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時計について

 時計にハマるきっかけは人によって異なるが何かから関連付けて時計に惹かれる人は多いだろう。
自分もその1人で、自分はとても服が好きで服やスタイルについて色々と考えているうちにアクセサリーについて一つの結論に辿り着いた。それは
「アクセサリーは腕時計と結婚指輪だけで良い。」
というものである。

 これまで腕時計は元カノにもらったものをつけていたが、それも弟に渡してしまった。そして2023年の夏、なんか腕元さみしいな時計欲しいなとなった。これがスタートだ。
 クォーツとは機械式とはといったところから学び始め、「なるほど、なんとなくかっこいいから機械式だな!」となり日常的に私服に合わせる時計であり耐水性や耐衝撃性などの機能性が要るのでダイバーズやツールウォッチ、パイロットウォッチが良いとなり色々と探し始める。

 ここから購入するまでが長かった。まずseikoのsbdc101をネットで見る。なんかツールウォッチらしい顔つきで硬さがありまさに質実剛健で良いと感じた。時計初心者からしたら普通にカッコいいと思えるデザインと満足できる機能性。


実際に試着すると、色味のバランスと厚さがしっかりとこない。いいんだけどデイトの感じやインデックスの太さがしっくりこなかった。

 自分はゴツいダイバーズウォッチの立体感が苦手だとわかり、ロンジンのレジェンドダイバーが次の候補となる。インナーベゼルとなり立体感は抑えられた。しかし、試着するとインデックス周辺の線が多くごちゃついて見える。数字のデザインが苦手、ブレスもしっくりこないと思い断念。



 時計について調べるうちに帯磁性能という概念を知り、sinn 104と出会う。実際つけると計器らしさが強すぎて服の雰囲気との違いが目立った。またデイデイトは少しおじさんくさいディティールという印象を受けた。男臭くメカや機械の好きな男ならないがファッションとの相性は良いとは言えなかった。
そして時計にスペックばかりを追い求めるのはやめる。パイロットウォッチも見てみるがファッションとの温度差を感じsinnから離れる。


 タグホイヤーでカレラ キャリバー5と出会う。文字盤が綺麗で全体的にシンプルで良い。若々しくシンプルでタグホイヤーらしい明るさと視認性の高さがある。タグホイヤーとカレラというレーシングやクロノグラフのイメージと自分がマッチしていないと感じる。クロノグラフはいらないがキャリバー5はカレラからクロノグラフを取っただけの時計に見えて何か引っかかり断念。優れているがどこかしっくりとこなかった。



IWCやGSを試着してみる。これまでの時計に比べ価格帯が上がるため明らかに完成度が高くスペックも充実している。しかしこれらは初心者がなんとなく付けるのには価格的にも価値的にも重さがあった。間違いなく良い時計であり、若いサラリーマンが日常的に付けるには少し早いような印象も受けた。また腕に100万円弱の時計を巻いているのは少し怖いと感じることもある。この価格帯の時計を試着することでブレスレットの違いについて学ぶ。


 時計について調べていくうちにやはりロレックスに行き着く。自分が求めているツール感に対してロレックスはラグジュアリー感がありすぎる。そして、昨今は特にロレックスがお金や完成の象徴のように感じることが増えた。まず買えない事実に加え、自分自身のイメージと異なる。実用時計として最も優れているブランドの一つであるだろうが、純粋に時計を好きで買っている人間が少なく買えない現状には残念としか思えない。


 オメガでダイバー300mとアクアテラと出会う。ダイバー300mは文字盤のデザインが(特に波模様)好きになれなかった。あとヘリウムエスケープバルブも。優れた機能のための実用的なデザインだが自分の生活に全く関係がなく自分にとっては実用的ではない。それはロマン的で良いが自分は少し萎えてしまう。
シーマスターは非凡であり大人気というのも納得。車で言うとSUVという立ち位置か。自分はそこまで明るい性格ではないためその立ち位置のイケてる時計をつけるのは、精神的なシンクロ率が低いと感じた。
この頃、各ブランドの立ち位置や自分の具体的な好みついて理解し始める。



 次はtudor。rangerを探すもなかなか出会えず。ようやく出会うことができるものツール感が強く時計が好きな人の趣味時計という印象。レトロさが強い。スペックは全く悪くないのだが見た目に関してあえて悪く言えばチープさがある。
BB41mmはギア感のあるデザインやスペックもかなり好印象。しかし厚さが14mm以上でありゴツい。流石にここまでゴツイとファッションとの相性が悪い。BBは58のちょうどよさは特筆すべきだが自分にはサイズが小さいように感じた。

 そして色々と回り回った。本当に新品で見れる時計はかなり足を運んで試着した。

 結論から言うと買った時計は
 oris  divers65 cal.400 である。

一度見た時には良い時計で非の打ち所がないと思った。しかし良くも悪くも顔つきは地味だった。ブレスレットはテーパーしているフェイクリベット付きのものだが、その良さがわからず。軽すぎてしっくりこないと言う印象だった。
 購入の決め手は値上げだった。より良い時計を探し回るもこれ以上にピンとくるものには出会えなかった。そのタイミングで値上げ情報を入手。何度か店舗へ見に行くうちに、購入したローカルな店舗の親しみのある接客や長時間試着し検討していても居心地の悪くない店舗に好感を覚えた。そしてつけたまま時間が経つと腕に馴染み、これほどの機能がありながら直径40mmで厚さ12.8mmという絶妙なサイズが心地良くなった。地味な顔つきもドーム型のサファイアガラスと実はグレーっぽいフェイスも一捻りがありいいじゃないかとなった。そのちょうどいい地味さと時計業界内のポジショニング。ムーブメントの機能性については言うまでもなく、値上げ前の価格(購入した値段は約42万円だった)とデザイン、全てが優れていた。

 購入してから4ヶ月ほど経ち、この長いパワーリザーブでほぼ毎日着用していたこともあり新たな時計を購入するまでは一度も止まることはなかった。
 ここからは4ヶ月レビューを。小傷は多くついたがそれは愛着となり、つけていた時間により角が取れて腕にしっくりと馴染んだ。本当に心地よいのはここからだろう。日差については購入当初は+2s程度だったが現在は大きくマイナスにふれている。正直気にしていないが、あまりにも酷いようであればメンテナンスも検討しなくてはならないだろう。
夜光は少し弱め。ブレスレットはその軽さとテーパー具合がとても心地よくこれをマイナスポイントと思っていた自分には反省を促したい。
パワーリザーブは流石。いつ止まるのか心配したほど。両方向回転ベゼルは心地良くカチカチとまわり不満はない。使うこともほぼない。
一点気になることがあるとすれば、自動巻きのローターの滑りがあまり良くないように感じた。もちろん十分であることは間違い無いのだが、価格帯の上の時計と比べるとという話である。



そろそろ一区切りつけるべきだろうが続けよう。


 この時計を買い、時計について調べているうちに時計を好きになってしまった。
次に買うのは仕事柄G-SHOCKだと決めていたので誕生日にプレゼントしてもらった。それがこの記事の表紙の写真である。これで365日時計生活ができるようになった。
G-SHOCK選びも簡単ではなかった。G-SHOCKは種類が多く探すのは大変だと思っていたが絞っていくと四角っぽい元祖の5600シリーズ人気のカシオークのみが候補となった。5600シリーズはデジタル文字盤に惹かれた。G-SHOCKならこれでしょと言うデザインとちょうど良いレトロさ。シンプルであり可愛さもありこれで十分といったところ。
カシオークはオールブラックなものをまたおり視認性が劣るため悩んでいた。
 実際に店舗に行くと様々な種類があったが今回購入したGA-B2100-1AJFに一目惚れした。カシオークでありながらイケイケ感が少なくバランスの良い配色とレトロさが共存しておりドンピシャだった。購入価格は約18000円ほど。Amazonならもっと安い。
ちなみに5600シリーズは自分の腕には少し小さかった。


こちらの購入1ヶ月レビューをすると、普通にかっこいい。なんならG-SHOCKの中ではトップレベルではとさえ思う。機能は使いこなせてはいないが夜光やライト、デイデイトなど日々使用する部分は使いやすく満足度が高い。時差合わせはBluetoothでできるしソーラー発電だ。見た目のかっこよさが大変気に入っているので長く使っていきたい。


現在非常に満足度の高い2本の腕時計を所有している。次はドレスウォッチも欲しいな。上にも書いたが高すぎる時計はメンタルとなシンクロ率が低いのでちょうど良いものがあれば欲しい。 
時計は楽しい。

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