人に頼る勇気
私は人に頼ることが苦手だ。
自分の弱みを見せてはいけない、
完璧な子、手のかからない子、いつも笑顔な子、
いい子にしていないといけない。
ずっとそう思っていた。
私は長女だ。
小さい時から、
お姉ちゃんだからという理由で我慢することがよくあった。
誰かにそうしなさいと言われたわけではなく、
周りの雰囲気を小さいながらに察していたのだろう。
そうやって周りの空気を読みながら笑顔で過ごしていた。
私は最近14歳になった。
妹もそれなりに大きくなったのに、親は妹ばかりを甘やかす。
妹のように親に愛想を振り撒くことができない私は、
親にとってはきっと永遠に反抗期だ。
学校でも同じだ。
小学校3年生の時、悪口を言われたことを先生に伝えた。
悪口を言ってきたのは、
クラスの中でも優秀で学級委員をやっている女の子だった。
先生の前ではすごくいい子だったので、
私の主張は信じてもらえなかった。
結果私が怒られてしまった。
私はその日からリーダーの仕事をたくさんやるようにした。
頼りになる子は先生から信用してもらえると考えたからだ。
親の仕事の都合で小学5年生で引っ越してからは、
先生からの信用も厚くなり、
クラスのみんなにも信じてもらえるようになっていった。
私は信用を失うのが怖くなり、
自分の性格にはあっていなかったが、
学級委員や実行委員、係活動や先生の手伝いを頑張った。
学校でも家でもいい子でいなくてはいけなかったから、
疲れてしまったのだろう。
中学2年生になってから、
体調があまり良くない日が多くなっていった。
自分がリーダーとして指示をしていることを馬鹿にされた。
周りの人と比べられて、役立たずと言われた。
お前のことはみんなが嫌っていると言われた。
全部悔しかった。
確かに信じてもらえるようにという理由ではじめた活動だが、
どれも全力で取り組んでいるつもりだった。
学年の人やクラスの人が楽しんで学校生活を送れるようにと思い、
頑張っているつもりだった。
先生方は褒めてくれた。
頑張ってるね。
ありがとう。
そんな言葉が嬉しくて頑張っていたのに、
周りの友達からはきもい、うざい、目立ちたがりと言われた。
普段だったら、少し悲しい気持ちになるだけだったのに、
中学2年生になってから、
グサっと心に刺さるようになっていった。
苦しかった。
誰かに助けて欲しかった。
親には言いたくなかった。
今まで散々私に冷たくしてきたくせに
今更親を頼ろうとも思えなかった。
学校で私を心配してくれる、先生がいた。
学校では毎日笑顔で過ごしていたから、
他の先生は誰も気づいていなかったのに
なんか最近変だよ?なんかあった?
って声かけてくれた先生がいた。
一瞬話そうかなって考えが頭をよぎった。
助けてって言ってもいいのかな?って
でもいえなかった、言ってしまったらどうなるのかわからなかったから。
話たら泣いてしまいそうだったから。
その日家でたくさん考えた、
夜気持ちが落ちちゃった時に勢いで、
手紙を書いた。
「助けてください」
この7文字を書くのに2時間かかった。
学校で先生にわたした。
考えるのをやめた。
すごく迷ったけど、勇気出して顔も見ずに渡した。
先生は助けてくれた。
たくさん話聞いてくれて、
一緒にいてくれた。
それだけでよかった。
初めて自分に味方ができたみたいで、嬉しかった。
今も落ち込んじゃう日も多いけど、
前より少しだけ毎日が明るくなった。
人を頼るのって、難しいし怖い。
でもたまには誰かに寄りかかってもいいのかなって思えた。
先生ありがとう。
これからもいっぱい迷惑かけるとは思いますが、
よろしくお願いします。
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