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PFAS問題 京都各地で基準値を大幅に超過対策強化と情報公表を要求


 有機フッ素化合物(PFAS)のうちPFOS、PFOA、PFHxSについては、国際条約で製造・使用・輸入が禁止されています 。PFOS、PFOAについて、水1 L あたり50ナノグラムの目標基準値が設定されました。腎癌 や乳児・胎児の成長発達への影響などがあり、各地で問題が惹起しています。専門家からは基準の引き下げが求められています。

宇治駐屯地で基準の17万倍を検出   500m周辺の井戸2箇所で基準の1、3倍

 防衛省が2022年7月22日に公表した調査結果で、宇治駐屯地(関西補給処)の水槽で870万ナノグラム/リットル(基準の17万倍)が検出されています。この水はすでに産廃処分場に処分したとのことです。
 宇治駐屯地に隣接した宇治市水道浄水場の原水(地下水)で、33ナノグラム/リットルが検出されています。100mという深い地下水での結果であることも考慮すると、影響を懸念せざるを得ません。

 9月27日の水谷質問への答弁で、「周囲500mの井戸6箇所を調査したところ、2箇所で基準値の1.3倍程度のPFOSが検出された」ことを明らかにしました。水谷は、市とも情報共有し、住民への正確な情報提供と対策を講じるよう求めました。また、宇治駐屯地のPFAS含有廃棄物を府内のどこに処分したのか公表を求めましたが、府理事者は「報告を受けていない」と答弁。
住民に正確な情報提供と対策を!


綾部の最終処分場からの放流水で基準の1000倍

住民への正確な情報提供と対策を!

綾部市の犀川上流の事業所から高濃度のPFASが検出されている問題で質問し、府は「事業所への立ち入り調査で採水した放流水」で「4万9000ナノグラム/リットル」(基準の千倍)が検出されていると答弁。また、活性炭の交換、イオン交換樹脂の設置など対策を講じた後の9月20日採水分については分析中と答弁。さらに府は周辺井戸の検査もしています。水谷は、住民への正確な情報開示と処分場への対策を求めました。周辺農地の土壌調査や被害対策も急がれます。

その後に京都府が公表した検査結果(9月29日)

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