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『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』のイベントに参加してみた

みなさんこんにちわ!

リハビリテーション×デジタルで
まちづくりや高齢者へのデジタルサポート事業を
運営している岩崎です。

12月20日水曜日にドラマ化もされて、
日本の貧困状況をリアルに伝える
『#東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』の
イベントへ参加してきました。

イベント概要
・著者の中村淳彦さんと澤奈緒さんが対談形式で話す
・日本の貧困状況と女性が貧困化する原因を解説
・オンラインとオフラインで同時開催
イベントの詳細はこちら

この記事の目的は
中村さんの講演を聞きながら、
岩崎なりの考察と自分や自分の家族が
貧困化しないためにできることに
ついて考察していきます。

貧困=努力が足りなかった人ではありません。
貧困=誰にでも起きている身近な問題です。

中村淳彦(なかむら・あつひこ)
ノンフィクションライター。貧困や介護、AV女優や風俗など、社会問題をフィールドワークに取材・執筆を続けるノンフィクションライター。現実を可視化するために、貧困、虐待、精神疾患、借金、自傷、人身売買など、さまざまな過酷な話に、ひたすら耳を傾け続けてつづけている。著書に『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)、『悪魔の傾聴』(飛鳥新社)、『中年婚活』(大洋図書)、『名前のない女たち』シリーズ(宝島社)など多数。音声配信voicy「名前のない女たちの話」は毎日更新。
X(Twitter):https://twitter.com/atu_nakamura

澤奈緒(さわ・なお)
東京都中野区生まれ。思春期の3年間を父の仕事でブラジルサンパウロで過ごす。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、各種業種職種を転々とし、現在の活動に落ち着く。アダルトチルドレンやADHDに起因する自殺衝動を克服した経験から、近年は「心の解放」をテーマに、ウレタンフォームを使った作品制作やワークショップを開催。
X(Twitter):https://twitter.com/sawanaooo

東京貧困女子についてはこちら👇
WOWOW
漫画
単行本

本記事は中村さんの著書とイベントで
話された内容から岩崎なりに考察して
発信をしています。

中村さんの意図を誤って
解釈している可能性もありますので、
ご容赦ください。

▼なぜ女性が貧困化するのか

貧困というと遠い世界の話に
聞こえているとしたら、
あなたの常識は僕と同じように誤っています。

女性の貧困化=シングルマザーのように
ニュースなどで報道されていますが、
女性の貧困化は10代女性にも多く認められます。

実際に男女の給与差を見ても、
女性の方が男性に比べて給与は低いです。

実際に中村さんがインタビューした人の中には
・10代の医大生
・結婚をしている非正規の女性
など様々な女性のエピソードが紹介されています。

実際にドラマ化された医大生の話などは
岩崎にとっては衝撃的でした。
・有名な進学校から医大へ入学
・授業料、家賃、生活費などが当初の試算より多くなる
・必要な物品も購入できない
・家庭教師のアルバイトを始めるも時給の低さ、授業の忙しさから満足な収入にならない
・『遊ぶお金』ではなく『生活や勉強のためのお金』を稼ぐために風俗で働き始める

こんな女子大生のエピソードがありました。

恥ずかしながら岩崎も大学生には
時間があるのだから、
バイトでもすればいいのではないか?
と簡単に考えていました。

しかし実際には、
遊ぶお金ではなく生活のためのお金を
手に入れるために風俗業を始める女性が多い。

中村さんのお話だと大学は
風俗で働いている子ばかりだと…

今の日本においては
シングルマザーだけでなく、
10代の女性が生活費を稼ぐために
風俗を行わなくてはいならない現状に
驚くと同時に自分には何ができるだろうかと
考えました。

なぜなら原因が分かれば
対策を立てられると考えたからです。

岩崎には娘が二人います。
まだ小学校3年生と4年生ですが、
普通の収入しかない岩崎家が
大学に行けば間違いなく貧困化します。

まずは原因を知ることで対策を立てたい。

ここからは中村さんの話してくれた内容に
岩崎なりの解釈と考察を載せて書いていきます。

▼女性が貧困化した理由

女性の貧困化は
『作られた』と言ったら
あなたはどのように感じるでしょうか。

「そんなわけない」
「暴論だ」

そう思うかもしれませんが、
ぜひ最後までご覧ください。

貧困化の理由は以下の3つの
出来事が原因である可能性があります。
(個人の課題はおいておき、
制度的なゆがみから話してみます)

1、非正規という働き方

2004年に正社員だった人たちが
「非正規雇用」という働き方に変わったことが
原因の一つであると考察しています。

2004年の小泉首相時代に柔軟な働き方と
いう名目でスタートしたこの制度により
『同じ仕事なのに給料が減る』
『女性が非正規になった』
という状況を作り出しました。

非正規というのは
・仕事内容は同じでも給料が減る
・正社員は解雇しにくいけど、非正規雇用は解雇しやすい
・福利厚生も限定的
・キャリアアップも限定的
という特徴があります。

つまり収入は低く、
不安定ということです。

この制度ができたことで、
本人だけではなく、
両親が非正規になったことで
家庭全体にお金がない状況が生まれました。

2、奨学金という名前の借金

岩崎も奨学金を借りていたので、
当時は全く気にしていませんでしたが
奨学金とは要するに『借金』です。

奨学金で学費を出してもらいつつ、
社会人になったら
返してもらうという仕組みの為、
社会に出る時から借金を負わせた状態となるわけです。

実際に岩崎も卒業した時に300万円の
奨学金を背負って社会に出ました。

手取り20万で家賃7万円で奨学金の返済で1.5万円。
住まいと借金の返済で
手取りの半分ほどは無くなりました。

岩崎の場合はコロナの給付金が入ったときに
返済に充てたことで奨学金の完済が完了しました。

奨学金制度を良く知らずに使用することが
貧困の原因になるのだと
自分も体験として感じました。

3、最後の逃げ道をつぶした

これは岩崎の実感としては全くなかったのですが、
歌舞伎町浄化作戦が行われたことで、
最後の逃げ道で風俗業に従事していた女性を
更に追い込んだとされています。

歌舞伎町浄化作戦とは
2002年頃から石原東京都知事の意向から歌舞伎町の締め付けが厳しくなった。同年には歌舞伎町に監視カメラが設置され始めたが、暴力団幹部が中国人に射殺されるなど物騒な事件が発生した。2003年4月からは1000人余りの警察官を動員して風俗店や暴力団を対象に一斉取り締り「歌舞伎町浄化作戦」が行われた。度重なる摘発の結果、2005年までに200店舗近い風俗店が廃業に追い込まれ、外国人も1000人以上が検挙された[16]。さらに客引きなどを禁じる東京都迷惑防止条例ぼったくり防止条例が改正され、悪質な店舗が減少し、客層が変わる転機となった。

ウィキペディアより

風俗で働く人の働く人の環境を軸に考えると
・店舗で働けばお客さんが来た
・1日複数人のお客さんを相手にすることで稼ぐことができた
・万が一の時はお店が守ってくれた

しかしお店が無くなったことで風俗で働く人は
・自分でお客さんを探し、移動し、サービス提供する
・効率が悪くなった
・お客さんとのトラブルが増えた
・結果、稼げなくなった

短時間で稼げていたはずなのに、
稼げなくなってしまったことで
貧困化する女性が増えた。

これは知りませんでした。

岩崎なりのまとめ

ここまで制度的な話をしましたが、
原因の中で岩崎なりに考えたことを
追記したいと思います。

岩崎の中では原因としては
①お金
②人間関係
この2つに原因があると感じました。

お金

ぼくたちはお金の教育を
受けずに大人になります。

お金は働いて稼ぐは間違っていません。
しかし間違ったお金の知識を持っていると、
自分の人生の選択肢を狭めてしまう。

例えば誤ったお金の理解は

・お金は悪いことをしている人が貯める
・貯金することが一番いい
・お金の話をすることは卑しい
・お金稼ぎ=悪いこと

誤ったお金の認識

岩崎も社会人になってからもしばらくは
この感覚が抜けませんでした。

しかも自分で稼ぐ経験が圧倒的に少ない。
岩崎はここに最大の課題があると思います。

風俗をしなくてはいけない目的はお金。
生きていくためにはお金が必要。

お金を稼ぐ手段を大学生の女の子が
風俗しかなかったことに
社会としても親としても責任があると思います。

今なら
・お金が無ければメルカリをやればいい。
・書くのが好きならWebライターで高単価の案件に応募するれ場良い。
・SNSが得意ならSNS代行をやればいい
労働以外の選択肢を持っていれば違ったかもしれない。

お金への知識、稼ぎ方を親や社会が見せること、
教えることができなかったことに原因がある。

1人の大人としても責任を感じました。

人間関係

毒親やいじめから貧困になる人もいると
中村さんは仰っていました。

一人の人間として
・自分は価値ある人間だ
・辛くても何とかする
・居場所が無ければ作る
・どうしても作れなければ逃げる
こんな風に思うことができない環境を作る親に
問題があると岩崎は感じます。

親や教師といった大人が原因で
子供の不幸を作っている。

お金の同じくらい、人間関係は
子供に影響を与えます。

▼家族や自分が貧困化しないために

ここで岩崎家の個人的な話をします。
岩崎家には2人の娘がいます。

小学校4年生と3年生です。

この子たちが貧困化しないために
岩崎は大人として父として、
何ができるのかを考えました。

岩崎が考えた方法は大きく2種類。

1、お金を稼ぐ方法を岩崎の実践を見せる
2、良好な人間関係を作る

順番に岩崎なりの方法を書いていきます。

お金を稼ぐ手段、お金の知識を子供に身につけさせる

お金の知識と稼ぐ手段を知っていることが
娘を貧困化しないための方法だと感じました。

例えばお金の手に入れる方法。

お金を手にれる方法には
・もらう
・貸りる
・盗む
・稼ぐ
・増やす
・作る

お金の教室

この6つを知っているのと
知らないのでは大きく違います。

またYouTubeでも
お金の発信をしている人はたくさんいます。

岩崎としてもYouTubeで学んできたことが多い。

そこに起業家としての自分なりの実践があれば、
子供たちが成長する中で
ぶつかる悩みや選択の際に
力になれるのではないかと思いました。

貧困になる原因の一つにお金の知識と
お金を扱う経験の少なさが原因と思います。

岩崎流ではありますが
自分で商売を作りながら
子どもたちとも共有していきたいと思います。

家庭内の人間関係を良好に保つ

家庭内の人間関係を保つというのは、
簡単ように見えて難しい。

特に岩崎家の場合、
子どもは娘を加えると7人います。
・岩崎は起業しておりお客様対応や新規顧客の開発のため外出が多い
・奥さんは子供たちの面倒を見ているため家から話されられない

家族内の人間関係を保つと言っても
個性が違うそれぞれを
まとめるのは容易ではありません。

そこで岩崎がとっている行動は
挨拶は自分からする。

何から始めたいいのか分からなかった時に、
絶対に嫌だと思ったのは挨拶もない家。

これは絶対環境が悪い。

挨拶だけは自分からする。
これを小さいかもしれませんが
岩崎なりのアクションとして実行していきます。

▼まとめ

貧困問題は決して遠い世界の話ではありません。

・お金の知識が無いと貧困化する
・人間関係で心を病めば貧困化する
・できることはお金と心に関する学びを続ける

親が自分から率先して少しでもいい大人になれるように
岩崎も努力をしていきたいと思います。

のぞくのは怖いかもしれませんが、
ぜひ一度ご覧ください。

それではまた!


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