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よむじかん 参加者感想note

*感想noteは一時休止中です。読書会自体はこれまで通り続けています。

2023年10月7日 よむじかん

匿名さん『大聖堂』:レイモンド・カーバー(村上春樹 訳)
ゼミでの課題図書ならびに実践的にも示唆に富むため。

2023年9月16日 よむじかん

匿名さん『野の医者は笑う』(東畑開人)
以前から読みたいと思っていたこの本が最近文庫化され購入したのでこの読書会で読んでみようと思いました。 そして、あまり重くないけれど心を動かされるような本が読みたかったというのが選んだ理由です。

WAHAKUさん『檸檬』(梶井基次郎)
タイトルだけ知っていたこの短編を、図書館で朗読CDを借りた。思っていた内容と(良い意味で)あまりにも違ったので、何度も聴きそして魅了された。 苦悩の中、若くして亡くなった厳つい顔の作者が、不合理で閉塞的な境遇を打破しようと、アバンギャルドな夢を描いたかの様だ。彼はアナーキストか?

2023年8月26日 よむじかん

匿名さん『Harvard Business Revier』No.8 
越境している職場の課題本(雑誌)

WAHAKUさん さだまさしの昔のアルバム『夢供養』の中のラスト曲『ひき潮』と、菅原道真の題名を知らない詩
沈黙・孤独・望郷・夢破れ、がフィーチャーされていて、若き時のことを思い返すと、叙情に包まれる。

yukaさん「赤い髪の女」(オルハン・パムク)
参加はできなかったけど課題になっていたので読んでいました。


2023年8月19日 よむじかん

WAHAKUさん『クレーの絵本』谷川俊太郎
クレーの絵はコドモ向きのようでそうではないように思う。その絵に詩をつけたこの絵本は、どっち向きだろう? 稚拙に感じる線と色は、いやコドモには描けない哲学を含有するのか。その哲学をコドモにも分かるように文字が並ぶのか。 この小さな絵本は、正にタカラモノ!

匿名さん『ベてるの家 非援助論』
職場の他部署から推薦された本。

2023年8月12日 よむじかん

匿名さん『壁』:安部公房
新しい情報がもらえた。

2023年7月29日 よむじかん

匿名さん『愛という名の優しい暴力』(斎藤学)
質問の仕方について”学ぶ(学んだ)”ところがあった。

2023年7月22日 よむじかん

匿名さん 『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか』(山口 周)
自身の気づきがあった。内省的な振り返り(思い出し)があった。

2023年6月24日 よむじかん

WAHAKUさん『范の犯罪』(志賀直哉)朗読CD
志賀直哉に騙されるか、騙されたフリをするのか?「小説の神様」の心の内を覗く。 三百人の観衆の前、范という支那人の曲芸師がナイフ投げで妻を殺害したこの事件は、故意の殺人なのか過失によるものか、全くわからなくなってしまった…。(本文より) 犯人は裁判官の尋問に真摯に答えていく。夫婦お互いが疎んじ不仲だったこと。しかし離婚しない、出来ない事情。事件の前夜殺害を思案するが苦悩し、朝まで結論は出ない。妻はその時寝ておらず、察したか?そしてナイフを投げるその瞬間は、殺意ではないただ不思議な感覚に支配されてしまう。事件の後、故殺か過殺か自身分からなくなった、と彼の独白のような尋問への答えは、まるで夢の中をさ迷う魂か。目には見えない神様を前に語るかのよう。見事な文章表現だ。私は興奮し、このCDを十回以上聴くことになった。 この短編小説に彼らの思考は一切描写されない。短い状況説明と対話のみ。そこに作者の企てがあるかも?と疑念が生じる。范は全て本当のことを言っているのか?裁判官は最後に「大体は嘘は無いようだ」と言うが、なぜ? タイトルも「ハンノハンザイ」と、語呂が悪い。「犯罪」でなく、「殺意」でも良いはず。「犯罪」とはもしかして、妻を殺めたこと以外を示ししてはいないか? 裁判官は范を退席させた後、一人興奮したかのような状態で「無罪」と認める。えっ「無罪?」。良くても「過失致死罪」だろう?頭が混乱する。ネットでは肯定的考察が展開されているが、何かがおかしい? 作者は読者を試しているのかも。私は考察に考察を重ねる羽目になった…。 (以下、次回投稿にて)

2023年6月17日 よむじかん

匿名さん『暗黙知の次元』マイケル。ポランニー(高橋 育夫 訳)
きずきがあった。

WAHAKUさん『小僧の神様』(志賀直哉)
私は、文豪の作品を読む。明治や大正の世に、連れていってくれるから。現代よりワクワクする。まさに冒険!志賀直哉は、最近マスト。 作者が「小説の神様」と呼ばれるきっかけになった短編小説、だそうな。綿密な構成と感情表現が優秀と感じた。そして最後の後書き的な「落ち」は、作者が「書きたくなかった」と作中で吐露しているが、実際には書いているということは、つまりポーズでありユーモア?ひねった表現を「どうよ!」と、直哉のどや顔が想像出来て、唸ると共に笑った。 十の章立てで、章毎に二人の主人公が入れ替わるのは大変面白い手法で感心した。まるで映画の場面転換のよう。主人公それぞれの立場から物語が交差する流れに我が身をおくと、その時代に私は、居る。 落語のような展開とともに、主人公達の心理描写が中心なので真意が容易に分かる、大衆の理解を得やすいだろうな。まさに「(大衆)小説の神様」?

2023年6月3日 よむじかん

WAHAKUさん 『城の崎にて』志賀直哉
主人公(たぶん作者)は、山手線にはねられた。自殺かな、と思ったが違ったようだ。しかし療養先の城の崎で幾つかの「死」に遭遇し、思考する。最初は「死」が静かでよいものの様に感じた。死ぬことは大したことどはない!次に「死」は逃れたい嫌なもので、そのためには必死一生懸命になるかも!その後「死」は当人にとって偶然訪れ、または偶然生き残り、本当は必然ではないのか?生と死に何の違いがあるのか?と訳わからなくなる!(私の見解または要約は、つまり哲学的に思考するのは、意味がなくばかばかしいことかも)その後作者は50年生き、その間なにを悩んだのかな。生と死でないものと信じたい。

yukaさん 「真夜中の子供たち」サルマン・ラシュディ
小説の話の感想は断片的で感想を聞いても聴く側の前提が少ないと伝わりにくいと感じていました。今日は、現実というキーワードで水せさんが話されているのをお聞きして無理にストーリーをまとめなくてもいいのだと安心しました。真理と真実、現実と空想。「言葉のメリーゴーラウンド」。他のかたが紹介していた本で読もうと思ったものがありました。

匿名さん 『世界は贈与でできている』(近内悠太)
参加者からいろいろなコメントが頂けて、思考の幅が広がったように思う。

三浦 美保 逃げるな新人外科医 中山祐次郎
会話が多い小説なのであっという間に読んでいました。ちょっとしたことから大きなことまで新人外科医の直面する出来事が書かれています。  毎回思うけどほかの方の読む本の話しも共有できるのでいいです。

2023年5月27日 よむじかん

匿名さん サンテグジュペリ(永島恵子訳):『星の王子様』
いろいろな気づきがあった。特に今回はほかの方とより深い話(感想)が聞けてよかった。

WAHAKUさん 『アンネリダタンツェーリン(蠕虫舞手)』宮沢賢治(宮沢賢治詩集『永訣の朝』の中の一編)
すぐには記憶出来ない、不思議なドイツ語のタイトル。漢字でもどう読むの?繰返し提示される文字とペルシャの造形。宮沢賢治の魔法にかかってしまった? 蠕動運動するボウフラや糸ミミズの聖なるダンス。手水鉢で繰り広げられる小宇宙のキラメキ。賢治と神?との対話は、現実から離れ逃れたい想いを顕すのか? 違う方からこの一編を眺めてみよう。虫が纏う真珠宝石は(本当は空気玉だが)、人間の見栄や欲望のメタファーか?色んな形に踊る(うごめく)様は、窮屈で真が言えない世間や人間関係に苦しんでる姿か? 賢治は岩手に留まる。周りには自身を昇華さする存在か見当たらず、孤独が襲ってきたかもしれない。 その捌け口の数々が、今我々に提示されている。 (以上、勝手な思い)

2023年5月20日 よむじかん

WAHAKUさん 『竹取物語』文・江國香織 画・立原位貫
日本の宝とも云える古典文学で勿論読んでいたが、版画絵(作者は現代浮世絵師)とのコラボ本で大変興味深く読めた。前半は絵と原文(抜粋)で、後半は筆者の現代語訳(完訳)で構成される。 後書きに「絵は甘くない」とあったが、ネガティブな意味でなく版画絵としての佇まいを良く表していると感じた。その絵に描かれる線は、明確さと微妙なニュアンスが共存し、鮮やかで明瞭な色彩も相まって、観る者を現実とは別の異次元(または平安京)に連れていく。そうなればもう「絵」を超えた、と。 お噺の内容では、帝が姫に迫ったとき、影だけ残してかぐや姫が消え去る場面はとても印象深く面白い。『源氏物語』の『空蝉』が似ている?日本古典文学としての特徴とも思える。 図書館で借りたが、別途購入したいと思案中。

匿名さん 『言語が消滅する時に』(国分功一郎、千葉雅也)
思考の幅が拡がったように思う。


2023年4月29日 よむじかん

WAHAKUさん 劇画コミック『唇役主乾いて候』画・小島剛夕/作・小池一夫
私の読んだ劇画は、異色であるが個人的に最高傑作。昔読んだものをヤフオクで購入し再読途中。八代将軍吉宗の隠し子で毒味役が主人公。一話完結で話もスピーディー。無駄な要素を省き、多少ご都合主義であるが、外連味タップリでグイグイ引き込まれる。吉宗は臆病で狡猾で強欲でダメダメ。自身の地位と生命を守るために息子を信頼し利用する。息子はそんな父を哀れと思い、献身的に仕え、そして(将軍に)意見する。料理と剣術、そして女に関しては天下一品。もちろん史実と違うとしても、物語は破天荒上等、こうでなくっちゃ!

2023年4月22日 よむじかん

匿名さん『日日是好日』森下典子
面白い本も紹介されていて、鷲田清一さんの本も気になりました。

masatoさん『燃えつきた地図』阿部公房
気づきがあった。

WAHAKU『西洋哲学物語』(玉井 茂)
この本は哲学の本ではなく、哲学者についての本だ。副題に『哲学者たちのドラマティーク』とある。 最初の章「ソクラテス」を読んだが、今まで詳しく知らなかった彼の妻のことがフィーチャーされていた。一般に彼女は「悪妻」となっているが、当時の男性社会で欲が渦巻く世にあって、夫ソクラテスを真の哲学者に押し上げる原動力のように感じた。穿った見方だが、仲の良いラブラブ夫婦では「哲学」は語れない、と考えるが如何か。 不幸やストレスや絶望やコンプレックス等が偉業を成し遂げる、と。

匿名さん 『平家物語』(古川日出男訳)
まだ序盤ですが、平家物語というのは家族の物語であるなと感じました。一つの家族が栄え滅んでいく様を描いた物語の大枠の中、いくつもの細かいエピソードで、登場人物たちがその親、兄弟姉妹と離別、死別し、お互いに遠くから慈しみ合い、涙を流し合う。簡単に人が殺される世の中で、なおさらその細やかな家族の情愛、絆が尊く感じます。今回は他の方の読まれた本でも死に関するものがありその感想を伺っていて、自分の生も死も、それに心寄せてくれる家族がいてこそ存在するのだなととても腑に落ちました。


2023年4月15日 よむじかん

WAHAKUさん『永訣の朝』宮沢賢治
宮沢賢治は、キリスト教信者かと思っていたが、法華経信者だった。ストイックなのは宗教のせい? 宮沢賢治は、ゴッホに似ているなと思っていたら、共通点があるというネット記事があり、「二人とも生前は売れないし評価されないが、評価されるための準備はすませていた。そして死後われわれはその偉業に驚嘆する。」は感慨無量深です。 妹の死別を詠んだ『永訣の朝』は賢治にしてはリアルな情景が浮かぶ。個人的にアニメ『蛍の墓』や、かぐや姫の『妹よ』を想像させる。妹のいない私は、娘のことを思う。別性の近親者のことだ。 手帳にメモしてあったという『雨ニモマケズ』は、死期を覚った彼の自伝のように感じた。

2023年4月1日 よむじかん

匿名さん『燃えつきた地図』阿部公房
気づきがあった。

匿名さん 『「叱る人」より「ほめる人」』
ほめることや叱ること以外に、参加者の方から悲しみを伝えるという選択肢もあると伺い、自分だけで読むより幅が広がりました。

WAHAKUさん 劇画マンガ:「孫悟空」画・小島剛夕 作:小池一夫
昔読んだ劇画を、ヤフオクでセット購入。『仁義なき戦い』の広島弁セリフと文太兄ぃさながらの悟空で、エンターテイメント満載。三蔵法師は破戒僧だが正体はなんと仏陀。しかも途中から観音に交代するし。差別や支配、性愛に純愛、闘争と虐待、欲望か無心、これらが神・魔物・人間の関係性のなかでウゴメク。現世の混沌を寓話として描いたのか?そして、哲学的表現もある。特にココロに残るのは「神は人間のことを何でも知っているが、人間の行為を経験していない。人の痛みや苦しみを真に分からない。」これを読書に置き換えると、「高尚な知識は得れるが、実践を経ないので真には理解出来ない。」となるのかな。

2023年3月25日 よむじかん

MIHOさん『叱る依存が止まらない』
叱ることが依存症であるという。叱る側は、叱ることで相手が’‘わかったもうしない"という言葉を聞いて安心する。 叱られたので大成したという人もいるが、大半は、うまくいかないし、むしろ恐怖に追いやっていたことがわかった。 虐待、DV、犯罪などの視点からの切り口がわかりやすい。

WAHAKUさん『人はなぜ傑作に夢中になるの』アメリア・アレナス著
私は美術鑑賞を趣味にしており、ボランティアでGTも行うが、自分はアカデミックな事柄より感性に訴える質である。どっちかというと、ロマン派? この書は名画について、名画自身が訴えるものと、その周りにある事象をバランスさせて、レリーフのように浮かび上がらせる。つまり構成と表現に長けている、と感じた。 洞窟の壁画からゲルニカまで、芸術の歴史を見通すなかで、各作品がなぜ現代において名画足るのか、しかし一般には理解し得ない(名画を超えた、または名画にあるまじき)部分を読者に投げかける。 内容について。まだ気になる章のかじり読みだが、ボッチのビー誕は表現下手だがシンボリックで成功とか、プラドのメニーナスは云うほど素晴らしくはないが鑑賞者を別の空間に連れていく、とか。 たぶん著者の根底にある思いは、名画だから名画でなく、見るものの感性が名画を生む、ではないか?理性や言葉でなく、ココロが動かされる様を! そうゆう意味では、私は名画でなくとも気に入った作品に出会うと、大いに「興奮」することに大変納得する。 (興奮しているので、長文なのはゴカンベン)

RANCOさん カレル・チャペック「園芸家12ヶ月」
毎回楽しいです。ありがとうございます。今回はもう何回も再読している大好きなエッセイで、のんびり読書タイムを持つつもりで参加したのですが、自分が感想を発表する番になって、カレル・チャペック愛が爆発してしゃべり過ぎてしまいました。他の方の発表時間を食ってしまい、申し訳ありませんでした。教訓「大好きな本は読書会に向かない」(笑)。今度はもっと冷静になれる初読の本で参加します。

2023年3月18日 よむじかん

匿名さん『ぐずぐずの理由』:鷲田清一
気づきがあった。

WAHAKUさん 青空文庫『走れメロス』『待つ』太宰治
誰もが知ってる『メロス』と、知らないかな?『待つ』は、ちょっと前に朗読CDで聴いていたのを今回青空文庫で読み返しです。(2作品とも、市原悦子朗読!!) 『メロス』を読んだ理由とは。中学くらいに一度読んだと思うけど細かいことは覚えていない。NHK太宰治短編小説集での映像作品は大変面白かったので、いつかちゃんと再読と思っていた。 メロスは激怒した冒頭はキャッチーで感心。セリヌンティウスと暴君との「約束」を果たせるかがクライマックス。メロスは困難に立ち向かうが、現実に翻弄され葛藤する。人間の弱さ脆さを超越する動機は何か?を主テーマと感じたが、どう? 間に合わないかも知れないが、それは重要ではない。信じる者のために。そして自身の信念のために走るのだ! 『待つ』は、凄い文章と感じた。これが書ける太宰とは一体何ものか?『コドーを待ちながら』みたいな匂いを感じ。いや、それより刺さる。 待つ行為は、待つ事ではない。孤独な現代人に贈る自己探求の指針ではないのか?そこには自己嫌悪など救いのない描写もあるが、まさに人間らしい。 短いので、是非一読下さい。

2023年3月11日 よむじかん

匿名さん『満月珈琲店の星読み、本当の願い』望月麻衣
日の名残りを再び読みたくなりました。

匿名さん 『死なないでいる理由』鷲田清一
気づきがった。

RANCOさん 『日の名残り』(カズオ・イシグロ著)
この物語の随所に出てくる「品格」という言葉について、他の参加者の方達と話し合えたのが良かったです。執事として生きる主人公が繰り返し語る「品格」の意味が、物語が進むにつれて(同じ言葉で表現しているにもかかわらず)読者には微妙に深度を増して性質が変わっていき、イシグロの表現力が素晴らしいと思いました。「私を離さないで」でも感じた、穏やかで美しい世界にありながらいつか消えていく運命の人が、それでもただ静かに自分の与えられた生を生きようとする姿に、芽吹く前の植物のように小さいながら力も感じます。他の参加者さんがおっしゃってた「謙虚さ」も、その力の一つの表現形なのではないかとも思いました。

2023年2月25日 よむじかん

WAHAKUさん 『「バガボンド」と宮本武蔵の謎』巨椋修
本当の武蔵や小次郎などの物語ではないけれど、人生や生死観・道を極め又は道に抗う…。37巻読んで良かったと感じました。(まだ未完)そして、本当の武蔵野や小次郎のことも調べてみたいな。マンガとは設定が少し違う吉川英治の原作についても。そのための指南書です。

masatoさん 『「待つ」ということ』
気づきがあった。


2023年2月11日 よむじかん

匿名さん 国境の南 太陽の西(村上春樹)
アウトプットの練習になった。

WAHAKUさん マンガ『プロフェッショナル列伝』山松ゆうきち
人に知られた「名人」の影に、多くの弱い強者の存在がある。あるいは箸にも棒にもかからない者が、愚直にテッペンを目指すが…。夢は容易にはかなわない。いや、絶対かなわない。そんな列伝物語です。運を掴むことは、偶然でなく必然なのか?必然は限られた者に微笑むのか?「無冠の華」の言葉を思い幾多の花びらが流されていく様は、現実に身を寄せるしかない哀れで悲しい人生の縮図。しかし希望を忘れてはならない、かな?

MIHOさん 『死にゆく者の祈り』中山七里
教誨師という仕事を知りました。感想は小説をネタバレ半減させるのでここまで。夜に仕事する、食事は一食という小説家中山先生の作品を読みたかったのでよかったです。

2023年2月4日 よむじかん

WAHAKUさん 『蛇』森鴎外 青空文庫
時は明治、地方の旧家での奇妙な譚です。逗留した主人公が古参番頭から聞く、「人間の業」を感じさせる物語。嫁姑女の関係がメインにフューチャーされるが、纏わりつくような他の要素は横溝正史の世界を想像させて、映画になってもよい。鴎外は遊独から帰国後、「家」そして「母」に抵抗が出来ない自身を憂いたと思う。そのコンプレックスが昇華され、この作品を書かせたのか。(蛇もガマも出てくるが、一番たちの悪いのは、人間?正史だね。)

匿名さん 『オン・ザ・マップ地図と人類の物語』サイモン・ガーフィールド
自分が気になる本をおのおののペースで読み、のんびりした朝の読書タイムとなり楽しめました。他の方の本が自分ではなかなか選べない本だったので、読書を通して出会う新しい世界があるなぁ、と皆さんの語る言葉から感じるものがありました。

匿名さん 『COSMOS(上巻)』カール・セーガン著
読んでいた本は全く違うのに、他の参加者さんが読んでいた本で記されていた「地図」について、私が読んでいた本でも似たような事が書かれていて、面白い偶然にワクワクしました。今回読んだ章では、初めて地球が丸いことに気づき地球の外周を計算した人の話が書かれていて、その流れから地図の話になってました。そして、コロンブスが事実(=大西洋の大きさ)をモリモリ過少評価したせいで遭難事故が起きるはずだった場所に、たまたまアメリカ大陸があったので助かったというオチに、ちょっとニヤっとしました。たとえ自分にはものすごく不都合な事であっても冷静に受け入れるのが科学だけど、たまたま向こうみずな冒険をした人間を救ってしまう偶然も同時に起きる、この世の不思議です。


2023年1月28日 よむじかん

匿名さん 「聴くことの力」(鷲田清一)
鷲田先生が言われているように人の話を聴くということは難しいということと、そこで「待つ」ということがいかに大変で忍耐力がいるということが改めて分かった。

RANCOさん 「斜陽」(太宰治著、D ・キーン訳)
2回目の参加でした。今回も楽しかったです。前回の続きで「斜陽」を読みました。太宰の原文の残り数ページを読み終えたら、そのまま最初に戻ってドナルド・キーンの英訳の方を読みました。(私に英語力ないので)失われゆく上流社会の家族の生活を描いた最初の数ページまでしか読めませんでしたが、貴婦人である母親の所作を描写した日本語のニュアンスを、どのように英語で表現しているかがわかり、キーンの素晴らしい読解力と翻訳力に「はぁ〜」とため息。こういうふうに、ゆっくりと言葉そのものを味わう読書は土曜の朝に相応しいと感じます。母国語でも外国語でも、美しい言葉をもっと聞きたいし読みたいと思いました。寝坊して過ごせばあっという間に終わってしまう朝の90分をこういう風に過ごせる場に出会えて嬉しいです。

WAHAKU 『最後の一句』(森鴎外)朗読CDと青空文庫
『最後の一句』の気丈な長女が放ち相手の胸に突き刺さる「サイゴの一句」は、予め心に秘めていた言葉とは思わないでいたい。最後の最後にふと閃いた言葉だと。そして相手に突き刺さると意図せず、素直に自然に生まれた言葉とも思いたい。だからこそ相手に刺さったと。長女の親を思う献身の言動は『殉教』と解釈する解説を見たが、ドイツに留学した鴎外が日本人に啓蒙として示した西洋思想ともとれる。これからも文豪の作品は読み続けたい。

2023年1月21日 よむじかん

RANCOさん『英和対照「斜陽」』(太宰治著、D・キーン訳)
初めての参加でしたがとても面白かったです!他の参加者の皆さんの本にも興味を覚えたのでいつか読んでみたいと思いました。本にはテキストもストーリーもすでに書かれているけど、読む人の頭の中でどのようにもその世界が変わっていく、読書の自由さが好きです。  今回私が読み始めた「斜陽」はまだほんの出だしで、古き良き優雅な時代を象徴する美しく儚くチャーミングな主人公の母親と、結婚ー死産ー離婚を経て実家に戻ってきた主人公、戦争に行ったまま戻らない弟と、同じ家族の中でも世代の違いですでに別の過酷な時を生きているという設定が、この後の物語の描く世界の奥行きを感じさせました。この後この家の中でどんな人間関係が繰り広げられるのか楽しみです。序盤ではイギリスのお屋敷ものドラマ(日の名残やダウントン・アビーなど)を彷彿とさせる「壊れゆく古き良き時代」の切なさと美しさを感じました。庭に出てくる蛇の描写が象徴的で少しエロチックであり死を孕んでいるという点も、この世界観を美しくしていました。  日本語の方を読み終えたら、キーンの英訳の方を読んでみたいです。戦後の日本文学を世に知らしめてくれたキーンが、太宰の描く世界をどう理解しどう表現したのかにも興味あります。

WAHAKUさん 『サウンド文学館パルナス「高瀬舟」』(朗読 江守徹)
朗読で聴く文豪の作品は、字頭を追って読むより、ココロに入ってくる。 声優(ここでは俳優の江守徹)が提示する静かな感情と絶妙な間により、江戸時代の京都高瀬川を行く罪人を運ぶ一艘の舟に、私は同船することが出来た。そして、そこにある思慮思索は私のココロに刻まれた。 最近は『坊っちゃん』を風呂に入り音読しているが、その時の松山にいるみたい、ゾナモシ。

2022年12月17日 よむじかん

WAHAKUさん 『アシュラ』(ジョージ秋山)、『戦争とひとりの女』(近藤よう子)原作坂口安吾
会の参加者が知らない、読んでないものを紹介するのは、緊張する。十分の一も伝わらないのではないか、という焦燥感。もう一方、私は唯一無為を提示しているという幸福感にも包まれ…。でも、皆が読んだ本でワイワイやりたい気持ち大!たまにはそんなイベントも期待します。

匿名さん 『人間はたったの4タイプ』
読んだことのある本もない本も、参加者の方々の感想を聞くことで、より興味を持たせていただける機会となりました。

2022年12月10日 よむじかん

Tylerさん『Wild Swans』
皆さんの感想を聞き、それぞれの感じ方があり、改めて読書の素晴らしさを感じました。

2022年12月3日 よむじかん

masatoさん 独学の技法(山口周)
知識が広がった。

WAHAK TVピープルより『眠り』『ゾンビ』『加納クレタ』(村上春樹)
短編集を後ろから順に読むのは新鮮。メインディッシュの枕みたいな話をあとで読むと、可笑しさが倍増する。特にこの二つの枕は書き下ろし。短編集の構成を考えるのは必要だ。たぶん著者のセンスの問題。これは成功した例か。

2022年11月12日 よむじかん

WAHAKさん『かの蒼空に』(『坊っちゃんの時代』第三部)関川夏央×谷口ジロー 
石川啄木は究極のロマンチスト。 だから常軌を逸した感覚を持ち、無意識に自分が一番好きで、世間の空気が読めず、そして誰にも詠めない詩が詠める。芸術家の鑑か? 啄木が大正ロマンに生きていたら…。

2022年11月9日 よむじかん

WAHAKさん 『神聖喜劇』(大西巨人)
今回読んだのは、コミック版第一巻でした。昭和16年太平洋戦争前、帝大出の陸軍補充兵が主人公、内地の訓練所で物語が展開されます。 極端に長いセリフを特徴とし、軍隊や当時の世情について鋭く描写されています。非合理的で矛盾だらけの軍隊に、理路整然とした言動で対抗という、ハラハラさせる内容です。 喜劇は常軌を逸した舞台で生まれる!果たして主人公は生き残れるのか?

2022年10月29日 よむじかん

MIHOさん 『祈りのカルテ 再会のセラピー』 (知念実希人)
図書室の方に近くドラマ化されると勧められた本。病院内での小さな事件がまるで謎解きみたいな要素もあって研修医が探偵みたいに解決していくハートウォーミングなストーリー。 哲学は、得意分野ではないですが皆さんから少しだけ学びました。


2022年10月15日 よむじかん

匿名さん 『動物農場』
面白かったです。

WAHAKさん 『無能の人』(つげ義春)
漫画で文学を語るつげ義春の作品は、詩情・残虐・哲学・虚無そして自虐のうち、2つ3つ組み合わされ表現されている(と思う)。この作品は自虐と虚無と哲学かな。ヘタウマな絵柄からニジミ出すのを見逃さないように!語られる男は虚栄を張りロマンチストでバカ物。女は手の届く範囲で考え現実的。私は男だから、バカ物です。

2022年10月8日 よむじかん

匿名さん『彼女が花に還るまで』(石野 晶)
自分が知らない本を読めてよかったです。

masatoさん『普通をだれも教えてくれない』(鷲田清一)
考えをふくらますことができた。落ち着いた中で、対話ができた。

MIHO『乖離新時代 脳科学、愛着、精神分析との融合』(岡野憲一郎)
専門家である筆者は、乖離性障害についての研究は、日進月歩だという。 百田尚樹さんの小説プリズムは、多重人格を題材にして大変面白いけど、では、多重人格は、幼少期のトラウマ、ストレスの存在が必要なのかと論じている。

2022年9月18日 よむじかん

MIHOさん『できることならスティードで』
エッセイ15編、小説3編が一冊に詰まっている。しかも旅をテーマにしているので手に取ったら本棚に返せなかった。文章の書き始めが上手くて絶妙でどれもこれも惹きつけられた。例えば『地元という響きに強烈に憧れる』など書かれたら何でなんだろうとなる。スリランカの仏教の教え、ニューヨークのグラミー賞の黒い歴史など考えさせられた。

WAHAKさん『合葬』杉浦日向子
好きな作品だったが、今までタイトル『合葬』の意味が分からなかった。しかし今回アウトプットしてい最中に、急に自分なりの解釈が立てれたので参加して良かった。 老いたが故に変革出来ない江戸幕府の終焉と、若いが故に運命に翻弄される一途な彰義隊員の死が、まるで共鳴するかのようだ。(勝手な解釈だが)自分ではこの物語の大きなテーマを突いたようで、満足。絵画観賞でそのタイトルの意味や隠されたテーマを、絵の内側から理解したような気分。


2022年9月11日 よむじかん

MIHOさん『今度生まれたら』(内館牧子)
主人公はいわゆる主婦で70歳。夫はエリートから脱落して翻訳業とサークル活動、主人公の姉夫婦、長男夫婦、次男の突然のエリートからの転職を経て自分の生きがいを見つけ前向きになる。全体の話しの流れは強引だけど会話が生き生きとしている。脚本家らしい小説。 本を読んだ後の感想文は良いというインプットとアウトプットが参考になりました。

匿名さん『アウトプット大全』
私が読まない本の紹介をしていただき、自分の視野の広がりを感じました.

匿名さん『暇と退屈の倫理学』国分功一郎』
静かな意見交換が気にいっています。

匿名さん『名画の解剖学』原島広至
昔はよく本をよんだな~今は映像。 絵画芸術は、本と比べてどっちが広い?深い? 絵はすごく大昔から、言葉は…文字は…。全て人が創造したもの。感性と理性の発露!裏側まで探究出来れば良いな。 あと、アウトプットとフィードバックの時間もっと長かったら良いな。

2022年8月28日 よむじかん

匿名さん『宇宙エレベーター』
お話も聞き取りもうまくいかないなあ、

2022年8月21日 よむじかん

MIHO MIURAさん 『クララとお日さま』(カズオイシグロ)
第2部から第3部でまだ謎解きの途中であった。著書の描く世界観は「私を離さないで」に近く、ありえないけれどいつのまにか現実に起こっているような錯覚が起きて、まるで続編を読んでいるようだった。「クララ…」の店主が「私を…」の先生に似ている。 主人公クララは、知的に高く、その誠実な態度、受け答えが読者を魅了する一方でどこまでも購入した機械であることがわかる場面があり酷く突きつけられて鋭く刺さって痛い。 また、今回参加して、本の読み方の話しで2冊の見方の違いがある本を読むまたは、関連して深めていく本を読むいう新しい読み方を知ることができた。

Greenさん 『不毛地帯1』(山崎豊子)
スケールが壮大な一冊としてSNSで紹介いただいた本。 シベリア抑留の様子がリアルに描かれている。 山崎さんの本はフィクションだけれど、文献で調査し、体験談を聞いて、しかも自ら極寒のハバロフスクからモスクワまで取材旅行をされているので、ノンフィクションみたい。情景描写がとてもリアルだし、登場人物がどんなことを考えてどう行動をしているのか凄くわかりやすく、感情移入できる。 今日のよむじかんは3人だったのでじっくりお話を聞けてよかった。

2022年8月14日 よむじかん

Greenさん 『虐殺器官』(伊藤計劃)
この作家さんはがんと闘いながら本作でデビューし、2作目の「ハーモニー」が遺作となってしまった。少し先の未来の戦争。規模を抑えた核兵器、傭兵や少年少女兵、戦闘前カウンセリング等々、現在の延長上にありそうな設定。主人公が生や死について悩みながら戦っている。哲学的なことを自分も考えるきっかけになる。
読書会では『エッセンシャル思考』のご紹介があったので、それと絡めて考えてみた。時間を有意義に使うには?読書でこうやって新しい刺激を得ていると一日が無為に過ぎてしまったということがなくなる。人生を豊かに生きられる。
『読んでいない本について堂々と語る方法』のご紹介が楽しかった。
いつも書斎にいらっしゃる水生さんが今日は夏空の下で話をされていたのが新鮮でした(笑)

匿名さん 『落下する夕方』
楽しかったですまた参加させてください

匿名さん 『エッセンシャル思考』
時間を決めてゆっくり本に向き合う時間があるのがよかった。自分が読んでいる本を紹介することで、より本の本質について意識して考えることができた。
また、自分が普段読まない分野の本について知り、意見交換できたのもよかった。
年齢や職業、バックグラウンドの違う他者と読書を通して繋がることは、自分にとって大きな刺激であった。読書は今までにない広がりを持つものとなると感じることができた。

2022年7月30日 よむじかん

Greenさん 『そして誰もいなくなった』(アガサ・クリスティー)
海外作品って登場人物の風貌や服装などがイメージできないことが多いので、この小説を読む前に2015年ドラマ版のキャストの写真でチェックしてから読んでみました。これは初の試みですがとても助けになりました。
翻訳は、清水俊二さんの訳で読み終えたばかりですが、読めない漢字が何個もあって少し困りました。そこで今日から青木久惠さんの新訳で読み始めました。この読み方も初の試み。
本の読み方にもいろいろあって楽しいですね。
ご参加の皆さんも、メモワール、ルポルタージュ、自伝、日記など様々な形態の本を読んでいらっしゃって、本の書き方にもいろいろあるなぁと改めて思いました。
読書会は水生さんの優しくて穏やかな進行がとても心地よいです。ありがとうございました。

匿名さん『あわばやみばや完結編』、『説得エホバの証人輸血拒否事件』
未経験の形式で新鮮でした。その場で読書するので準備不要で気軽に参加できました。
楽しい時間をありがとうございました。

2022年7月24日 よむじかん

匿名さん 『生き延びるための思想』(上野千鶴子)
改めて、多様性について考えさせられました。

匿名さん 
多様性って、宇宙というか世界そのものですね、

2022年7月17日 よむじかん

匿名さん 『メイキングオブ 勉強の哲学』(千葉雅也)
本を読みながら考えたこと、他の参加者の話を聞いて感じたこと思ったことなどお聞かせ下さい。
デザインのことなど当本とつながるところがあった。また他の方が紹介本に関心を示されたことについて少し嬉しかった(紹介したかいがあった)。

Greenさん 『ミュゲ書房』(伊藤調)
オンラインでの読書会というのに初めて参加しましたが、みずせさんの落ち着いた司会進行が大変心地よく、楽しい時間を過ごすことができました。
お話をしていると、一人では考えないようなことが考えられて刺激になりますね。私も本の内容にちなんで皆さんに質問できたらよかったな
、と思いました。
みずせさん、ご参加の皆さん、ありがとうございました。

こやまさん 『君がいない夜のごはん』穂村弘
初参加でしたが、皆で同じ時間に本を読む、というのは不思議な感覚で面白かったです。
水生さんのお話されるトーンが落ち着いていて、緊張気味でしたが安心して参加できました。
読書の共有では、普段触れない分野の本の話が聞けて良い刺激になりました。
死んでしまう日の最後に食べたいもの、私もおにぎりと味噌汁かなぁ、と思いました。他の方の、大好きなうなぎ食べ放題!というのも面白かったです。
また機会があれば参加したいです。
ありがとうございました!

2022年7月3日 よむじかん

匿名さん 『鏡』、『駄目になった王国』(村上春樹)
改めて村上春樹 氏の文章力、偉大さを認識した(させられた)。

Tetsuさん『わたくし率 イン 歯ー、または世界』(川上未映子)
前々回からの続きを読みました。当初自分が想定していた枠組みを離れて物語が急展開し、この作品をどう表現したものかと戸惑っていたのですが、水生さんから『なぜ世界は存在しないのか』で提唱されている実存論のご紹介があり、主人公がこうあってほしいと願う世界と、あるいは目をそらそうとした世界の在りようの中でさまよっていたんだな、と目から鱗でした。
村上春樹さんの『駄目になった王国』にはとても興味をひかれました。これまで見えていた景色が反転するような瞬間を味わってみたいです。ありがとうございました。


2022年6月26日 よむじかん

tetsuさん『わたくし率 イン 歯ー、または世界』(川上未映子)
わたしというものは「どれか一つ」、「どこかに一つ」に規定されるものではないのだろうな、とぼんやり考えてみたりしました。川端康成の『雪国』の冒頭の文章を話題に上げましたが、そういえばまだ読んだことがありませんでしたので今後の読む楽しみにしたいと思います。
また、多様性のある組織や集合的無意識、人が陥りやすいバイアスなど、広がりのある感想をみなさんと共有できて興味深かったです。ありがとうございました。

2022年6月19日 よむじかん

tetsuさん『羊と鋼の森』(宮下奈都)
課題本の感想を共有し合う形式の読書会には何度か参加したことはあるのですが、読書する過程を共有するという「よむじかん」の形式は初めてで、とても新鮮に感じました。読書会までに読了しないといけないという制約がない面でも参加がしやすく、各参加者さんと自由なテーマで語り合える楽しい時間を過ごさせていただきました。また参加させていただきたいと思います。ありがとうございました。

2022年6月5日 よむじかん

イトさん『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』(山本 貴光, 吉川 浩満)
最近の悩みの手助けになりそうなことが載っていたので、興味深く感じました!能動態、受動態は知っていたけど、ちゅうどうたい??は知りませんでしたね。また、調べてみたいです!空気のお話とても楽しかったです!図書館に入れてもらいます!

masatoさん 『中動態の世界~失われた態を求めて~』(國分功一郎 )
key wordの「ことば」、また気づきを頂きました。静かな、落ち着いた感じの当読書会は心地よいです。

2022年5月29日 よむじかん

あめんぼだんすさん 『イチョウ 奇跡の2億年史』(ピーター・クレイン)
本を読む感度も人の話を聞く感度も鈍いこと痛感!さらにはイメージ統合の破綻あり。

2022年5月15日 よむじかん

匿名さん 『誰のために法は生まれた』
偶然にも共通点のある本を持ち寄られた方がいらっしゃって、とても興味深い時間でした。将来を考える大切な時間になりました。

匿名さん 村上春樹:一人称単数(『クリーム』)
多面性および多様性の重要さに改めてきずかされました。

2022年5月1日 よむじかん

masatoさん 『木野(「女のいない男たち」より)』(村上春樹)
落ち着いた雰囲気がよかった(心地よかったです)。

匿名さん 『近代とホロコースト』ジグムント・バウマン
初のオンライン読書会でした。少人数でじっくり、有意義なひとときでした。
読んだ本は、あの時行われたことは、目的の唖然とするような非道徳性をのぞぎ、通常の総務・経理部が計画、監督、管理する組織的行動と何ら変わらないと示します。
文明が進歩「したから」ホロコーストが可能になったと考えると、更に70年経った今、ぞっとします。同時に、一人を悪者にしても予防にも対策にもならないとも。

2022年4月24日 よむじかん

ゆうまさん 『原郷の森』 横尾忠則
紹介した本の内容について参加者の方達が鋭い視点で話を膨らませてくださったのには感心しました

2022年3月19日 よむじかん

よしえさん 『自分を操る超集中力』
読書会の感想になりますが
水生さんの話し方、進行の仕方が穏やかで
心地よい読書会でした。
選んだ本がバラバラだったのも
次に読んでみようと思えてよかったです。

シンカイさん 『致死量の友だち』田辺青蛙
いじめというのは、なくならないのか。追い詰められた被害者は何をするか分からない、ということだろうか。


2022年3月6日 よむじかん

yuukiさん 『リーチ先生』原田マハ
他の皆さんが読まれていた本にも興味が出たので読んでみようと思います。集中して読書出来てよかったです!

リーチ先生

匿名さん 『話』リアズ・メグジ
他の方の読まれている本が様々で、とても良い影響になりました。
本屋さんに行くのは好きですが興味のないジャンルの場所には立ち寄る事がなため。

この日の読書から
似たようなコミュニケーションの本で「LISTEN」という本も読みましたが、今回の「話」という本は聞くことだけより話すことにフォーカスした内容でした。
有意義そうな箇所をご紹介します。これからすぐに意識的に取り入れていこうと思います。
・真の繋がりを築くには完璧である必要はない、むしろ不完全さを受け入れる事が鍵。
・言いづらい話題は後回しにしない
・WEB会議は先手必勝

2022年2月26日 よむじかん

KENさん 『世界のニュースがわかる 図解地政学入門』
 地政学とは、「地理的条件が国家の政治や軍事に与える影響を考えること。」である。それを分かりやすく解説しているのが本書になります。
世界の政治情勢や、歴史を地理的条件から見ていく視点は、とても興味深かったです。特にロシアの南下政策は、誕生からの悲願である不凍港と肥沃な大地を獲得するためであるという解説が興味深く読ませて頂きした。

この日の読書から
P34、
 民主主義国家は同士は「ぜったに戦争をしない」わけではない。
 しかし、民主国家は独裁国家に比べ、「戦争を起こす確率が絶対的に低い」といえる。

2022年2月13日 よむじかん

KENさん 『自由への手紙』オードリータン
 言葉の表現法を、角度を変えて発してみる思想は、コトダマ思想に通ずるものがあり、発する前に少し考えてみる重要性を再認識できた。

この日の読書から
ネガティブフリーダム(個人としての自由)とポジティブフリーダム(個人と他の人の自由)の思想は、今の自分に何が出来るかを考えさせられた。とは言え、ポジティブフリーダムに達するためには、まずは自分の生理的&安全欲求(マズローの法則)が、満たされていないと実現しにくいため、基盤を築く事も重要だと考えさせられた。

Emiriさん 『それ、勝手な決めつけかもよ?』阿部 広太郎
 自分の名前をちょっと新しい視点からのぞいて考えてみたり、今自分が感じている違和感にキャッチコピーをつけたり、
著者のコピーライターの方がどのように言語化していくのか、また色々な方の面白いフレーズがたくさん詰め込まれて、読みながら己を振り返ることのできる本でした。 
 参加者のみなさん、みんな違うジャンルの本を読まれていて、今度読んでみたい作品に出会えました。

この日の読書から
『普通理想主義 慣れが「普通」を作り、「普通」が次第に思考を停止させてしまう。人それぞれ普通は違うのに、押し付け合ったり、一つの理想としたりする空気はどうなのだろうか。』
普通は〜、あたりまえは〜、一般的には〜、便利だから何気なく使ってしまう言葉ですが、普通も日々変化しているし、普通かそうじゃないかは主観的でしかないから個人的になるべく使いたくないなと思っている中で、パワーワードでした。

三浦美保さん 『下手くそだけどなんとか生きてるねん』渡邊 洋次郎
 今日、ほかの参加者から、マズローの5段階欲求階層説が出てきてよかったです。
 読んだ本は、NHKのニュースにも出たのですが、依存症からリカバリーするというのは本当に難しく環境含めて自分で何が自分に起たのかとか、
今ここにいる自分とは?
気づき振り返りするのは簡単なことではないのだと感じました。
 著者のサインには、今日一日と、記載されてました。

この日の読書から
”自分自身の経験から考えたとき、社会にはまだまだ依存症は本人の意思や人間性の問題だという偏見があり、中略、ときには人目につかないように世間から隠そうとする事態にも発展しています。”
前書きからですが、この偏見がリカバリーを阻害することになってしまいます。

匿名さん 『The Reason I Jump』 Naoki Higashida
 ポジティブフリーダムと、マズローの話。腑に落ち、すごくスッキリしました。人はきちんと満たされると、人から奪おうとはせず、シェアしたいと自然に思えるものなのかもしれないですね。
 コピーライターのこと。
ある事象にオリジナルな名前、タイトルを付けるというのは興味深かった。
分かった気になっちゃう病名や肩書きも案外やっかいなものなのかも。

匿名さん 『クララとお日さま』カズオ・イシグロ
 好きな本を何度も読むと、小さな感動も増えてとても良い時間でした。他の参加者の方が読んでいた本から、(THE REASON〜)あまりにもケアすることが大変すぎて本人の力を信じることを忘れていた、というお話はハッとさせられじっくりと自分の中に入っていく感じがしました。

この日の読書から
母・静子(1929ー2019)をしのんで
この冒頭の一文があらためて読み直す時に意識しながら読んでみたいと思った
勝手なイメージですが、オズの魔法使いの冒頭にあった
よき友であり同志でもある妻にこの本を捧げる
という一文が思い出されました

2022年2月6日 よむじかん

kimさん 『空色勾玉』荻原 規子
昔の和歌や神話についてすごく興味を持ちました。

コリコさん 『川っぺりのムコリッタ』荻上直子
 荻上直子監督の作品が好きで、今回は映画ではなく原作から楽しみました。本の表紙には映画に出演する俳優さんが載っているので、読んでいくうちにその俳優さんが本の中で演技しているかのように、状況が頭に浮かび上がりました。町並みも、出てくるキャラクターも、居そうで居なそうで、居そう(笑)それもまた、荻上さんの軽快でありながら丁寧な描写の魅力。三分の二読み終えましたが、続きがますます楽しみな一冊です。

この日の読書から
『ささやかな幸せを細かく見つけていけばさ、なんとか持ちこたえられるのよ。こんなギリギリの生活でも』、主人公の隣人である島田さんの一言です。ささやかな幸せを見つけられる人は、強いし優しいなって改めて思いました。

yuukiさん 『モモ』ミヒャエル・エンデ
 子供が小さい頃買い与えて自分は読むこともせず本棚に飾ったままでした。こちらの会の紹介で例えばこんな本読んでますのところに「モモ」と記載あり、このタイミングしか読むチャンスがない!と思い初参加しました。皆で決まった時間に一人で読むってめちゃくちゃありがたい仕組みだと感じました。都合がつく限り参加させていただきたいなと思っています。画面でのやり取り・雰囲気もとっても安心できました。ありがとうございました。

この日の読書から
「つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと履きのことだけを考えるんだ。」今の仕事の内容が高度過ぎて毎日いつ上司に匙を投げられるか毎日ビクビクしている私を勇気づけてくれるメッセージです

Marinさん『時は老いをいそぐ』(アントニオ・タブッキ)
 いつもと違ったのは読書後に感じたことをどうお伝えしようかと頭の一部を使いながら読んでいたこと、、少し不思議な感覚でした。
 皆さんがその本に惹かれて読もうと思った理由が興味深かった。読書後の感想を伺っている時は、ストーリーよりもその本と向き合って何を感じ、考えたかに共感を覚えたり、、「空色勾玉」を読まれた方はこの本は小説だけれど理解するために和歌について知りたくなったと言っていたのが印象的でした。ストーリーを追うだけでなく興味や知識欲が広がるのがいいなと思いました。皆さんが紹介してくださった本のいくつかを図書館で予約しました。私の視野も広がりそうです。静かで温かい空間の読書会でした。水生さんの感想も聞きたかった。また参加させていただきます。

2022年1月30日 よむじかん

匿名さん 
 ゲーム内ではボタンひとつで人が殺せ、そのことを少し不気味に感じるという自分の発言についてもう少し考えてみました。問題は当人の意識なのかなと。リアルとバーチャルがあまりにも入り混じり、両者を混同しかねない世界に私たちは生活しているので、『ほんもの』に直に触れ、目の前のものがリアルかそうでないかを識別できる訓練ができれば、バーチャルに乗っ取られることなしに、むしろ力を借りながらより快適にリアルを暮らせるんじゃないかと。
 魚の異変に気付くのに遅れた水俣病の話をしてくださった方がいましたが、私も先へ先へと欲張っていると、いろんなこと見過ごしてます。良くないという以前にもったいない気がしてきました。こんなにたくさんの美しいものに囲まれてるのに。

匿名さん ブロックで学ぶ 素粒子の世界
 皆さんの話しからイメージ展開する力の減退を感じ、残念です、

この日の読書から
素粒子が原子の一部になるか、力を伝えるメッセンジャーになるかは、スピンにより決まる。・・・・ 量子スピンも電荷も粒子の性質なのだが、どうして存在するのかな?

Mihoさん 『ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ』樹林伸
 他の参加者から、ミヒャエル・エンデのモモの話しが出て嬉しかったです。時々忙しいと時間泥棒のことを思い出します。共感しました。声に出して読むというのも良いですね。
 ドクター・ホワイトは、ピロリ菌とかビタミンB12の欠乏とか身近な怖い病気を題材にしていわゆるドクターが経験値で診断を誤っているのを主人公が知識ベースから引き出して正しく診断して周りを圧倒させるのが醍醐味です。小説に出てくる精神科医の役割はどちらかというと私の仕事のMSWの役かなと思って読んでました。

この日の読書から
高森院長の受け売りだ。しかし門外漢の将貴にも、それは容易に理解できる。羅針盤がきちんと目的地を指し示していないのに船を航行すれば、座礁して沈没することになるのは自明だろう。 「しかし、不思議な話だよな」 パスタをあっと言う間に平らげた淳平が言った。 「お前にもらった写真を見ても、彼女は19か20歳くらいにしか見えない。どんなにいってたとしても、せいぜいが23、24ってところだろう。なのに、ベテラン医師も真っ青な知識をもっていて、誰よりも的確に診断を下せるなんてのは、それこそおとぎ話の世界だと思うぜ。自分のことは名前しか言わないってのも含めて」

匿名さん『異人たちとの夏』山田太一
 物理で全てが解決できるか、人と植物を区別せずに対等に接していくと、存在しているとは、などみなさんが関心のあるテーマに興味深くとても引き寄せられました。

2022年1月22日 よむじかん

匿名さん 『夏物語』川上未映子
生殖倫理を問う作品ですが、読み終わってよく考えたら、筆者はどのサイドにも偏っておらず、こうあるべきを一才提示していないのがすごいと思いました。なんとなくの答えで納得させずに、私たちにちゃんと、考える自由?めんどくささ?を残してくれてる。

この日の読書から
すぐれた文学に不可欠な三要素のうちの明解さがまだちょっと気になる。
どうだと明解で、どうだと明解じゃないのか。
自分が出逢ってきた本が明解かどうか検証してみます。

水生円 『文学入門』桑原丈雄

この日の読書から
”文学の面白さとは、慰み者のそれとは異なり、人生的な面白さである”
”芸術は人生的インタレストから出発した、人生的経験にほかならない”

2022年1月9日 よむじかん

kimさん 『変革期のリーダーシップ』童門冬二
 松平定信のリーダーシップについて知ることができて、歴史に対する興味が深まりました。

はなえさん 「徒然草」島内裕子訳
 他の参加者の方から、「松平定信、目安箱、屯田兵〜」などの言葉が出て、昔習った中学校の教科書を懐しく思い出しました。波がありますが、この一年から二年は社会がコロナ一色でしたから、とても新鮮に感じました。歴史小説は、その時代にワープできるのが魅力ですし、困難な時代を生きた人々に想いを馳せることができるのは、読書の醍醐味だと思います。今日はありがとうございます😊

この日の読書から
「出生」生まれてくることは苦しみの始まりではないでしょうか、と思いました。本当におめでたいことなのかな、と気づきました。

水生円 Naomi Ishiguro, "Escape Routes"
Naomi IshiguroさんはKazuo Ishiguroさんの娘。昨年「Klara on the sun」や「Never Let Me Go」などを読みとても影響を受けました。本だけではなくて、イシグロさんってどんな人だろうと興味を持っていたところに娘さんも作家デビューされていることを知り、この本を手に取りました。Escape Routesは短編集で、今日はその中でも短めの”Bear”という物語を読みました。

2022年1月2日 よむじかん

Yoshieさん 
Marie Benedict, Victoria Christopher Murray, "The Personal Librarian"
黒人が白人の世界に入っていくPassingとPassingした実在の人物を題材にした小説を読みました。自分のアイデンティティを偽る苦悩と葛藤が読んでいて辛かったです。
〇〇ガチャという言葉が話題に出ました。主人公が社会的に成功したのは、当時の概念でいうと人種ガチャと学歴ガチャではハズレだったかもしれないけれど、自分に与えられたカード(肌の色と類いまれな知識)を最大限活用できたからだと思いました。

この日の読書から
I must reconcile myself to the fact that the suspicions about me will never disappear.
ポルトガル系と偽って白人社会に入っていた主人公が、黒人の血が入っているのではないかと疑われて、なんとかその場をやり過ごした時の主人公の言葉です。自分の出自がバレる恐れと向き合い続けるのは、相当精神的にタフでないと難しいと思いました。

ゆかさん 『ラ・カテドラルでの対話』バルガス=リョサ
年始に本を読む時間で僅かな休みを楽しむことができました。ありがとうございました。パッシングという黒人が白人になりすますお話しが話題にでましたが、関連の映画や本を見てみたいと思いました。
ラテンアメリカ ペルーの本を読みました。人種ばかりでなく先住民やインディオも交え登場人物が多くいったいだれがどんな風貌なのか混乱しながら下巻まできました。

この日の読書から
気になった文は
『緑がかった鉛色の海、と彼は考える。小波の土色の泡が岩に砕け、ときおり、光るクラゲの群れが、絡み合ってムイムイ蟹が見えて、サン・マルコスになんか僕は入るべきじゃなかったんだ父さん』
親の反対を押し切って進む道を決めたけど、帰っていくところは親のところなんだなぁと思いました。ムイムイ蟹って・・・。

2021年11月28日 外国語を読む時間

JPさん
Artの意味について。
Artistと呼ばれるひとたちの営みが「能動的にみつけにゆくこと」だとうかがい、どういうことだろうと思いましたが、Designerと呼ばれるひとたちのそれと対比して、わかろうとしてみました。私は、目に見えること、本に書いてあること、事実や情報に振り回されすぎているかもしれない。言葉に汲み取られているもの、説明可能なことの外側に私だけの何かがあるのかな、と感じました。

この日の読書から
四体液理論。
ヒポクラテスの、4色の体液の理論。4というのは、四季や自然の要素とも関連しているらしい。身体をブツブツ切り刻むことなく、健康は全体の調和と考え、外側の風土をも結びつけて病を捉えるというのは宇宙的だなと思いました。

2021年11月14日 外国語を読む時間

Chiakiさん Malala Yousafzai, ”I am Malala”
日頃から日本語でも本を読むのが遅い方で、読みたい洋書もなかなか読めていなかったので、読書会は有難い機会でした。
初めて参加で緊張もありましたが、水生さんの柔らかい雰囲気と、本を通して共通項を見出だしていただいたことで、充実の時間でした。
ご紹介いただいたガブリエル・マルクスさんインタビューも大変興味深く、哲学の考え方も今後見ていきたいと思います。ありがとうございました。

この日の読書から
“When Ziauddin is in a crisis he becames strong and sprits high. ”
本書は、パキスタンで女子の教育の大切さを訴えて、タリバンに狙撃されたマララ・ユサフザイさんの自伝。
一発の銃弾で祖国を追われ、6回にわたる大手術を乗り越え、今も世界の女の子たちの教育普及に尽くす彼女の精神はすごいのですが、彼女の父もまた、貧困を乗り越え、パキスタンの教育界の腐敗に立ち向かい、子どもたちのため学校を創設した人でした。
父Ziauddin 氏の友人が、その人柄を語ったセリフが、今回心に残った一文です。

2021年11月7日 外国語を読む時間

匿名さん ”Ghost Stories ”
隙間時間に、ではなく、読書する為だけの時間を持つという事を、長らくしていなかったので、とても満ち足りた気分になりました。参加者の方々からお聞きする情報や考え方も新鮮でした。楽しかったです!

この日の読書から
forfeit 知らなかった単語なので。

JPさん 『チャーチルーーヒトラーから世界を救った男』(アンソニー・マクカーテン)染太屋茂共訳
腰痛や頭痛など背面の痛みに関する話題に関して、参加者の態度のコントラストがはっきりしているのがおもしろかったです。経験がないとわからないこと、想像では補うことのできない感性というのがあって、痛みというのもそのひとつで、他者と共有できる経験や感覚というのは、生きているだけで確実に増えているんだろうなと思いました。ワクチンについても、参加者の方々の、ワクチンに対する取り組み方や態度をうかがい知ることができ、大変勉強になりました。

この日の読書から
自分が影響力のある人間になるためには、みずから進んで何かに影響される時期が必要なのである。
In order to be influential-- in other words-- one must be willing to be influenced.


匿名さん 
ある参加者さんが紹介してくださった書籍からの”willing to be influenced “のフレーズが気になりました。
影響を受けるってpassiveなことなはずなのにそれをあえてactiveにやることの意味をじっくり考えてみようと思いました。
きっかけをくださりありがとうございました。

Miroさん John E Sano, MD, "Healing Back Pain"
最初、腰痛というワードでは誰の興味も引かなかったのに、「痛み」全般としたら多くの反応が得られることを知りました。私は色んな意味で”痛みのエキスパート”ですので、皆がいかに健康に、いかに痛みを無くし、自分を大事にして人生を送れるかをずっと考えてきたので、自分にとって当たり前の知識や感覚が、他の方には未知であったことに大変驚きました。
先日眼科医に「痛いとか痒いとか感じる人は治るよ」と言われ、感じない人が居ると聞いて意味がわかりませんでしたが、今日鞭打ち症の方に「首痛いでしょ?」「・・・わからない」と言われ(偏頭痛の方も、ご自身の首はかなり凝っているだろうにお気づきになられていない、とか)、これがまさに眼科医が言っていた”感じない””感じられない”だったか!と実感し、また大きな驚きでした。
10年程前に私が問題だと考えていた「身体の乖離」(アメリカでかなり研究された)が、こんな身近にあったかと、改めて感じ、現代人は早急に身体の感覚を取り戻す必要があると感じました(感覚を取り戻すことは、自分を取り戻すことでもあります)。
日本人は、感覚に優れた民族でしたのに、ここまで西洋医学や西洋の思想(心と身体を全く別物として捉える)に毒されて、感じられなくなってしまったのか・・・!と。
自分で考えるということも放棄したようで、みんなが打つからワクチン打つとか、情報はあふれているのだから、自分でいくらでも考えられるのに・・・とこちらも驚きと落胆でした(笑)。様々な考えの人が居るのはいいことですが、自分自身を明け渡していることに気づかないという点で、大変な危機だなと少々焦りました。戦後アメリカが日本に施した教育戦略が現実に・・・と少々恐ろしくも・・・。日本人は、日本人の誇りの前に、自分自身を取り戻すことが急務だ!と実感しました。
mindとheartの違いはよく聞かれますね、日本語だとどちらも「心」みたいな意味になるので。mindは頭(脳)だよ、と言うと驚かれますね(笑)。
マインドからハートの時代へ、さあこぎ出そう!という感じでしょうかね。その前に自分の感覚を取り戻してからですけどね(笑)。

この日の読書から
Even more important was the observation that 88% of the people seen had histories of such things as tension or mingrane headache, heartburn, hiatus hernia, stomach ulcer, colitis, spastic colon, irritable bowel syndrome, hay feber, asthma, ecezema, and variety of other disorders, all of which were strongly suspected of being related tension. Hence, the Tension Myositis Syndtome (TMS).
本日参加された他の女性の方々も悩んでいらっしゃるような全ての不調が恐らく”tension”と関連がある、要はTMSなんだよ、と。それならこうやって治すよ、という冒頭で一番大事なところかなと思いまして。

2021年10月24日 外国語を読む時間

Makiさん”おおきな木(The Giving Tree)”
水生さんが「どこに焦点を当てて読むか」と最初に決めていたところが興味深かった。村上春樹とカズオイシグロは仲良しらしいが、イメージが違うとのことで“ノーベル賞に見る?カズオイシグロとの共通点"といったところでしょうか。小説はエンタテイメントであると思っていてそのように読んだことはなかったので、その着眼点で読むのはとても面白いと思いました。

この日の読書から
水生さんのいわれた、「小説って心の歴史書だと思う」の言葉
信じるものがどんどん変わっていく歴史みたいなものが描かれているといわれていた。そんなふうに思うのか!と感慨深かった


2021年10月10日 外国語を読む時間

JPさん ”Guns, Germs and Steel”
銃、病原菌、鉄、という、一見分断された言葉の羅列に、どんなつながりがあるのだろうと興味を持ちました。
いつもわからない単語を調べて時間が経ってしまうのがもどかしいです。もっと自分のなかに印象が飛び込んでくるような読書ができたら楽しいのにと思う。反面、めんどうくさいようにみえるこのような時間を意図的に作ることにも意味があるように感じる今日このごろ。

この日の読書から
What exists sticks out: it sets itself apart from other objects by virtue of its properties.
わたしも存在しているからには、何かわたしを他と分かつものがあるのだと信じたい


じぇさん ”自分ごとの政治学”
デカルトの懐疑主義から「人間の理性」に目を向き、国民国家を作った。
これからは「人間を越える絶対的な存在」によって、今までとは全く異なる世界になるかもー。こええぇぇ。


2021年10月3日 外国語を読む時間

Yoshieさん "Surrounded by Bad Bosses and Lazy Employees"
DiSC理論にもとづく本を読みました。自分はどんな人間なのか、特に職場で成果を出すための自分の弱み・強みなどを知ることができました。
参加するたびに、ぜひ読んでみよう!と思う本をご紹介いただけて、読書の幅が広がるのがこの読書会の醍醐味だと思いました。今回は、村上春樹の本を紹介していただいて新しい本との出会いがありました。もうすぐノーベル文学賞の発表があるので、村上春樹の受賞を期待しながら読んでみたいと思います。

この日の読書から
Slow your tempo another fifty percent.
仕事では、いつも周りに即対応・即回答を求めてしまうので、少しスローダウンしなければと反省しました。

2021年9月5日 外国語を読む時間

匿名さん "Doraemon"
楽しかったです!ここしばらくこの会でトピックになるhumanizedであること。「パーフェクトじゃない」ことがそのカギかと今ふと思いました。
私が実はポンコツであるとバレて親しみを持ってもらったことがあるように、ドラえもんもあらゆる人間が神じゃないから優しくもなれるし人を思いやれるのかな。欧米では人間の対義語がたぶんperfect の代名詞である神らしいです。

この日の読書から
・ベトナムのシクロ、あえての雑踏の中でのcompletely free感 
・ひとは究極、希望があればサバイバルできるし、それを誰かに与えられる美しさ


匿名さん "HANOI STORIES"
しばらく面倒で洋書は読んでいなかったのですが、腰を落ち着けて読むよい機会を頂きました。紙面から溢れてくる作者のエネルギーと高揚感に圧倒され、あっという間の45分でした。他の方が読まれたOヘンリー、ドラえもん共に子供の頃に読んだ本でとても懐かしく、時を超えて英語で読むと違う発見や、現代までに変わったこと、変わらないものが見えたのも興味深かったです。まったくジャンルの違う本3冊でしたが、ヒューマニズムとは何かという、共通のテーマを見い出してお話ができたのも楽しくためになりました!

この日の読書から
Tantalistng flavour=食欲をそそる風味 (生春巻きのソースを表現)
<英英辞典だと”to excite or attract someone by offering or suggesting something that unlikely to be provided or is not enough” 、英和辞書のほとんどは「じらす、愚弄する からかう」という定義でした。体感的なイメージで食欲についての形容詞がチョイスされていることに面白さを感じました。

2021年8月27日 外国語を読む時間

匿名さん
ユニークなQuestionsたちをペラペラ捲りながら、考えるって意外とエネルギー使うんだなと思いました。だから、フルパワーで考えないように生きる癖を私たちは身につけ大人になったのかも。あと、賢者の贈りもののタイトルがあえて、優しいでもあたたかいでもなく、賢者としていたところになぜか惹かれました。

2021年8月22日 外国語を読む時間

Keikoさん ”Diary of a wimpy kid”
感想:水生さんの読まれたDead Poets Society 日本とアメリカ、文化が違うと言われますが感じることに共通する部分があるのはとても興味深いですね。価値観の違いは国別というより年代別で感じやすい、という考えが面白いと思いました。読書を通じて他の方の考えに触れられるのが視野が広がる感じがしてとても楽しいです。

この日の読書から
”Hey, Friend!” 
主人公のお父さんが怒ってる時の呼びかけです。日本育ちの自分にはFriend ! という文字だけでは怒っているのがわかりません。主人公も初めは真意が理解できてませんでしたが成長過程で皮肉の文化を理解するという描写があり、面白いと思いました。


2021年8月8日 外国語を読む時間

匿名さん Tetsuko Kuroyanagi,"Totto-Chan the little girl at the window"
感想:ノーベル賞をとるレベルの科学者さんが、最終的には科学の限界や、人間の小ささを語るようになってくる例がたくさんあると聞いたことがあります。
私たちが唯一と考えてるコミュニケーション手段もあくまで主観的なはずだから、植物のコミュニケーションについてもっとピュアな視点から考えてみたいと思いました。

この日の読書から
・タイ:好きでよく行っていたので、また行きたくなり反応してしまいました笑
・お母さんをキスし慰めるくだり:日本バージョンならなんだろう⁇

渡邉一矢さん A new way to market your destination(記事)
感想:皆さんのお話が多方面に渡り色々なお話しが聞けて楽しいです。

この日の読書から
植物に意識があるのか? 意識とは何なのか?

2021年7月25日 外国語を読む時間

匿名さん 金子みすゞ,"Something nice"
感想:ritual っていい概念だなと感じました。ほかの誰かにとってまったく意味のないことでも本人にとってはとても意味のあることで生きていく指針のような、そういうものを持っている表現者さんの作品ともっと触れたいと思いました。そしてみすゞさんのようなミクロの視点を軽視しない視野がほしいです。
円さんがくれるアンケートが毎回テンプレの一斉送信じゃなく、きちんとそれぞれに宛てた丁寧なメッセージでそういうところもリスペクトだなと感じています。

この日の読書から
他の参加者の方がemail を読む、をテーマにしていて「そうかー、そういうのもいいな」と思いました。


Okawariさん librería porrúaのインスタ
嫌よ嫌よも好きのうちってことですね。

この日の読書から
"Aunque quisiera rechazarme, su cuerpo respondería de buena gana a mi abrazo."(俺のこと嫌いだっていうけどさ、君の身体は俺に抱かれたくてたまらないって言ってるぜ。)

JPさん
金子みすゞさんの、小さな宝物のような詩を教えていただいたことにお礼を言いたいです。
金子さんの詩の魂は時代も国境も風土も軽々と越えていくが、言葉はそれらを背負ってしまっている。外国語でその魂をつかまえるの言葉を探すってどういうことだろう。翻訳は神聖なもの、と他の参加者の方がおっしゃっていたことの意味を考えています。

2021年7月18日 外国語を読む時間

匿名さん ”Convenience store woman”
村田沙耶香さんの作品を最近いくつか読み、私たちが信じてる『価値観』って時代とともにコロコロ変わるもので案外脆いものだなと感じていたので、Malibu risingの主人公の価値観、元夫の価値観、1950年代のそれ、1980年代のそれ、といくつもの価値観があり、絶対的な正解はないのかなと思ってみたり。何がどうriseするのかがとても気になります。

この日の読書から
Quiet heroism of accepting the cost of being themselves 自分でい続けるには勇気と代償が要りますが、静かに闘う姿勢は美しい。

2021年7月4日 外国語を読む時間

Kazuyaさん ”Resource revolution”
中国、インドの中間層が拡大することによる第三次産業革命とSDGSのつながりを考えたい

この日の読書から
The newly middle class
*気になった単語

Masayoさん Kazuo Ishiguro, ”En kjempe begravd”(『忘れられた巨人』のノルウェー語版)
住んでいた人や起こった出来事を忘れてしまう登場人物たちがこれからどうなっていくのか、なぜ記憶を失くしてしまうのかが解き明かされていくのが楽しみです。
SDGsについてみなさんの視点を聞かせていただいたり、人間の生きる意義をかんがえさせられたり、有意義な時間でした!

2021年6月20日 外国語を読む時間

Masayoさん Kazuo Ishiguro, ”En kjempe begravd”(『忘れられた巨人』のノルウェー語版)
挫折しそうな厚い本を集中して読む時間ができて、とても良いです。感想や本の内容を共有してモチベーションになっています。

この日の読書から
En krenkelse 侮辱されること
侮辱、という日本語はありますが侮辱されること自体を表す言葉は日本語ではないかなーというのが面白いと思いました。

2021年6月13日 外国語を読む時間

okawariさん Elizabeth Gilber,"City of Girls"
英語はよくわからないのでやはり英語の本は難しいなと感じました。でもよい気分転換にはなりました。ミズセさんと話す中で、かつては意識していたのに忘れてしまっていた言葉や概念が掘り起こされ、刺激的な読む時間となりました。

この日の読書から
"You will do foolish things, but do them with enthusiasm" ーCOLETTE
(君はバカなこといろいろするんだろう、でもやるなら熱狂的にやるんだな)
小説が始まる前に掲げられている序言の言葉です。これを読んで僕はこの本を読みたくなりました。まさに今の自分のメンタリティに響く言葉でした。いろいろと閉塞感がある世の中ですが、こんなときこそ熱狂的かつ大真面目にバカをやるのもいいんじゃないでしょうか。

2021年5月30日 外国語を読む時間

Lisaさん Oscar Wilde, ”The Picture Of Dorian Gray”
色々な人が違う本を読んでいたけれどその中で見つけた共通点や会話がとても新鮮で面白かったです。

この日の読書から
Youth is the one thing worth having- Henry
人間の美はいつかなくなるけれど、お金はなくならない!
イギリスの貴族達が主役なのでとても興味深い一文でした。


Yoshieさん Victor E. Frankl, ”Man's Search for Meaning”
今回読んだのは、ホロコーストを生き残ったヴィクトール・フランクルの本です。その中で「内なる知的生活の豊かさ」が困難に対処するのに重要であると書かれていました。皆さんが読んでいる本や感想から、今まで立ち止まってゆっくり考えたことのない問いが提起されましたし、出会ったことのない本を紹介いただき、自分の内なる知的生活を豊かにすることができた貴重な時間でした。(でも、別の方が読んでいた本から、豊かすぎると暴走してしまうこともあるのかも?というお話も出て興味深かったです!)
課題本が設定されていないお陰で、新しい本との出会いがあったり、過去に読んだ本を再度開くきっかけになったり、毎回新しい発見がある読書会です。また参加させていただけるのを楽しみにしています。今日はありがとうございました。

この日の読書から
"Without suffering and death human life cannot be complete."
人生において死と苦しみは逃れられないことですが、そこに意味を見出していかないなら、「人生は無意味になもの」になってしまうという言葉に心が打たれました。人生は苦悩の連続かもしれないですが、少しでも意義のあるものにしていきたいと思いました。

おかわりくん ”El principio del placer”
今回も強烈でありながら、作者のテクニックが遺憾なく発揮されていることがひしひしと伝わる素晴らしい短編で、ものすごくおもしろい読む時間がとれました。どの参加者の方の話もとても興味深く、特にとても若い方も参加していて、読む本は純文学で英語の発音も良くてスゴイなと思いました。「お金が一番大事」などの現実的なコメントも面白かったです。ありがとうございました。

この日の読書から
Si, en opinión de mi mamá, esta que vivo es "la etapa más feliz de la vida", cómo estarán las otras, carajo.
(もし、母さんが言うように、僕が生きている今この時期が「人生で最も幸せなとき」なのだとしたら、この先は一体どうなってしまうってんだい、チクショッ。)さんざんな目にあった主人公が最後に吐き捨てるセリフです。作品全体に対する皮肉が効いていて、読み手におかしみすら感じさせる素晴らしいラストだと思いました。
何かの歌にもありましたが、「青春時代が夢なんて後からほのぼの思うもの」なのかもしれませんね。

奥のふすまさん ”Comet In Moominland”
感想:老若男女、いる場所もモチベーションもちがう人たちがあくまでナチュラルに洋書と向き合える場所なんだなと認識できたのが初心者として心強かったです。


2021年5月29日 小説を読む時間

おかわりくん『崩れゆく絆』(アチェベ)
今回もいろいろと興味深い話が聞けて面白かったです。最近なぜか『読む時間』にはまり気味でやたらと話してしまうので気を付けようと思いました。読んだ本についてはラテンアメリカ文学と通じる部分があるような気がしました。植民地化されたせいなのかなと思いました。ありがとうございました。


2021年5月23日 外国語を読む時間

* この回からアンケートの内容に一部変更を加えています
おかわりくん ”El principio del placer”
感想:今日読んだ部分は内容盛りだくさんで話すのが大変でした。スマホの充電もなくなりそうでつい早口でまくし立ててしまいました。次回があるならば落ち着いてゆっくり話すようにしようと思いました。
他の参加者の方が真剣に死というテーマにに向き合っていたのがステキでした。

この日の読書から
"Pienso que en cierta forma todos somos cangrejos: cuando menos se espera alguien o algo viene a aplastarnos."  
(ある意味ぼくたちはみんな蟹なんだと思う。予期せぬ時に誰かもしくは何かにぺちゃんこにされるんだ。)

JPさん Mark Ritter, ”Das Allerletzte”
少し時間をかけて、この本と向き合ってみようと思いました。
1冊の本だったら、できるだろうか。読書会があればサボらずにできるかな?と思っています。

この日の読書から
スイスのある作家の日記に刻まれた、死に関する25個の質問のうち、16個目の質問に、こんなのがありました。
Haben Sie schon Tote geküsst?
死人にキスをしたことがありますか?
魂の抜け殻にキスをするっていったいどういうことなんだろう。

2021年5月16日 外国語を読む時間

おかわりくん "El principio del placer"
感想:恋愛は楽しいけれど、あまりに惚れすぎて悪い女性に騙されないように気を付けようと思いました。カズオイシグロのノーベル賞授賞理由や、人間と宇宙とのつながりの話など非常に深くて興味深いお話が聞けてためになりました。

2021年5月16日 小説を読む時間

yukariさん『日の暮れた村』
自分がかつて住んでいた村に戻ると、忘れていた記憶が徐々に戻るけど思い出せない人もいる。記憶ってどこにしまわれているのだろう。あ、積み上げられるものではないって何かで読んだ気がします。日が暮れるのは、老人になって戻ってるから人生の暮れもあるのかなぁなどどかんがえながら読みましたよ。
心はどこにあるのか。格差とは。他の方の話も興味深かったです。ありがとうございました。


ツチヤマさん『クララとおひさま』
クララとおひさまを読み終わり、さらに著者や訳者のインタビュー記事などを読んだあと、再度読み返すという暴挙!に挑戦中。英語と日本語の差異や、イシグロ氏の考え方も含め、一冊から学べるあらゆることを探る。文中にある[心とは何か?]だけでも何年もかかりそうなテーマだ。読書会がなければ、読まなかった本であり深め方です。参加者の意識や円さんの考察も深いから、よい刺激をうけます。


2021年5月8日 小説を読む時間

ツチヤマさん『クララとおひさま』(カズオ・イシグロ)
同じ本を読みながら、多角的に話し合うのは楽しい。読書会自体も変化し、発展していっている。無料のzoom読書会は退屈なのが多いが、こちらは主催者がしっかりしているので、集まるゲストも真摯である。
sarahさん『クララとおひさま』(カズオ・イシグロ)
前回に引き続き、Klaraと「ひかり(お日さま)」の関係の「変化」について少し書きたいと思います。
Klaraの「お日さま」への執着にも近い信仰心が、少し恐ろしく感じました。前回とは打って変わって、「ひかり」が眩しすぎて、影がなくなってしまい、隠れる場所もなく剝き出しのまま晒されているようです。
私にとっての太陽は、「銀河系を構成する恒星の一つ」という認識ですが、Klaraはまるで「お日さま」が生き物の命の明暗を握る「神」のような存在になっているように感じました。一つの物体をみる視点が、こんなにも違うのかと愕然としています。第三部に入って、「信仰」という言葉についても、深く掘り下げたいなと思いました。
また、この物語では語り手であるKlaraが、過去を振り返るように我々に話しかけているのですが、第三部に入ってからはそれが一層、私を不安にさせました。この物語を語っているKlaraは「今」何処にいて、何をしているのか。登場人物も増え、KlaraとJosieを取り囲む人たちの心の動きが少しずつ明かされていき、物語が大きく動き出しました。恐らく、物語を構成する重要なピースは揃っており、あとはどのように嵌っていくのかそれを見届けるところに来ているのだと思います。
読書会の中で、「許すこと」=神の行為、と言及されている方がいましたが、Klaraとお日さまの関係の描写の中でも、祈りと許しが繰り返し出てきており、そこに私自身深く考えなければならない課題があるように感じました。
また、「フィクションは作者自身の中にある悪を描く」とお話がありました。そうかもしれません。その場合、Kazuo Ishiguroさんの「悪」は何であろうか、と考えながら読むのがとても楽しいです。ただ、半分まで読み進めた感想として、作者の「悪」と感じる部分を見つけることができず、作者の「痛み」と思しき表現をやっと見つけたという状態です。物語の終わりへと、Klaraと、そしてお日さまと、完走する瞬間が楽しみです。
貴重なお時間を、ありがとうございました。

2021年5月7日 小説を読む時間

匿名さん『推し、燃ゆ』(宇佐美りん)
推しに自分を無意識に投影しているのかなぁ、推しという存在がある人って羨ましいやぁ。
好きなことをしていたら、現実を見たほうがいいやら何やら外野うるさいなぁ。ほっといてくれないのは、なんでなんだろうなどと考えて読んでいました。
途中までだったけどこのまま読了しようと思います。積読していたのでよむ機会をありがとうございました。


2021年5月4日 外国語を読む時間

匿名さん "a grandparent’s journal"
今日は2回目の参加ですが、ゆったりした雰囲気やっぱりよかったです。円さん紹介の本(The Midnight Library)から何者にもなれなかった主人公を思い、「なにもの」の定義って何?何になれたら何ものなんだろうとか、いろいろ考えてます。

KeiKeiさん "EAT PRAY LOVE"
自分に欠けてると感じるものを補うように厳しく生きてきた人生を見直そうと手に取った一冊です。
ダメなところも含めて自分を丸ごと受け入れ出す主人公の姿に「周りの望むような人間になれなくても大丈夫」というメッセージを受けとりました。
自分が生き方を認めて欲しいと思っているのは他人ではなく自分自身ですね。自分にかけてあげる言葉で内面と行動が変わり、人生が変わる説はきっとあるんだろうな、と思いました。


2021年5月3日 小説を読む時間

マリコさん『私を離さないで』(カズオイシグロ)
格差について参加者どうしで共有したり、少し哲学カフェにも似た雰囲気でリラックスでき楽しかったです。


Yoshieさん『Never Let Me Go』(Kazuo Ishiguro)
「人間とは?」ということを考えながら参加させていただきました。主人公が思春期に性に目覚めて、他者(異性)を強烈に意識するようになる場面がありました。他者からの視線・関係性から自らを確立していくところが丁寧に描かれていて興味深かったです。今回のテーマだった「クララとお日さま」で描かれていた格差が話題に上がりましたが、格差も「他人の目」、「他人との比較」がなければ社会問題にまでは発展しないのかもしれません。今住んでいる国は、クレディ・スイスにより2018年に世界で一番格差がある国と報告されたことがあり、格差について日々考える機会があります。他者の視線と格差、資本主義などについて、読書を通して考えていきたいと思いました。


ツチヤマさん『Klara and the sun』(Kazuo Ishiguro) *audio book
円さんが、格差とは何か?という大問題をふったので、読書どころではなくなり、考えこんでしまった!社会解決のための読者会なんてのもいいね。

sarahさん『クララとお日さま』(カズオイシグロ)
久しく小説を読んでいなかったため、今回はじめて読書会に参加し、皆さんの感じたことや意見を聞くことが出来て、とても気持ちの良い時間を過ごせました。ありがとうございます。
今回、私が手に取ったのは、「クララとお日さま」です。
本屋さんで、表紙に一目ぼれしました。第一部は、クララについてのお話でしたが、表紙で強調されているように、太陽とその「ひかり」について、丁寧に、そして繊細に描写されています。裏表紙のたんぽぽ色(菜の花色かもしれません)が、温かくもあり、眩しくもあります。読み進めていくうちに、この「ひかり」がクララにとってどのようなものになるのか、その変化を追っていくのが楽しみです。
また、参加者の方の感想や意見が、とても興味深かったです。
様々な視点や切り口があり、新鮮かつ爽快でした。私自身は話すことが不得手で、自分の意見・感想を伝えきれなかったのですが、参加者の皆さんが、言葉ひとつひとつを掬い上げて、さらにご自身の意見を述べていく姿が、素敵でした。自分自身も、そのように発信していきたいと思う、素晴らしい会でした。
格差について、お話しされていた方がいました。
「何となく悪そう」という、違和感にとても共感しました。私も、「悪そう」と感じるものの、その正体を言葉にすること・悪いと感じるものの形を明瞭にすることが出来ずにいます。他の参加者の方が言及されていましたが、認識し「言語化すること」が必要なのだ、という言葉に少し納得したように思います。「格差は心を壊す」と表現されていた方がいらっしゃいましたが、正にそうですね。ただ、「格差」に限らず全ての事象に、破壊と創造の双方を伴うのかなと、私は考えています。ちょうど、コインの表と裏のように、二面性もしくは多面性を持っているのではないかとも思うのです。「格差」という言葉自体には、良い/悪いはなく、その言葉を使う我々が、その言葉に意味を持たせている。そしてそれは常に、同じ/異なる・良い/悪いといった切り口になってしまうのではないのか、と思いました。だから、「何となく」悪そう、という表現が、自分にとっては腑に落ちたのかなとも、思いました。お話を、ありがとうございました。
「わたしをはなさないで」を読まれている方が二人いらっしゃいました。タイトルは知っていましたが、恥ずかしいことに、実はまだ読んでいません。今回、お二人の感想をお聞きして、なるほど、タイトルの理由がわかったような気がする、と思いました。お二方とも、Identityについて言及されていました。ふと思い出したのが、Detroit: Become Human(2018)というvideo gameです。主人公は3人のアンドロイドであり、物語が進んでいく上で行動・選択肢を与えられるのですが、選んだものによって物語が変化していくというゲームです。結末も、選んだものによって全く異なります。このゲームでも、アンドロイド(人工知能)が感情と、どのように向き合っていくのか、その成長を疑似体験でき、感情を揺さぶられます。また、古い映画ですがThe Minority Report(2002)も、アンドロイドをテーマとしたアクション映画で、当時アンドロイドに対して畏怖の念を覚えました。人間にせよ、アンドロイドにせよ、生きることは、何かを見つけ失っていくことを繰り返す成長の道のり、なのかなと思いました。お二方の感想に、感謝です。
他の方が、「わたしをはなさないで」について、出自が知りたい、という欲求について言及されていたのが印象的でした。ある家庭で、クローンの弟たちができた男の子が、弟を恐れて殺す、というお話(本の紹介だったかもしれません)を例に話されていたと思います。お話を聞いていて、物を認識することで差別化し、その差を怖れてか兄弟を手にかけるという選択をしたのかな、と思いました。ここでも「差」「格差」という言葉が出てきましたが、やはり、この言葉自体には善意も悪意もなく、「差」という言葉を前にして、私たちが何を選択していくのか、によってその言葉に「感情」がついてくるように思います。熟考を要する、深いお話でした。

2021年4月25日 外国語を読む時間

JPさん "Der Struwwelpeter(もじゃもじゃペーター)"
wikipediaによると、この本は、ドイツ人の精神科医が自分の子供のために創作した物語なのだそうです。愉快な挿絵に、はっとするような教訓が添えられていました。
お風呂に入るのを嫌がったり、黒く縁取りされた爪を切りたがらない子どもを、世の親御さんたちはどんなふうに説得しているんだろう?私は子どものときどのように怒られたり教育されたんだろう?今のこの「私」がどのように作られたのか思い出そうとしていました。今日読んだ「もじゃもじゃペーター」の絵本のように、たくさんのユーモアのなかで生きてきたとしたら。
いや、これからはそうしよう、と思いました。

2021年4月24日 小説を読む時間

つやまさん『夜想曲集』(カズオイシグロ)
「人生の夕暮れに直面して心揺らす人々の姿を、切なくユーモラスに描きだした」短編集。今回は『夜想曲』という短編を読みました。才能はあるがルックスが悪いためになかなかメジャーになれないサックス奏者の男が、色々な挫折の末に整形手術を受けることになる。担当医は映画俳優も御用達の名医で、療養中のホテルで一人のセレブの女と知り合う。いかにも俗物というような女のことを最初は毛嫌いしていた男だが、様々な偶然が重なり、女がちょっとした意趣返しを手伝ってくれる格好になり、次第に親しみを覚えるようになっていく。最初は色々なことを諦めてしまっているような男が、女とドタバタ劇を繰り広げる中で少しずつ生き生きとした感情を取り戻していくさまに心を打たれます。また、この女性は別の短編にも登場していて、読者には彼女もやはり色々な失意から這い上がってきた過去を持つ一筋縄ではいかない人物であることが知らされているという工夫も面白いです。


2021年4月18日 外国語を読む時間

Kei Keiさん "The Happy Prince and Other Stories"
「フランケンシュタイン」と「クララとお日さま」異質で未知なものが登場するこの2冊の比較と考察をとても興味深く聞かせていただきました。
「まだよくわからないけど凄そう」なものを前にすると憧れと恐れ両方の気持ちが起こる「フランケンシュタインシンドローム」とてもわかります。
怖いと思い遠ざけるか、受け入れて共存するかは自分の経験や育ってきた環境、社会の決まり事などの影響はとても大きいですね。人がどう思うか、は少しのきっかけでひっくり返るものです。だから人間は不安や脅威も見方を変えて前向きに捉えることができます。(大変ですけど。)
果たしてAIは人間のように都度感情を作る事ができるようになるんでしょうかね。「クララとお日様」でAIはどんな風に人間と友情を育んでいくんだろう。読んでみたくなりました。


2021年4月17日 小説を読む時間

Yoshieさん『Frankenstein』(Mary Shelley)
「クララとお日さま」のクララと「フランケンシュタイン」の名無しの怪物が、人の手によって作られたものとして出てきましたが、どちらも感情をもち、人間と関わりながら知識と教養を獲得していくところが共通しています。怪物は悪、クララは善として描かれていますが、その違いは周りの環境(関わった人間)とそこから生じた感情が異なるからなのか?ということを考えました。今回も、それぞれが本から注目した点や、テーマの「トランスヒューマニズム」について考えた点が異なっていて、知的好奇心が刺激される読書会でした。ありがとうございました。

Koheiさん『クララとお日さま』(カズオ・イシグロ)
コロナの中で人と対面するのが難しい状況で、一つのテーマに対し皆さんと視点を共有できる素敵な場でした。自分だけでは思い当たらない、気づかないことに触れられるのはやはり大きいです。
ずっと読もう読もうと考えていたカズオイシグロの作品を読み始める良いきっかけともなりました。


2021年4月11日 外国語を読む時間

JPさん
悲しい物語を読んで美しいと感じた、というお話をうかがい、
古語では「愛し」「美し」と書いても「かなし」と読ませた、ということをどこかで読んだのを思い出しました。

2021年4月4日 外国語を読む時間

Yoshieさん "Klara and the Sun"
それぞれ読んでいた本から、全体主義とトランスヒューマニズムについて話し合いました。考えることを放棄することはとても危ういことだと気付かされました。読書もただ面白かった!という体験だけではなく、内容を深く考えながら読んでいくことも、人間らしさを保つのに必要なのかもしれませんね。

2021年3月28日 外国語を読む時間

Misatoさん "Classic Guide to Better Writing"
今日もちょうど読み始めたい本があり参加させていただきました。読書のスイッチになり、貴重な機会になっています。ありがとうございます。
今回の本はライティングのテクニックだけでなく着想やプランの立て方から包括的に扱っていて実践的に役立ちそうだなと感じました。引き続き読み進めていこうと思います。

2021年3月27日 小説を読む時間

おかわりくん『精霊たちの家』
工場で働く女工の人たちのところに、女性の自立について演説をしに行くブルジョワ階級の婦人たちの話が出てくるのですが、自分もこうなってしまっていないか、注意が必要だな、と感じました。人は変えられない。自分を本当の意味で大切にしようと改めて思いました。


2021年2月28日 外国語を読む時間

おかわりくん "SUELTEN A LOS PERROS(犬を放て)"
今回も面白い読む時間でした。村上ワールドの主人公のようにパスタをゆでて、好きなことを仕事にして、女の子といちゃいちゃする生活を送りたいという点で意見が一致してよかったです(笑)。僕の読んだ本は、男が一人でどうやって庭のネズミを退治するかとか、迷惑な妹の事とか、これから暇だけどバーにでも行こうかとか、ああでもないこうでもないとずっと悩んでいるお話でした。まあ、でも悩めるのも生きているからですね。

2021年2月27日 小説を読む時間 

Yoshieさん『Hamnet』
知識と経験豊富な参加者皆さんの感想を聞けて勉強になり、とても有意義な時間でした。ありがとうございます。今回の読書時間を通して、人間とは?ということを考えさせられました。夏目漱石もシェイクスピアも10年以上前に読んで、詳細なストーリーを忘れてしまっていることに気がつきました。時間が経ってから再読することで、新たな発見があるということも今回の読書会で知ることができたので、再読していきたいと思います!

土山さん『きげんのいいリス』(トーン テレヘン)
人生の 影の部分や 綻び 亀裂こそ 生きていく モチベーションなのかなと思いました。 今日のラインナップが 夏目漱石 坂口安吾 シェイクスピア だったので よりフィクションの力を 感じました。 ベケットが [もっと不幸な所に行きたい ]そう言っていた意味が 少し分かりました。


Keikoさん『白痴』(坂口安吾)
生物としての当たり前の感情を剥き出しにする白痴の女性と、対照的に理性のある主人公が出てくる坂口安吾「白痴」を読みました。空襲の恐怖で理性なく震える白痴の姿に主人公が醜悪さを見出すシーンが印象的でした。おそらく主人公は自分の感情的な部分は普段から理性で抑えて見ないようにしていたのかな、と。自分のコンプレックスを他者に見てイライラしてしまう主人公に自分を重ねました。 
感想シェアの時間の時に、「心から出てくる感情は素晴らしいものなのに、どうして醜悪に感じてしまう時があるんだろう。」と新たな疑問が湧きました。考えてみると、会社で泣いたら恥ずかしい とか、みんなの前でキレたら見苦しい とか、集団からかけ離れた事をしたらいけないという他者との比較があるからかな、と思います。自由と奔放に行動して周りに迷惑をかけるは履き違えてしまいがちですからね。それが社会だけれどもっと感情を出してラクにいけたらいいな、と思いました。

2021年2月21日 外国語を読む時間

Misatoさん "The Catcher in the Rye"
邦訳版を読んだ時から独特な文体が気になっていた本です。今回原文で読んでみて、「感じやすい年頃の男の子が支離滅裂なお喋りをしている」というイメージが改めて浮かび上がり面白かったです。childhoodとcoming of ageの狭間で揺れる主人公の気持ちに前よりも寄り添えるようになった気がしました


土山さん『ガラスの動物園』(テネシーウィリアムズ)
名作を読み返すことの意味を改めて感じた。 挫折しやすい長編も シェアしながら 興味を持つと 読みやすい。 他の方が紹介した本にも とても興味が湧いた。


Keikoさん "A smart girl’s guide to starting middle schools"
他の方の読んだ本の感想聞くことで普段の生活では目が行き届かないところに興味が広がりました。また、漫然と読書をするより、この本の感想をどう発表しようか、考えながら読むことで普段より有意義な時間となりました。


2021年2月7日 外国語を読む時間

鄭一壽さん "Hannibal"
「羊たちの沈黙」のレクター博士のその後を描く本作。図書館の司書として暮らすフィレンツェでの博士を読んでいくと、博士の歴史や音楽、文化、美食への教養の深さに驚かされる。その一方で自分を捕まえようとする追手を残虐に殺すシーンも。
読んでいて、何故、映画やドラマや演劇、文学などで古今東西、この本のように悪役がこんなにも魅力的に見えるのかなと考えた(他には怪盗ルパン、ネズミ小僧、石川五右衛門、CAT'S EYE、Venomとかね)。これも一種のカタルシスなのかな???


2021年2月6日 外国語を読む時間

Misatoさん "Transcendence: How Humans Evolved through Fire, Language, Beauty, and Time"
積んでしまっていた本があったので、読み始めるのにちょうど良いきっかけになりました。皆さんの読書の話も新しい興味につながったので、ぜひ次回は小説を読んでみたいと思います。ありがとうございました。

おかわりくん
一人で読んでいるのだけれど、誰かと読んでいるという不思議な感覚が面白かったです。他の人の読んだ本の話を聞くのが特に興味深い時間でした。
自分の本は予想外の昼ドラのような展開で、驚愕する読書体験でした。
面白い時間をありがとうございました。

2021年1月31日 英語を読む時間

土山さん ”英文対訳日本国憲法”
この読書会 驚くことに タダなんですよね。 無料というところに 主催者の 本気度を感じます。 逆に いいものには 簡単に値段なんて つけれませんから。 " お金が関係した途端 アートや知性は 乱れていく" そんなようなことを 岡本太郎も言っておりました。

2021年1月30日 英語を読む時間

Keikoさん "The Devil Wears Prada"
毎日の生活に追われてつい好きな読書の時間を後回しにしてしまいがちでした。自由に各々本を読む時間を設けていただけるおかげで、1週間の中で確実に読書時間を確保できるのがとてもいいです。


じゃむぱんさん ”O・ヘンリ短編集”
外国語を読むには時間がたっぷり必要だと思っていましたが、45分という限られた時間設定のなかで私が英語を通してどれだけ学んだり情報を得たり感じたりすることできるのかを知る良い機会になりました。オー・ヘンリーの短くて平易な英語から、独特の世界が生まれるのを感じ取ることができて楽しい読書になりました。参加者のみなさまの取り上げる本も興味深かったです。


2021年1月24日 英語を読む時間

Yoshieさん "The Windsor Knot"
普段自分では選ばないジャンルの本を、皆さんが読んでおられて、本の背景なども共有いただいたので、興味深くあっという間でした。初めて読書会に参加させていただきましたが、少人数でアットホームな雰囲気でしたので、緊張せず楽しく参加できました。ありがとうございました。


土山さん ”英文対訳日本国憲法”
憲法の英語原文を読んで「基本的人権」の意味について深く考えた。若い参加者が、憲法原文が英語であることを知らないのも、斬新であった。他の方の題材が知的かつ面白そう。参加者のレベルが高く多様性があった。


Kazuさん "Kate Chopin Short Stories"
短い間でも集中して本が読めて良かった。一人での読書とは違って他の人も参加する読書会は、誰がどんな本を読もうと思っているのか、世の中にどんな本があるのか、知ることが出来て面白かった。


2021年1月17日 英語を読む時間

土山さん ”英文対訳日本国憲法”
憲法を英語で読んだが、こういう機会は読者会でもない限り読まないので、良い励みになった。原文に当たる重要性を再認識。他の方の本も興味深い。日英両側から考えることで、真理に迫れると感じた。

2021年1月16日 英語を読む時間

Keikoさん ”Leonardo da Vinci A Mind on the Move レオナルド・ダ・ヴィンチ ラダーシリーズ ”
洋書の感想をアウトプットできる機会を探していたので、個々に発表できる時期があってよかったです。他の参加者の方が読んでいた本も面白そうで興味が出ました。



Yuさん Bob Greene, "American beat”
初めて参加させていただき、ありがとうございました。
今回読んだのは、ボブ・グリーンのアメリカン・ビートという本の、"Song of the Powder Room"というエッセイです。クラブで開店前に作者が酒を飲んでいたら、トイレの係員が出てきて、ピアノの傍で驚くような美声で歌いはじめます。彼女はMillie Gayという人で、ゴスペルシンガーとして初めてカーネギーホールで歌ったような人なんだけど、そういう人がトイレの係員をやっていたりする。日本でそういう話はちょっと想像しにくいのです。彼女がカーネギーホールで歌ったのは50年代らしいんですが、黒人シンガーには十分なギャラが支払われなかったそうです。そういうところも含めてアメリカっぽくて興味深く読みました。

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