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2022コロナ禍、真夏の無痛分娩。


8月、我が家に2人目の男の子が誕生しました。

記憶が真新しいうちに今の気持ちを書き残しておきたい。
自分のための記録です。


⚫︎お産までの流れ

まず、周りの家族も私自身も待ちに待った出産でした。
37wで小さめに生まれた長女の前例があったからです。お産の進みが早く、予定よりかなり前に生まれる(祖母も母もそうだった)と思い込んでいた私たちは、予定日の1ヶ月前から毎日、今か今かと待ち続けました。
そして、とうとう予定日を6日超えた昨日が誕生日になりました。

・午前3時
いつものように全く眠れず無痛分娩のYouTubeをみてイメトレ。からの寝落ちしていると「プチン!」という音で目覚め生理痛のような痛み。
少しお水が出ていたのとピンク色の出血があり、おそらく破水だろうということで病院に連絡。この時点で痛みは10レベル中3くらい。

・午前4時
すぐに入院するよう言われたので、夫と娘を起こしてバタバタと家を出る。夜中に連れ出されたのにも関わらず、くっく!としっかり靴を履いて車に乗ってくれた娘に感謝。
病院に到着し、内診すると既に子宮口5センチ。そのわりには痛みも陣痛の間隔もそこまで進んでなかった感覚。無痛分娩を予定していたので、この後すぐに麻酔を入れようとトイレを済ませる。

ついに背中を丸めて硬膜外麻酔が始まる。まず表面に麻酔して、カテーテルを入れる。これが怖かった…。背中に冷たい氷水が流れて足の付け根がピリピリとする感覚。これは初めての経験な上、陣痛に耐えながら動けない状況なので、かなり冷や汗かいた。
そして、この麻酔があまり効いてこない。体勢を色々変えながら確認したけど、やっぱりもう1度刺しなおすことに。刺す位置だったのか?2度目の麻酔後は5分もたてば太ももが重ーく、陣痛がきても子宮が押されている感覚はあるけど痛みは1/10くらいになる。
よく聞くような痒みなどの副作用は、私はありませんでした。
ここにきてやっと一安心、麻酔の処置も終わって痛みからもとりあえずは解放されてほっとしていた。(ここからが大変だった…🥹)

・午前5時
ここで娘をおばあちゃんに預けに行っていた夫が到着。長女のときは立ち会いに間に合わなかったので、嬉しすぎて興奮(私が)。夜中に娘を預かってくれた義母にも感謝…。
喜んだのも束の間、夫が着いて20分ほどで急激に痛みが強くなる。5分間隔→3分間隔→2分間隔と一気に進み、麻酔をしていても話せないほどの痛み。
骨盤をメリメリと押し広げられるいきみたい感覚がどっと押し寄せてナースコールすると、子宮口全開に。

(助産師さんには、こんなに早いなら麻酔しなくてもよかったねーもったいないねー。と言われたけど、私的にはやってよかったです。長女のときはこの急激なお産の進みにひとりで耐え、痛すぎてショッキングでパニックで…。今回は夫が横にいてくれた&麻酔がある安心感で精神的にかなり余裕がありました。)

・午前6時
麻酔してて歩けないので、夫に引きづられるように抱えてもらい分娩台に上がる。もういきみたさMAXだったので「陣痛がきたら呼吸を整えて2回ほどいきむ」を繰り返す。長女のときは3回くらいいきんで生まれたので、今回ももう少しかなと思っていたら頭がかなり大きくてなかなか出てきてくれず…。
6時から7時すぎまで1時間いきみ続ける…。
これが本当に辛かった😭一睡もせず麻酔を入れる前に何も食べずにここまで来てしまったので、途中で体力が限界に。1分ごとくらいにくる強烈ないきみたさに、どんどん消耗し麻酔もあってあまり上手に力が入らない。
頭が出てからは早かったけど、この日は小さな産院で3人ものお産があったらしく先生がなかなか到着しない。早く生みたいのにいきみ逃しをしている時間は「もう無理い〜!」と叫んでいました…。

・午前7時
2022年8月21日午前7時7分
3360グラムの男の子が生まれました。
頭が大きくて助産師さんがびっくりしてた(笑)
初めて出産を目にした夫は感動して涙していました。私も、夫とこの瞬間を共有できたことが嬉しくて、赤ちゃんが可愛すぎて、なにより無事に生まれてきてくれたありがたさに胸がいっぱいになりました。
2年ぶりに抱いた赤ちゃんは、こんなに小さかったっけ!?とびっくりするほど軽くて柔らかくて、本当に幸せな気持ちになりました。


ありがたいことに今回も「スピード出産&安産」という言葉をいただきました。この奇跡の積み重ねであり一筋縄ではいかない人生のビッグイベントを無事に終えられたことに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

⚫︎普通分娩と無痛分娩を経験して

ここからは、
・第一子で普通分娩
・第二子で無痛分娩

を経験した私の感想を書いていきます。


・普通分娩で感じたメリット 

①お産の進みが早い
これは体質もあるしあくまで私の場合なのですが、痛みが強烈な分お産がものすごいスピードで進んでいきました。LDR室に入ってから夕方ごろまでかかると言われていたのに、あっという間に一人で全開大まで迎えてしまい慌ててナースコールをし、助産師さんたちが走り回って応援を要請するインカムが行き交っていました。笑
分娩台にあがってからは数回いきんで、朝のうちに生まれてきてくれました。

②経験値
出産って話には聞いてたけどこういう痛さなのね!お母さん産んでくれてありがとう!!っていう気持ちになります。経験できた!っていう達成感のようなものはこれからの長い人生のなかで感じられてよかったのかなとは思います。無痛は達成感がないという意味ではないです。

・普通分娩で感じたデメリット

①トラウマ
長女の出産後は、しばらくもう二度と出産はごめんだと思っていたし、周りにもそう言っていました。笑
とにかくショッキングな痛さだったのがトラウマになり、またコロナの影響で全開までひとりで陣痛に耐えたこと、意味もわからずお産がどんどん進んでいったことが自分の中では恐怖だったのを覚えています。
でも、それがあって強くなれた気もしています☺️

②生まれる瞬間を堪能できない
下にも書きますが、無痛で感じられた感動的な誕生の瞬間は、普通分娩では感じる余裕がなかったです。
痛みから解放されたことと無事に終わった安心感で放心状態なので、赤ちゃんの泣き声が遠くの方に聞こえる…よかった…という感じでした。

・無痛分娩で感じたメリット

①妊娠期間中の気持ちの余裕
妊娠中から頭大きめ宣告されていた身としては、いざとなれば麻酔を打てるという安心感はめちゃくちゃ大きかったです。
出産までの長い時間、無痛をするということを決めるだけで私の場合はメンタルが安定しました。
上の子のことで何かといっぱいいっぱいだったりするので、ここはお金をかけて正解だったのかなと思います。

②痛みが軽減される
どんだけ当たり前のことを書いてるのかと自分でも突っ込みましたが、やっぱり感じる陣痛は弱まります。
1人目でMAXの痛みを知った分、7センチから10センチ全開までの気が狂いそうなあの感覚を冷静に、落ち着いて「赤ちゃんが降りてきてる」「一緒に頑張ろう」と感じられたのはとてもよかったです。
また、生まれる直前の赤ちゃんが出てくる感覚がとても鮮明にわかりました。頭、肩、お尻、足!と順番に感じられるくらい、痛みよりも「出てきた感覚」がわかったことが嬉しかったです。

③産後の回復が早い
今回は切開も破れることもなく、傷がなかったこと。無駄な力が抜けて、体への負担は普通分娩よりも実感として少ないです。
産後1日の今は
・後陣痛
・筋肉痛
・貧血
・背中に打った麻酔の痕の痛み
がありますが、薬ももらっているのでそこまで負担はありません。ゆっくり過ごせています。

・無痛分娩で感じたデメリット

①麻酔を入れるときの怖さ
私の場合、小さな産院で先生が1人しかいなかったので夜中に到着したとき先生は寝ていました。「先生は今休んでるから、麻酔できるのは早くて朝の6時。」と言われたときはもう絶望しました😂なんで予約してたのに?!こんなことってあるの?とヘナヘナになっていたのですが、そのすぐ後に先生が起きてきてくれてなんとか麻酔を直ぐ打てる状況に。それはよかったのですが、先生めっちゃ眠そう…。繊細な作業と言われる麻酔行為の前に、あくびをしている先生をみてヒヤッとしてしまいました。もちろんプロなのでそんなことで何かあるとは思わないけど、実際1度しっかり麻酔が入らず入れ直しをしたこともあり、ヒヤヒヤっとした体験になりました。

②いきみにくい
麻酔で力が入れにくく、いきんで!と言われてもどこに力を入れているのか自分でもわかりません。その分お産の進みは悪くなるし、長引きます。吸引や帝王切開にはならなかったものの、そのリスクはやっぱりつきものだと思います。

・どちらも経験した感想

普通分娩のときのような衝撃的な痛みがない分、今回の無痛分娩ではいきむ時間が長引いて体力が吸い取られたお産でした。笑
どっちも別の達成感があり、どっちのほうが楽だったとかは言えないぐらい別物でした。
ただ一つ言えることは、無痛分娩でも普通分娩でも、どんな出産も素晴らしいということです。
無痛だから弱い、達成感がない、自分だけラクをしてる、なんてことはないです。
私は、無痛にして余裕ができたことで赤ちゃんとの一体感を感じることができたと思います。
痛みがある方が赤ちゃんと頑張っている!と燃える人もいるだろうし、本当にそこは人それぞれだと思います。

私は、2人目を無痛分娩にしてよかったと感じています。

⚫︎これから…

これからいよいよ2人育児がはじまります👧🏻👶🏻
赤ちゃんを連れて帰ったときの娘の反応がとても楽しみなのと同時に、小さな心の変化を見逃さないようにしたいなと思います。


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