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みずのモデル商会アバターの設定・資料・ギミック全部語りたい! 第7回

それでは第7回『湖羊のメエメル』前編です。
実力がついたら作りたかった正統派スライム娘

BOOTH解説

とある地域の湖畔に群生している湖羊の中で、その特徴を残したまま人間のような姿になった変異種、いわゆるスライム娘とも呼ばれる「湖羊のメエメル」のオリジナル3Dモデルです。
大まかには人の姿形をしているものの、動きや透明感はスライムのようになっていて、指や足の再現はまだ不得意のようです。
環境による影響などを研究するため、飼育、観察してくれる方を募集しています。

初のネームド個体です。湖羊の中でも特殊な子ということですね。
ここから凝ったロゴを作り始めています。

製作の話

VRChatに来る前は、スライム娘のイラストをたまに描いていたりしました。透明感や生態についてはある程度考察が自分の中でできていて、その設定に反しないように、VRChatにスライム娘を生み出したかったのが始まりです。

以前に他の方が出していたスライム娘を参考にしつつ、独自性も織り込みたい。単なるスライム娘というだけでは個性が立たないので、上手く融合できる何かをしばらく探していました。

そして、

最終決定案

何故かモチーフとしてを選んだのでした。なんで?
草案段階ではもっとけだるげでゆるい感じだったんですね。手の作り方もかなりゆるい。指造りたくないからね、しょうがないね。

あと、核部分は機械的な部分も見て取れます。名前も設定も決まっていなかった頃の一つの案として、(物理的に)腐敗した世界のろ過装置として人型スライムになる演算装置としてのコンピューターコアみたいなことも考えていました。知っての通り没になりましたが。

それからモデリングに取り掛かるために三面図を描き、

三面図

モデリングが完了します。

モデリング完了

………………君、写真と違わない?

モデリングをしながらバランスを取る内に、膝下溶けてる型からロングスカート型に変更になってます。そのため、かなり等身と身長が伸びました
三面図なんてのは下書きでしかなくて、その通りに作らなくてもいいんだよ! 三面図より可愛い子が出来たらそれで良いだろ?

ついでに画像の残っていたハリネズミでも見て行っておくれよ。

スカートを横切る斜めのボーン

名前については、モデリングが終わって、VRChatで試運転しながら思いつきました。
メエは羊の鳴き声で、メルは「melt」溶けるです。
称号部分は最初は水羊だったんですがね、ちょっとデリケートな単語にひっかかりそうなことに直前に気付いて、湖羊になりました。

印象の話

透明で涼しげでいいねぇ

製作から発売が夏だったこともあり、涼しそうという声をたくさんいただきました。

スライム娘は暗所を好むのか

……スライム娘って冷たいのかな?
実際の温度とかではなく見た目が涼しいということは分かってはいるんですが、それはさておき。身体の構成要素がほぼ水である前提だと、触れた時に感じる温度=気温になるのでは? 夏にスライムに触れてもぬるいかもしれない。でも水分が逃げていくのを避けるために日陰とか涼しそうなところにいたりするから気温よりはマシだとは思うけど、冷たくはないでしょう。期待しないでね。魔力で蒸発を防ぐ=体温を下げる機構が備わっている子は冷たいかも。けど蒸発防ぐだけなら半球状になった方が良いのでは……?暑くてスライム娘が溶けてるのは表面積を減らすための合理的な対処ってこと?

アバターと全然関係ない話してる。

シェーダー?何使ってるの?

何の変哲もないlilToonなんですが、何故か聞かれる。確かにいじれるところ全部いじってるくらいで設定して、マットキャップも含めると普通には見えなくて、特殊なシェーダーを使っているように見えるのかもしれません。
シェーダーなんていじったこともないのにね。複雑な設定はシェーダーと見分けがつかない。

中入らせて~

人間でいう足がないので、中に入りやすいとか? 中に入ると外の世界が歪んで見えるそうです。そうなんだぁ。実体験があんまりない。
お気に入りのぬいぐるみを入れたりサンプルの文字を入れてみたり、自分でも活用してる。実際目につくところではあるから、改変として揺れもの入れておくと見栄えが良いかも。

ぬいぐるみを体内に入れる厄介ファン

手の動きなにこれ!指伸びる!水しぶき出てる!

指が引っ込んで小さくなった状態(Fist)から指を伸ばした状態(Point)という始点と終点を与えられた時に、最短で解決するスライム娘。折りたたむなんて非効率ね!
ついでに触れるようにも伸ばせるようにもしておきました。水しぶきも出るようにしておきました。ここ、けっこうめんどくさいギミックが使われていたりします。後で解説するね。

びよーん

まだまだ語りたいところだけど、前編はこのくらいで後編に託します。
次回は『湖羊のメエメル』後編です。


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