実録!試験と試験の合間には、頑然たる現実が横たわる(発表があるってことね) 3
1月18日
朝から冷え込みが厳しく、みぞれまじりの小雨の中、最後のセンター試験に息子は行った。
私は共通一次からセンターに切り替わりの世代だ。懐かしいな。とはいっても、私の場合は「ほぼ記念受験」のようなものだったのだけど。
今年のセンター試験は大幅に傾向が変わって、息子も予想外の点数になった。おいおい、試験の様相が変わるのは来年からでなかったのか。予行演習ってことなのか。白目になりながらも、河合塾や駿台など各予備校がはじき出した予想表を片手に、国公立の出願先を決める。というか、息子は最初の希望から変えるつもりないらしい。
(あとから振り返ると、このセンター予想表はあってたかどうか微妙だった。具体的に言うと、センター出願で、B判定のM大学もC判定のH大学も合格してた。でも、先生方はさすがプロで、大丈夫と息子は言われていたらしい。だいたい受験生は高めに点数を申告するものだから、それをさっぴいて予想するものらしく、そのさじ加減は長年の勘なのだそうで)
「子供の夢に、親も応援しながら乗っかることも夢を叶えるひとつの方法よ」と言った人がいたけど、私は絶対にそれだけはしないと思っている。自分の夢は自分で叶えるものだ。親なんかが乗っかったら、重くて仕方ないじゃん。
でもリソースには限りがあるので、なんとかしてね!とは思う。なるべくなら、エコ対応で!コスパ重視で!!だって、もう出願料だけで60万近く払っちゃってるのーーーみなさん、これが現実です。
2月2日
最初の試験がJ智大学とは、難しいところから入るなって印象ですが、ハードルは高い方が後から楽だよ!と信じ込ませて朝、送り出した。これからほぼ2日おき、2月中旬からは毎日どこかしら受ける試験銀座シーズンなのだ。10日後にはもう結果がでる。はーーー怖い。
2月5日
M治大学全学部試験。
この全学部っていう受験方式はいつからあるのだろうか。同じ大学の学部を、センター方式、全学部方式、一般受験と三回は受けられる(後期の出願を含めたら4回?)何度も受験できて良いように見えるが、一回の合格者が少ないから、何度も受験料をせびり取られている印象がある。
だって、センター利用出願の「M治大学 文学部 西洋史学学科」定員数が4人に175人詰めかけてる。多めに合格者出すだろうけど、まぁ狭き門なのね…
「都内の大学の合格者抑制と厳格化」のためと思うのだけど、どうなのよ、この受験方法。
しかし、息子は「すっごくできた!!」と意気揚々と帰ってきた。期待して良い?結果は一週間後だ。
2月8日
今日からほぼ毎日試験がある。休みは3日おきくらいだ。とりあえず受験票のプリントアウトと受験会場を確認。ネット経由だと、こういうのって手軽すぎて不安。合ってるのかな〜これで、と毎回不安だ。
事実、W大学の受験票はプリントミスしていたのに気づかず、受験会場で係員に引き止められた。上部にあるはずのマークがないと見咎められたのだという。結局は受験番号も身分証明もしっかりしているから問題ないとなったらしいが、分かりにくいデザインはやめて欲しいよーー
2月12日
発表。落選でした。「おかしーなー満点の手応えあったのに」と息子。受験は水物っていうけど、本当に先が読めません。それに、PC画面越しに合否確認するのって慣れない。しかし、これから毎日発表があるのです。受けた分だけ合格発表があるのだ。当たり前だけど、いやーきついわーーーなんでこんなにたくさん出願したの!それは合格数を増やすため。×を拝む回数を増やすためではないのよーーー
2月14日
バレンタインデーだけど、関係なく発表がある。今日の合格発表は画面に桜の花が咲き誇り綺麗だった。そう!!これだよ!毎回こうして欲しい!でもなんとなく、偏差値高い大学ほど発表がそっけない感じがする…
とりあえずガトーショコラを焼く。まだあと二週間続くのよ!頑張れ!息子よ。そして自分。
2月18日
良かったー!M治大学政経に合格したーーー!とりあえず、これで三月上旬まで入金延長できた!
「すべりどめ」の大学に「入学金だけ払うから入学手続き延期させて」として、第一希望の大学の発表を待つのだが、だいたいの大学は2月中に支払うよう期限を設けている。
W稲田、KOは三月上旬まで待ってくれる(というか発表が他より遅いのだけど)しっかり入学先を確保しておかないと、春になっても大学生になれなくなってしまうからね。
それからさ、上智と中央大は入学金だけでなく前期の授業料もとるんですね…わーい合格だー!と思ったら身ぐるみはがれる感じ。いや、辞退手続きすれば授業料は返してくれるんですけど、4月になってからだそうです。それも見越してお金を用意して下さい、と去年、先生に言われたなあ(涙)
2月25日
本命、H大学の試験日。
本当は今日はKO大学の発表なのだが、息子に「モチベーションに関わるから絶対見ないで!試験終わったら明日一緒にみて」と言われる。
そんなこといわれても…でも確かに、×でも○でも顔に出てしまう私。
1日くらいならいっか、とそわそわしながらも、ぐっと我慢…
2月26日
今日も今日とて国立へ行く息子。無言。昨日からほとんど口聞いてません。
でも、それも今日までです…
と、そこへ午前9時きっかりにピンポーンと幸福の使者が〜〜
おめでとうございます〜入学許可書書留です〜〜〜と初めて郵便配達員さんに祝福されました〜〜〜よかっっっっっっった〜〜〜〜〜〜〜
合格発表見る前に、不意打ちで嬉しい報せだった〜〜〜
試験が終わった午後5時過ぎを待って、入学許可書の封筒の写真を送る。
既読がついて「よかったー」とスタンプが即時に送られてきた。
ははは、時代だなぁ。喜び方までライトだよ。
とりあえず、本人の希望はクリアして受験が終わって良かった…
3月2日
卒業式。
コロナウィルス対応で、超高速!卒業証書授与、校長が秒速3人の速さで配布し(まるで学食で味噌汁を配るみたいに)、国歌も校歌斉唱もなし、祝電や祝辞はホームページでご確認ください〜と簡略化されて終わった。いやーーー涙も出ません。
会場の体育館の壁に、今年の高3の合格実績が掲示してあったのだけど、去年より悪かったようです。今年は厳しかったもんな〜とあちこちでぼやく父兄を見た。
進学校だなぁと思ったのは、W稲田、KO、J智に5学部以上合格すること、または国公立旧帝大合格すると、理事長賞がもらえ卒業式で表彰されるという話を聞いた時だった。ま、まんがみたーい。まじで?(しかし発表まだのところが多いので、表彰される子は少数でした)
まぁ、こんな感じで息子の高校生活は終わったのだ。
三年間、お疲れ様でした〜〜〜って
なんだか、がっつり受験予備校な学校だったな。でもそのおかげで、息子は大学合格できたのだ。それは間違いない。
言うこと聞かない、向こうっ気ばかり強い年代の子相手に先生たちも大変だっただろうな〜と思います。
本当にありがとうございました。
3月10日
H橋大学発表日。
びっくりしたのは、H橋なら、さぞかし最先端と思いきや、受験手続きも合格発表もアナログだったことです。まあ、画面越しでも番号探してドキドキする方が、受験っぽい気もしますけどね。パスワードで本人認証して、ポンとひと押しで合否が出るよりも。
で、番号はなかったので、さっくり私立大の手続きを済ませました。
お疲れ様でした。
ああ、春から息子も大学生です。
長かった!!
しかし、本人はしれっとTwitterで「世界放浪とかしてみたい!これからやってみたいこと沢山だ!とりあえず大学生!今から就職とか通勤とか全くイメージわかないし卒業したとしてもリーマンになる気がしないけどww」などと、ツッコミ満載のつぶやき載せてる。
おいおい大丈夫?
まぁでも、本人の人生だし。
迷惑かけない程度でお願いします。
とりあえず、おめでとう。良く頑張ったね。
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