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新・宇宙戦艦ヤマトは本歌取りであり、マーケティングを考えさせてくれる。

1974年放映時をかすかに記憶しているオイラです。
だから、リアル宇宙戦艦ヤマト世代の端くれなのです。

その後「さらば宇宙戦艦ヤマト」を涙を流しながら見たものです。

そんなリアルヤマト世代なので
ヤマト2199からのリメイク作品も当然完全制覇しております。

素直に楽しめているかと言うと
正直微妙なところもあります

もちろん
ヤマト復活篇や
実写版のキムタクヤマトなどに比べれば
はるかに優れています。
作りが丁寧です。

だけんども

2202では途中から
見ることを止めたいなと思ったことがあることを白状しときます。

だって

途中でよくわからない
スピリチュアルな要素が満載になってしまい
50%くらい話についていけなかったからです。

ヤマトってエンターテイメントでしょ。
アーティスティックな要素は要らんと思うけど。 
あれは、コアなアニメファン向けのサービスだったのかしらん。

てなわけで、2202で生じた不安をかかえつつ
2205を見たわけです。

幸いにして
そういったスピリチュアルな要素は大きく減ったので
作品の見通しが良くなった分楽しめましたです。

とはいうものの
途中でイスカンダルの部分で
少しばかりマニアックな要素が見受けられたので
そこだけが少し心配なところではあります。
あの部分を次回膨らましすぎないでほしいなぁ。

で、旧作を思い出しつつ感じたことは

昭和ヤマトのリメイクというのはなかなかに難しいものですねぇということ。

私はリアル旧作ヤマト世代
当時は確かに楽しんだし感動もした
そして泣いた。

これは疑いのない事実です。

昭和のあの時代だからOKだったんだよね。

ガンダムを体験し
ジブリアニメを体験し
エヴァをとおり
サマーウォーズなど、ポストジブリを体験した。

ストーリーをちゃんと作り込んでいるアニメ作品を体験しているんだよね。

基準が爆上がりしているんだから

旧作ヤマトを今見たところで
正直厳しいものがあります。

船の動きひとつとっても
コンピューター制作の映像を見慣れてます。
だから
なんとも動きがぎこちない
確かに新鮮といえば新鮮ですけどね

登場人物のデッサンも
何しろ70年代
令和の時代に見ると何とも古臭いからね

懐かしいというよりは
今となっては無理
という感情になるのが本音です

何より脚本が雑すぎる

これはヤマトだけではなくて
当時のテレビドラマでも言えることなので
その時代の風景としか言いようがない

なので

リメイクだからといって
絵だけ綺麗にしてもアウト。

和歌の世界でいうところの
本歌取りでないとね。

オリジナルの作品をリスペクトしつつ
令和の時代に通用するだけの
コンテンツにブラッシュアップすること。

オリジナルを愛してるオールド・ファンに
訴求するだけではなく

若い世代のアニメファンにも
訴求をするだけのコンテンツに磨き上げること

2199は80点ぐらいの出来だった
2202は私にはついていけない作品だった。

でもそれは、
好き嫌いがハッキリと分かれた作品てこと。
失敗ではないのだな。

2205の客層でこのことは理解した。

新宿ピカデリーでの2205の客層

若い世代も見に来ていたのよ。
そして楽しんでいたようだ。

てことで、
リメイクとしては十分成功の部類ですね!

マーケティング考えるなら、この人の本から読むのがオススメ


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