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ウルトラマン第6話 / 「沿岸警備命令」を見ました。 #ウルトラサブスク

100文字短評

ゲスラ、キモすぎ…そして可哀想…。前回が子供向け番組らしからぬミステリー仕立てだった反動か子供が主軸の構成で安心感。ゲスラ君、造形がキモさと毒々しさをいい感じに出してるけど、倒されるのは可哀想…。

ホシノ少年たちは、横浜港にあるカカオ豆の倉庫で、宝石密輸犯として指名手配されている“ダイヤモンド・キック”につかまってしまう。同じころ、東京港の汚水を飲んで突然変異した怪獣ゲスラが、カカオ豆を求めて横浜港に出現し、倉庫に接近する。ホシノ少年たちの危機に、ウルトラマンは間に合うか!?
監督:野長瀬三摩地
出演:黒部進
出演:桜井浩子
出演:小林昭二
出演:石井伊吉
出演:二瓶正也
特技監督:高野宏一
脚本:山田正弘
(C)円谷プロ

ウルトラマン第6話 / 「沿岸警備命令」 TSUBURAYA IMAGINATION より) 

感想

東京湾で起きる怪事件

第5話「ミロガンダの秘密」が異色回とも言えるほど子供向け番組らしからぬミステリー仕立て、ホラーチックな内容だった反動なのか、今回はちゃんとした特撮ヒーロー物、ウルトラマンでした。
冒頭で東京湾で起きる怪しい事件が語られるのですけど、20メートルの大きさの鮫だなんて恐ろしい生き物がいますね、この世界は。
まぁ東京湾の公害でこの鮫もゲスラ君同様に変異、巨大化したようなんですけど。

無邪気にはしゃぐ子供たち

冒頭の無邪気にはしゃぐ子供たちの描写や子供たちが事件に巻き込まれていく過程は私の知るウルトラマンらしい流れです。(前回の第5話「ミロガンダの秘密」がやはり異色過ぎたのだとも言える)
横浜港で遊んでいたホシノ少年らは宝石密輸犯“ダイヤモンド・キック”を見つけて、成り行きから科特隊に通報するのですが、科特隊は真面目に取り合いません。(大人は分かってくれないのだ)

東京湾の汚水で巨大化した怪獣ゲスラ
卵のような尻尾のような白い玉?は何なんだろう

あまりメジャーじゃない怪獣のゲスラ君。
私の第一印象はキモッ!でした…。
見るからに触ったらヤバそうな、毒を持っていそうな特徴的な棘に加えてに、卵のような白い球体を尻尾に載せている?訳のわからない後ろ姿。
ゲスラ君、ちょっと調べたら色んな設定がてんこ盛りの変な奴でした。

チョコレート怪獣と言われながら実はチョコレートを好きなのではなくてカカオ豆が好物だとか。
爬虫類なのに、両生類とか海獣とも言われるとか。
東京湾の汚水で変異したということはこの子、公害怪獣第一号かもしれない。(ウルトラマンには関係ないのですけど、私は公害怪獣ヘドラが推しなんですよ)

「(公害への)罰ね、きっと神様が怒ったのよ。」
そんな豆鉄砲ではどうにもならないと思うが…

属性過多怪獣ゲスラ君は、「普段は大人しいのだけど、大きな音を聞くと暴れ出す」という厄介な性質があります。
この設定で、科特隊が一時は攻撃を躊躇うといういい感じの緊迫感を出してくれました。
けど、まぁそういう「お約束設定」は破るためにある訳で。
宝石密輸犯“ダイヤモンド・キック”は、大きな怪獣を見たらとりあえずピストルを発砲!!という悪人あるあるをちゃんと発動してくれる律儀な奴らでした。
ピストルの音を聞いて凶暴化したゲスラ君は怖いのなんのって。
この凶暴化シーン、画質の関係なのか、ただでさえ黒目の見えないゲスラ君の目玉が完全に白目に見えてしまい、完全に頭イッちゃってるヤバイ怪獣オーラを見せつけてくれます。

弱点の触覚を引きちぎるウルトラマン

ゲスラ君は暴れ回った後、棘の毒でウルトラマンを苦しめたものの、ウルトラマンに弱点の触覚を引きちぎられ、すぐに衰弱して海に沈んでいくのでした…。
公害さえ無ければ怪獣化しなかっただろうに可哀想…。


総評

ウルトラマン第6話 / 「沿岸警備命令」、子供が主軸の構成で、ちょっとユーモアな所もありつつ公害という社会風刺も設定に織り込んだ怪獣ゲスラ君の登場する今回の物語はまさに正統派ウルトラマンと言えるエピソードだと思います。

本日のお気に入りの台詞
「ゲスラちゃ〜ん」

「ゲスラちゃ〜ん」


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