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ボーイッシュの美学

私は「ボーイッシュ女優」としてデビューしたので、責任を持って「ボーイッシュ」を皆様に布教しなければと思っています。
今回の記事では私の「ボーイッシュ美学」を少し説明しようと思います。
特に大切にしている3つのことをご紹介します。

💙ボーイッシュは「イッシュ」であり、「ボーイ」ではない
ボーイッシュは英語で書くとboyishで、意味は「男の子みたいな」です。
その言葉の意味からも分かる通り、ボーイッシュというのは「男の子みたいな」女の子のことを指す言葉です。
なので、私は「ボーイッシュ」を体現する時に必ず「女の子である」ことをチラリズム的に見せることを意識しています。
見た目はショートカットスレンダーでほぼ少年だったとしても、仕草や話し方は可愛らしくする。
ぱっと見メイクをしていないように見えて、スキンケア、ベースメイク、パーツをハッキリ見せるちょい足しメイクなどに時間かける。
などなど、分かりやすく男の子らしい部分と、さりげなく女の子らしい、もしくは気づかれにくい女の子的な気遣いをしています。
ボーイッシュはボーイではないので、完全に男の子になるのが目的ではなく、男の子らしい女の子であることが大事だと思っています。

💙相手に合わせて「紳士役」と「女の子役」を使い分ける
先述の通りボーイッシュはあくまで女の子。とはいいつつも、男の子と女の子のどちらの役割も果たせる中性的かつバランス取り的な立ち位置になることが出来ます。
また、人間関係には色んな「役割」があります。見守る人、お世話する人、共感する人、解決する人、リーダーになる人、厳しくルールを守らせる人などなど。
そして、それらの役割には「母性/父性」や「女性的/男性的」と言った性別的な意味合いにグループ分けされることが良くあります。
見守ったり、お世話をしたり、共感してくれるのは女性的な役割。
解決しようとしたり、リーダーになったり、ルールに厳格なのは男性的な役割。
など、特定の文化圏や言語圏のみで共有されている、役割の性別化という現象が良く起きていると思います。
時にそれらのグループ分けされた役割はその役割を果たす人の性別とは関係なく起きることがあります。
例えば、話を聞くのが上手い彼氏、なんでも解決策を提示したがる彼女。率先してリーダーになる女の子、サポート役に回る男の子。ルールに厳しいお局さん、慰め役に回る男性社員などなど。
こうした実際の性別とのアンマッチが起きるため、性別化された役割は、あくまで皆んなの共通イメージや概念として存在するだけで、実際は皆んな時には男性的とされる役割も果たすし、女性的とされる役割も果たしたりします。
ここで話がボーイッシュに戻るのですが、ボーイッシュでいる時の私は、普段よりも周りの人に合わせて男性的/女性的役割を変えようと意識しています。
相手が私に甘えたいとき、リードして欲しいとき、お姫様扱いされたいとき、私は少女漫画に出てくるイケメン王子彼氏役を演じます。
相手が男友達のノリを楽しみたいとき、下世話な話も真剣な話も対等の友人としてしたいとき、共感よりも解決者としての役割を求められる時、そんな時はシゴデキ男子同僚友達を演じます。
そして、相手が甘えたいとき、無条件の愛で包み込んで欲しい時、なんでも肯定してくれて自尊心を育てて欲しい時、わたしは優しくてなんでも許してくれるお母さんを演じます。
なぜか「ボーイッシュ女子」というのは、見た目のせいか、一緒にいる相手に色んな役割を求められがちです。すくなくとも素の自分や、分かりやすく女の子な自分でいる時も、求められる役割が性別のグループを行ったり来たりします。
なので、相手を楽しませるためにも、もし撮影なのであれば撮影のストーリーをより没入感あるものにするために、普段よりも性別的な役割のグループ分けを意識します。

💙ウィッグや補正下着を使わずに自前の髪や身体でボーイッシュを体現
これは完全に私のこだわりなのですが、ボーイッシュと男装の違いは、ウィッグや補正下着、厚底ブーツなどのアクセサリーを使うか使わないことだと思っています。
ボーイッシュの場合、あくまで女の子でいいので、本当の男の子であるかのような錯覚をさせるための仕掛けは使わないようにしています。
自分の髪型をシースルーマッシュにしてみたり、細身の体型を大きめの服でカモフラージュしてみたり。あと目指すは成長期前の男の子だったり、中性的な見た目の男の子なので、筋肉スーツ的な下着も、背を高くさせる厚底ブーツも要らないですね。
自前で色々頑張るからこそ、よりナチュラルに、そして脱いだ時にはより女の子らしさが際立つようにしています。

以上が水谷梨明日の「ボーイッシュ美学」三選でした!
今日もごゆっくりお過ごしくださいませ〜!


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