか、話すことがあるんですが、この人を見る目がある/ないって何なんだろうとずっと疑問に思ってまして。ただ確かにその人自身はすごい優秀なんだけど、その人がイケてると言ってる人と会うと???と思うことがあるのは確かにあるなと。

最近聞いた話で面白かったのが、この人を見る目というのを階層で捉えると納得がいきそうだなと。

・人を4階層の階層構造で捉える。上の階の方が表面的で見えやすいかつ、変わりやすい。逆に下の階の方がその人自身の根源で見えずらくで変わりづらい。

 ・1F:これまでの経験や学歴や知識。面接の場では大体これを聞く割合が多い。
 ・地下1F:所謂コンピテンシー、行動特性。もう少し噛み砕くとある状況に置かれたときにどういうアクションを取る癖があるのか。
 e.f.課された成果は何がなんでも達成しようとするタイプなのか/議論の場になったときに、まとめようとするタイプかもしくは相手を打ち負かすタイプか等々
これを面接で聞くのはエピソードベースで問うのが良い。例えば自慢話を教えてください、これまでで苦しかった話を教えてください等。

 ・地下2F:その人が持ってる器/ポテンシャル。要は水が入るコップがどの程度大きいのか。ポテンシャルは大きいが、地下1Fや1Fに見えてくる部分がないから今はまだ活躍できてないという人っていうのは確かにいそう。
ポテンシャルモデルは大きく4つのエネルギーから構成されて、この4つのどのエネルギーの強弱は人によってそれぞれ。
  -好奇心:これは吸収力と更新力(知識のupdate)の2つに分かれる
  -洞察力
  -共鳴力
  -胆力:そもそも胆力とは?決断してやり切る力。自分を律してやり切る力。

 ・地下3F:地下2F~1Fの原動力となる源。これは究極劣等感or使命感の強弱で構成されるのでは。

この考え方に照らし合わせると、人を見る目がないケースは1Fの事象だけ見てある意味騙されてるケースなんじゃないかなと。逆にいうと、人を見る目がある人は地下2Fのポテンシャルを見極めて、かつ地下1Fの行動特性に合わせた機会を提供して活躍させられる、そういうことなんじゃないかと。

2.人を見る目をどうやって鍛えるか?

じゃあどうやれば人を見る目を養えるかという話なんですが、結局この階層を意識して人を見ることを続けていくしかないかなと。これまでも何となく地下1Fや2Fの要素も会話には出てくるものの、ちゃんと構造化して思考はできてなかったかなと。
大事なのは地下2Fのポテンシャルは大きい・強い方がいいんだろうけど、地下1Fの行動特性は置かれる環境によって良い方向にも悪い方向にも出そうなので、そこの見極めが大事だろうなと。
なので活躍できてる人・活躍できてない人がいた時に、その要因がどこなのかを探る際に行動特性を把握しておくことは非常に大事だなーと。

3.上司はどこまで育てられるか?

ここまで書いてきて、じゃあマネージャーってどこまでメンバーを育てられるのか?と考えた時に、やっぱり地下2Fのポテンシャルは後天的に育てるのはめちゃくちゃ難しそうだなと。
マネージャーとして大事なのは、地下1Fの行動特性に対してより良いFB(例えばこういう状況ではこういうアクションを取った方があなたの成長にとってはより良いよ)をしてあげるのと、それにプラスして本人が持ってる行動特性に合わせた機会を提供して、結果として1Fの経験・成果に繋げてあげることなんだと個人的には考えてます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?