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ゲームメモ009: スプラッシュレイク(PCエンジン)

PCエンジンの(スーパーになる前の)CD-ROMで発売したアクションパズルゲーム「スプラッシュレイク」。

マイナーな作品だと思うがめっちゃ楽しい。
全部で192面あった(と思うんだ)けど一気に遊んだ。
追記:180面の誤りでした。
これ知ってる人どのくらいいるだろうか?

超おもしろかったのでメモに残しておこうと思う。

吊り橋をつついてヒビを入れ、落とす

上にスクショを1枚貼ったが、これだけだとどんなゲームだかよくわかんないだろう。
YouTubeに動画が上がってたので張り付けておく。

ステージは湖の上に浮かぶ「吊り橋」。
主人公はガチョウ。
敵はウサギとか、よくわからん動物たち。

画面はスクロールせず、1画面固定のゲームだ。

ガチョウは橋(床)をクチバシでつついて、ヒビを入れることができる。
ヒビを2カ所に入れると、ヒビとヒビの間のマスは湖に落ちる。
(落ちた床は一定時間で復活する。)
これで敵を巻き込んで全て水没させればステージクリアになる。
大勢の敵をいっぺんに落とすと高得点になる。

ちょっとだけ「ディグダク2」に似てるかも。

敵に3回接触するか、湖に落ちるとプレイヤーは一機死亡。
死ぬとステージ最初から仕切り直しとなる。

[◆] のマスは「柱」。
湖の底まで伸びている、吊り橋の支柱であり、[◆]マスは沈むことがなく、ヒビを入れることもできない。

◆□□□□□□◆
というマップがあった場合、
一番左の◆に乗って右を向いた状態で突っつく。(1個右のマスを突きます)

◆×□□□□□◆
するとこうなる。×はヒビが入ってるマス。

その後、一番右の◆の上まで移動して左を向き、1個左のマスを突っつく。

◆×□□□□×◆
するとこうなり、その直後に…

◆            ◆
このように、橋が落ちる。

主人公も湖に落ちると死ぬので、自分の足元を崩さないよう、まきこまれてしまわないようにヒビの入れ方に工夫が必要になる。

主人公も敵も1マス単位で移動する。
主人公は鳥なので飛ぶことができる。
1マス飛ばして2マス先までジャンプできる、というだけだけど。
(終盤は敵にもジャンプする奴が現れる)
床突っつきとジャンプだけを駆使して全ステージクリアを目指すゲームだ。

唯一無二のゲームルール

ゲームのルールがオリジナリティに溢れており、同じルールの競合がない。まあディグダグ2に少し似てる、というアレではあるけども。
思考(頭脳)と指先技(テクニック)のバランスが良かった。
いつ、どこを突っついて、どのマスを落とすのか?を考える。
ステージごとに橋の形状が異なるため、いっぺんにたくさんの橋を落とすためにはどうすればいいのか?を探るのも楽しい。
主人公には敵を攻撃する手段がなく、橋を落として落下させることでしか敵を倒すことができない。
こちらに迫ってくる敵をジャンプで飛び越して逃げる。
自分の足元が崩れてしまう直前に、隣の橋にジャンプで飛び移る。
といった反射神経が必要な要素と絶妙にマッチしてた。

ボス戦

8面ごとだったかな?(追記:10面ごとでした)ボスとの戦闘をするステージが登場する。
ザコ敵はみんな基本、主人公と同じ1マスぶんの大きさなのだけど、ボスは体が長かったりデカかったりして普通の方法では湖に落とせない場合が多い。
体が長いボスならば、細長い1本道の通路に誘導して落とし、全身まとめて水没させる。など特別な攻略が必要だった。

2人同時プレイ

固定画面で思考型のパズルゲームなのに、よせばいいのに2人同時プレイ機能がついている点も見逃せない。
記憶が少し曖昧だけど、プレイヤー同士に当たり判定があり、同じマスに2人が滞在することはできなかった(気がする)
しかも、橋を落とすことでお互いを水没させることもできてしまうため、初代マリオブラザーズのように殺し合いが遊べるようになっていた。
ちゃんと攻略したい場合、1人で遊んだほうが邪魔が入らなくて捗る感じだったような気がする。

オストリッチシアター

パックマンと同じような感じで、一定数ステージが進むごとにキャラクターたちのコミカルな寸劇を見ることができた。
そんなすごい内容ではないしストーリー性があるわけでもないのだけど、BGMは軽妙でイイカンジでちょっとしたモチベーションになった。

大ボリューム

ステージは 1-1 から 6-10 までの60ステージ。
すべてクリアすると裏面が60ステージ出現。
裏面をすべてクリアするとNG面(だったっけ?)が60ステージ出現。
合計180ステージもあった。
追記:裏面やNG面は「すべてのステージで隠しアイテムを取ると出現」だったかも…

もとはMSXのゲームだったらしい

もとは「オストリッチ」という名前でMSXでリリースしてたパソコンゲームだった模様。
残念ながらこれは筆者は触れる機会に恵まれず、遊んだことがない。

MSX「オストリッチ」

スクショを見た感じ、MSX版の時点ですでにルールは確立していたっぽい。
MSXでは2作出ていたようで「2」のほうはステージが自作できるコンストラクションツールが付属していたそうだ。

これを制作したのは、のちにNECアベニュー(=NECインターチャネル)の名物Pとなる多部田氏なのだそう。
なるほど、若き日に制作した自作ゲームをPCエンジンにアレンジ移植したのね。

たぶんおそらく、PCエンジン以外には一切移植がされてない。
もう一度遊びたいな。
タッチパネルとかVRとか、或いは床にプロジェクションマッピングで表示されるような、キッズ向けの何かのゲーム施設とかでも、続編作れそうな感じなのにな。

[B] で ぬけます.