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ウルトラマン第13話 / 「オイルSOS」を見ました。 #ウルトラサブスク

100文字短評

ウルトラマンの炎上回(間違ってはいない)。ペスターめっちゃ可愛い!けど、こんな巨大な怪獣がいままで気付かれずに油田やタンカーを襲うとか無理ないか。石油が食料なのに石油を燃やすとか何をしたいの、この子。

中近東の各国で原因不明の油田の火災や航行中のタンカーの爆発炎上事件が相次いで起こった。そんな矢先、東京の港湾地区でタンクローリーが謎の怪物によって爆破されるという事件が発生。海を渡って日本にやってきた怪獣ぺスターに対し、科特隊は東京湾外で撃滅する作戦を実行に移すが、事態は最悪の展開に!
監督:円谷一
出演:黒部進
出演:桜井浩子
出演:小林昭二
出演:石井伊吉
出演:二瓶正也
特殊技術:高野宏一
脚本:金城哲夫
(C)円谷プロ

ウルトラマン第13話 / 「オイルSOS」 TSUBURAYA IMAGINATION より)

感想

まさにウルトラマンの「炎上」回!

ウルトラマン第13話「オイルSOS」は、爆発!爆発!炎上!炎上!というまさにウルトラマンの炎上回でした。(別に間違ってはいない表現)

中近東で原因不明の油田火災や航行中のタンカーの爆発炎上事件が相次ぐという所から物語は始まります。
原因不明の怪事件には怪獣の姿あり、という王道の流れです。

因みに今では消防法の関係で、こんなド派手な爆発はもう撮影出来ないんだとか。
ということは歴史的に価値のある特撮映像ということにもなります。

海中の謎の青い怪光

私はゴジラ好きで、公害怪獣ヘドラが推しということもあり、油獣ペスターの存在自体は、石油を食べるとか、海洋汚染で変異したヒトデという設定から薄っすらと知っていました。
今回動画で登場作品を初めてちゃんと見たのですが、ヤバイ可愛いじゃん、この子。
これは造形美と設定で一目惚れです。


油を食べるペスターは攻撃すると爆発すると言うが…

どういう出会いがあればそうなるのか、ヒトデとコウモリが融合して、そこにガソリンでもかけられて変異でもしてしまったのか。
このグロテスクなんだけど、愛嬌あるキメラな全身の姿!
これを可愛いと思わない人なんているんでしょうか!(いっぱいいる)

油獣ペスター君は石油が大好物です。
中近東で油田やタンカーを襲っては炎上させてしまいます!

…………ん?
こんなに巨大で、冗談みたいな姿の怪獣が油田やタンカーを襲っているのに誰にも気付かれないことなんてあるんだろうか?(気にしてはいけない)
石油を食べるのに石油を燃やすとかどういう理屈なんだろう?水を飲むのに氷にする人間なんてまずいないぞ。(だから気にしてはいけない)

大好物の石油を食べるペスター君

油獣ペスター君は、石油が大好物で、食べた石油を身体にたらふく貯蔵しているので、いわば生きた巨大な爆弾です。

現実でも、もしも大型のLNG(液化天然ガス)タンカーが爆発すると核爆発クラスのエネルギーが放出されると言われています(数字の上では)。

ペスター君は大型タンカーより幾分か小型であり主に食べているのはLNGではなく石油でしょうし、ペスター君一体の爆発で核兵器クラスの大爆発はないにしても、ド派手な爆発・燃焼をするのは間違いないと思います。
そしてそこがコンビナートだった日には被害は更に倍増します。
……ただし爆発すればの話です。

攻撃されて何故か火を吐いたペスター君

今回、特捜隊は爆発一応警戒しますが、ペスター君を下手に攻撃して凶暴化させ、コンビナートをあの炎(怪光線)で破壊される事態の方をどうやら問題視しているようでした。
ペスター君の爆発規模の予想は、私の勝手な推測に過ぎませんし、コンビナートが破壊されてしまうのも確かに大問題です。
……ここまでは分かります。

ただイデ隊員のミスから結局出現したペスター君を湾内でロケット弾攻撃してしまうのですが、ペスター君はロケット弾の直撃を受けても懸念された爆発の方は何故か起きません。

ペスター君はどうしたのかと言えば、近くのドラム缶が漂う海面に何故か火を吐いただけなんです。

ムラマツキャップの言う、最悪の事態とは何だろう…。
(最悪の事態ってコンビナート大炎上とかペスター君大爆発とかなんじゃ?)

上陸する前に徹底的に攻撃してしまえば良かったように見えるんですよね。
だってもう爆発しないと分かったんですから。
なんか今回展開がヘンでぎこちないなぁ。

自分が破壊したコンビナートの熱気でまいるペスター君

ヘンと言えばペスター君もヘンで。
自分で上陸して自分でコンビナートを焼いておきながら、どうやらその火災の熱気で自滅してしまうんです。
意味が分からない……。ドジっ子属性か?
まぁロケット弾で攻撃されると火を吐くってのは刺激に対する無意識の反応、身体の条件反射みたいにも取れますし、ロケット弾攻撃が一番効いたとも受け取れるんですけど…。
うーん、なんだか釈然としない。


スペシウム光線を受けても爆発はしない"爆弾"

特捜隊から"爆弾"とまで形容されたペスター君でしたが、我らがウルトラマンのスペシウム光線を食らってもついに爆発はしませんでした。

30分の子供向け番組で細かいことを気にしても仕方がないとは分かるんですけど、上陸前に徹底的に攻撃してペスターを殺処分していれば良かったんじゃないかな?という、(大人目線すぎるかもしれない)印象が強く、イデ隊員の責められる具合がちょっと不憫でした。

東京湾で大型タンカーが爆発したら、石油タンクの爆発の連鎖反応でもって関東地方は全滅するって有名な話(うろ覚え)もありますから、爆発を懸念して湾内ではペスターへの攻撃厳禁という理屈なら分かりますが、コンビナートを荒らされたくないのなら、やっぱり上陸前に総攻撃していれば良かったよね、今回は、とどうしても感じます。

総評

ウルトラマン第13話 / 「オイルSOS」、ウルトラマン初の「炎上」回でした。
油獣ペスターの造形と設定に私は痺れました。これは一目惚れでしょう。
今ではもう撮影出来ない、本物の爆発、本物の炎上の数々はワイルドな迫力に溢れています。
ただ、ペスターに一目惚れしたせいか、どうしても釈然としない展開と、ペスター君の呆気ない倒され方が残念でした。


本日のお気に入りの台詞

「そんなら警察にわざわざ連絡なんぞするもんか!」

「そんなら警察にわざわざ連絡なんぞするもんか!」


★布教

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