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ウルトラマン第7話 / 「バラージの青い石」を見ました。 #ウルトラサブスク

100文字短評

バラージのロケ地はどこなんだろう。凄い豪華なセット。科特隊に外国人が参加している光景は何だか珍しいような。強敵アントラー君は冒頭の隕石に乗ってきたのか、昔から地球にいたのかが妙に気になってしまった。

中近東の砂漠に、相次いで隕石が落下した。各国の科特隊が調査のため現地に向かうが、なぜか消息を絶ってしまう。いったい、現地では何が起こっているのか。我らが科特隊日本支部も、いよいよ調査に赴くことに。だが、ビートル機は現地付近で虹色の磁力線に襲われた。一連の事件は、怪獣アントラーの仕業だったのだ!
監督:野長瀬三摩地
出演:黒部進
出演:桜井浩子
出演:小林昭二
出演:石井伊吉
出演:二瓶正也
特技監督:高野宏一
脚本:南川 龍
脚本:金城哲夫
(C)円谷プロ

ウルトラマン第7話 / 「バラージの青い石」 TSUBURAYA IMAGINATION より)

感想

中近東で起きる怪事件

前回の第6話「沿岸警備命令」の感想で、私は「第5話が異色回過ぎたんだ!王道のウルトラマンに戻ったゾ!」なんて適当なことを言っていましたけど、反省します。
今回は科学特捜隊が日本を飛び出して、海外で捜査して戦ってました…。

ストーリーとしてはある日、中近東に巨大な隕石が落下して周囲で怪事件が多発するようになったので、日本の科学特捜隊にもお呼びがかかったとか。

序盤のこの展開でふと思ったんですけど、もしかして、世界中に科学特捜隊の支部はあって、毎日怪事件を捜査したり、怪獣や怪人と戦っていたりするんでしょうか?
もしそうなら、怪獣は日本にだけ現れるってイメージが私にはあったので、ちょっと意外です。

旅客機を墜落させる謎の光の壁

前回の感想で、「子供が事件に巻き込まれて主軸になる構成は実にウルトラマンらしく云々」とかさも分かったようなコメントを私はしていた気がしますけど、今回子供いませんでしたw。

冒頭から(尺の都合もあって)話はスピーディーに進み、科学特捜隊は事件の現場、中近東の幻の街『バラージ』にジェットビートルで向かう訳なんですが、謎の光の壁の妨害を受けて墜落します。


磁力怪獣アントラー君。とてもカワイイ。

旅客機を墜落させ、各国の科特隊を次々行方不明にさせていた犯人は、超巨大蟻地獄、磁力怪獣アントラー君。
私の第一印象はとてもカワイイ。
蟻地獄が飛行機を磁力で巣に落としている!ってSF設定も子供心を鷲掴み間違いなし。とてもワクワク。

ただ私はnoteを書く時は、Pixivのウルトラマン記事をよく参考にするんですけど、ここだと、宇宙怪獣かどうか不明らしいんですよねぇ。

冒頭の隕石に乗って最近地球にやってきたのなら後述するバラージの王族チャータムの話と辻褄が合いませんし。
この子はいつか地球にいるのか、どこから来たのか、造形も能力の設定もイケてるだけに、出自が曖昧というのは残念です。


地図にも載っていない幻の街バラージ

今回妙に気になったのはもう一つありまして。
科学特捜隊がたどり着いたこの街、バラージのロケ地ってどこ?
このセット、テレビ番組にしては豪華過ぎやしない?
と視聴中ずーと気になって仕方がありませんでした。

だってこれ↑もう映画並の豪華さのセットじゃないですか。
昔のテレビ番組はカネがあったのかな?と呑気に思って軽く調べてみたら。

何でも『奇巌城の冒険』という映画のセットを借りて製作したらしいんですよね。
やっぱり映画並の豪華でした。

特撮テレビドラマ『ウルトラマン』第7話「バラージの青い石」は、この映画のオープンセットを借りて撮影された[出典 7]

奇巌城の冒険 - Wikipedia より)
「ノアの神です。」

幻の街バラージに辿り着いた科学特捜隊の隊員は、王族の末裔のチャータムからバラージの歴史を聞く訳なんですけど。

私はウルトラマン全く知らない(兄弟とかシリーズの関係性とか一切知りません……)ので混乱するんですけど、このノアの神こと、かつてバラージを救ったウルトラマンは初代ウルトラマンご本人なのか、それともご先祖様か何かなのか……?
どうなっているんでしょう?
続編や他の媒体で明かされていそうではありますが……。

スぺシウム光線が効かない強敵アントラー君

まぁ初代ウルトラマンだったら、スぺシウム光線が効かない相手だとは初代ウルトラマン自身がよく分かっているはずですし、やっぱり別人のウルトラマンなんだろうなぁとは思いますけどね。あ、大昔のことだし、初代ウルトラマンも忘れていたのかな?

数十Mの怪獣に向けて砲丸投げしろという無茶振りの美女

番組後半、チャータムの歴史講義が終わるのを律儀に待っていたアントラー君がバラージを滅ぼそうと大暴れし始めたので、我らがウルトラマンがこれに立ち向かいます。
しかしスペシウム光線の効かないアントラーにウルトラマンは苦戦を強いられて、王族の末裔のチャータムはノアの神が遺したという『青い石』を持ち出します。

この『青い石』というアイテム、どう使うんだろう?と私は思っていたら、まさかの砲丸投げ…。
身長40mのアントラー君に向けて遠距離から砲丸投げを見事成功させてみせたムラマツキャップ 。
キャップが砲丸投げ大会に出場すれば人類の砲丸投げ記録を大更新間違いなし!
ネロンガの光線を耐え抜いたアラシ隊員といい、ムラマツキャップといい、科学特捜隊の一員は簡単には務まらないんでしょうね。


総評

ウルトラマン第7話 / 「バラージの青い石」、日本を飛び出し異国で捜査するという科学特捜隊の活躍や映画クラスの豪華なバラージのセットが目を引きます。
怪獣アントラー君は現代でも十分通じるイケメン造形で、その能力や生態も実にユニークなものの、出自不明はちょっと残念でした。
興味深いノアの神の正体やその設定は、以降のウルトラマン作品やファンの二次創作で色々拾われて、活用されているのかな。

本日のお気に入りの台詞
「美女と怪獣かぁ、どうなってるのコレ?」


美女と怪獣かぁ、どうなってるのコレ?

★布教

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