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テレワークにおける私の3ヶ条

だいぶ調子を戻して来たこともあり、久しぶりにNoteを開いてみたところ、日経COMEMOが「テレワークに効くコミュニケーション」というお題で意見・体験募集をしているのを見つけたので、ありきたりな内容かなと思いつつも、思うところを書いてみました。

リモートワークの3過剰

タイトルにテレワークの「3ヶ条」と書きましたが、内容的には、テレワークの「3過剰」防止策です。3過剰とは、「働き過ぎ」、「予定の詰め過ぎ」、「身体を動かさな過ぎ」のことです。私の場合、この3つの過剰で大変な思いをしましたので、体験を通じて辿り着いた3ヶ条を書いてみたいと思います。

1.予定の詰め過ぎ

仕事の予定を電子情報で管理されている人も多いと思いますが、私の場合、職場では業務上の都合から個人の予定表を原則公開しております。自分の予定の内容をどこまで見せるかは3段階で設定しており、基本は、①予定の有無のみ公開し、②部署内には予定のタイトルのみ閲覧可に、③共同で業務を進めるチームメンバーには、内容も含めて全てオープンしています。「自分の予定表に書き込み可」など、秘書にスケジュール管理を一任せざるを得ない多忙を極めるエグゼクティブ向けの設定もあるようですが、残念ながら私には無縁なようです…(笑)

さて、予定表の公開で問題となるのは、リモートワークで移動時間が無いのをいい事に、他のメンバーにどんどんスケジュールを入れられてしまうことです。会議コールを貰うと、自分の能力を認められ頼られているような気分になり、気軽に応じてしまい勝ちなのですが、本来は出席意義をよく考えて判断する必要があります。しかし、異動したばかりで初めて担当する業務だと判断が難しいこともあります。また、トラブルを抱えた案件だと尚更手を抜くのは難しいですし、本来優先順位が低いはずの組織横断的なタスクフォースなどの打ち合わせの場合でも、面白さが先立ってしまい、ついつい時間を使ってしまうことになります。結局、何も切り捨てられないままに、予定表だけが埋まってしまうのです。

2.働き過ぎ

私の場合、通勤に片道約2時間掛かるのですが、テレワークで通勤(痛勤?)時間が無くなったのいいことに、強制的なテレワークが始まった当初の頃は、朝の8時から深夜まで、食事と風呂の時間を除いて12時間以上は毎日会議漬けになっていました。さらに予定をダブルブッキングしても左右の耳で違うイヤホンを差して同時参加するなど、「脳力」の限界に挑戦してしまったこともあります。

結果は当然の末路で、強制テレワークが始まって半年を過ぎたころから身体に異変を感じるようになりました。医者に診てもらうとストレスからくる突発性難聴に、座り過ぎによる前立腺炎との診断結果。自分は仕事に夢中で気が付いていませんでしたが、家族のストレスも相当だったようで、ストレスから精神を病み、私も家族関係の変化に悩んでしまい、あわや家族崩壊の一歩手前まで行ってしまいました。

3.身体を動かさな過ぎ

以前は、通勤によって自然と稼げていた1日当たり6千歩以上の歩数は、数百歩レベルに落ち込みました。リモート会議を終えた深夜に、溜まった未読メールの山を見ても、頭はほとんど動きません。対応の遅れを指摘された案件についてのメールを未読メールの山から検索して掘り出しているような状況で、仕事の質も、周囲の評価もガタ落ちです。机の上に書類はないので見かけは「ペーパレス」なのかもしれませんが、バーチャルな書類である未読メールは1万通越え。ペーパーレス化とは裏腹に、本当に大事な要件は忘れてしまわないように、手元の紙のメモ帳に書き留めるようになっていました。心身は一体であり、手足を動かさないと頭も働かなることを身をもって経験しました。

救いだったのは、身体に異変を生じた頃、上司に状況を報告すると、直ぐに業務範囲を見直してもらえたことです。絶対的な業務量を減らしてもらい、緊急案件への対応も代わって頂き、さらに、思い切って長期休暇を取りました。これを機に、ようやく悪循環から抜け出すきっかけを得ることが出来ました。テレワークによる働き過ぎは、本人が嵌っている状況を自覚するのが難しい上、周囲も異変に気が付きにくいので、残業時間の可視化や、予定の密度チェックなどを通じて、家族や上司が意識して仕事との距離感を見直すきっかけを作るなど、本人以外の働き掛けが必須だなと自分自身の経験から思います。

テレワークの3ヶ条

さて、現在、私が意識して実施している3つの過剰対応策は以下の通りです。

  1. テレワーク中は意識して隙間時間を入れる

  2. テレワーク日とオフィス勤務日のバランスを取る

  3. 明日できる仕事は今日やらない

1の隙間時間とは、予定をスカスカにするということではなく、「隙間時間」という予定と計画的に入れるという意味です。「フォーカスタイム」「集中する時間」などの表現を使う人もいます。

2のテレワーク日とオフィス勤務日のバランスについては、具体的な割合は業務内容に依存するとは思いますが、状況が許す限りオフィス勤務の方が多いくらいが丁度良いと思います。また、週のリズムを作ることが重要で、例えば、月水金は出社、火木は在宅、などと決めておくと、仕事上の会議や、家族やパートナー・友人との予定も立て易くなります。

3の「明日できる仕事は今日やらない」は、つい残業しがちな人にとっての「おまじない」です。仕事は切りの良いところで終わらせるのではなく、終業時間は絶対時間で決めてしまい、敢えて切りが悪い状態の仕事を残すことが大事です。ToDoリスト機能を持つアプリに、仕上げなかった仕事を書いておけば、明日の仕事の優先順位決めに活用することが出来ます。

如何でしたでしょうか?少しでも参考になれば幸いです。

#日経COMEMO #テレワークに効くコミュニケーション