みずのモデル商会アバターの設定・資料・ギミック全部語りたい! 第3回
第3回『メデューシア』前編、始まります。
みずのモデル商会一有名かもしれない子。今は亡き(2024年7月現在)ニコニコ動画に動画があった(過去形)り、BOOTHのDMにシンプルラブレターが届くレベルで愛されてます。びっくりだね。
BOOTH解説
うみうしのような頭部、イソギンチャクのような腕部、くらげのような下半身の器官をもった海洋生物の一種、「メデューシア(Mediushia)」のオリジナル3Dモデルです。
各部分は実在する海洋生物に類似するため、別種に見せかける擬態と考えられています。水中はもちろん、陸上での活動にも適応しているようです。
環境による影響などを研究するため、飼育、観察してくれる方を募集しています。
発売は2023年4月。ここからアバター販売時にロゴと動画も作るようになりました。
姿の変遷
その昔、一枚の絵が投稿されました。
題名は『隕石を拾ったよ』。この一枚からメデューシアの発想が生まれています。胸元のネジは必然です。
この時はもっと触手然とした見た目をしていますね。下半身はないし、この頃はあくまで表層的に人間の形をしているだけの魔物でした。
この子を元にしてアバターを作ろうとして、さらに一枚。
イラストの時とほとんど変わりませんが、足元は移動ができそうになってます。腕もこの時点で触手ハンドが見れますね。
そして最終的にこれ。
何があった?
海の生き物感から、ウミウシとクラゲの部分を追加して、色もそちらに寄せ、今のメデューシアに近い形状になりました。それにあたって棲み処が深海の海底から南国の遠浅へ移動しました。
髪の先とか足の触手とかは今と違いますが、尖った形に洗練されていきました。髪の先まるっこいと前のすらみあと被るからね。そういう理由です。
名前を考えよう
クラゲの話をしましょう!
みなさんが思い浮かべるクラゲというのは、クラゲの形状の一つでしかありません。目に見えるほどの大きさで海を漂っているクラゲは、成体、大人のクラゲです。オスとメスがいて、卵を産みます。
卵は漂いながら沈下していき、海底にたどり着き、ポリプという形態になります。ポリプは海底にくっついて植物のように成長し、無性生殖で海を漂うクラゲの幼体を生み出します。
それが大きく育っていき、クラゲになるのです。
で、海を漂うようになった成体クラゲのことを、『Medusa』メデューサと呼んだりするんですね。クラゲの学名を見ていると、よくMedusaという文字が含まれています。
ウミウシの話をしましょう!
イメージとして取り入れたアオウミウシは、裸鰓(らさい)亜目という分類に属しています。
学名でいうと『Nudibranchia』ヌディブランチアなのですが、これは上の階層の分類『Nudipleura』ヌディプレウラから来ています。Nudiの部分がヌード、裸で、pleuraが胸膜、つまり鰓(えら)ですね。そしてそこから亜種として枝分かれしたものだからbranchia、枝と。
という知識を、モデリングをしながらずっと集めていました。この頃はモデリングぢからが足りなくて時間がかかっていたので、考える暇がたくさんありましたね。
そして組み合わせて出来た文字列がMediushia。
Medがメデューサ
diと、最後のhiaがヌディブランチア
iushiはローマ字読みのウミウシからそれぞれ取りまして、
『Mediushia』メディウシア、と。
このままでは読みにくいので、語るうえで訛ったという体でメデューシアとなりました。
イソギンチャク要素は?
……そう、イソギンチャク要素は元からなかったのです。強いて言えば最初の絵がそれっぽいかな?程度の話。
印象の話
触手!
触手触られます。触られなかったら触りにいきます。触手に興味がない?それはいけない、触手を摂取しましょう。ここにちょうどいい触手がありますので、初心者にもお勧めですよ。
これがVR感覚持ちの方々にはけっこう刺さるようで、撫でると面白い反応を返してくれます。
手はイソギンチャクになってるんだね!
…………………ソ、ソウダネ!
ウミウシだー
ウミウシの認知度が思ったより高い。一番有名な種を使ったので当然といえば当然なのですが、この形状と色合いを見て、ちゃんとウミウシと認識してくれるのは生んだ甲斐があったというものですね。
全4色ありますが、ウミウシ好きの方々にはたまに種類を言い当てられたりします。
飛んでる!クラゲ感あって良いねー!
コライダージャンプのギミックのおかげで、空を飛べるようになっております。そしてゆっくり落ちてくる時のスカートクラゲの広がり具合がちょうど良い感じにクラゲのように見えてくれます。
……そ、そうか、それはよかった。(震え声)
冷静に考えていただきたいんですが、コライダージャンプしてる時に下からどう見えてるかなんて考えてるはずがないでしょう。便利な技術を知った時に、飛べそうな子がいたから実装した、きっかけはそれだけです。
自分でも気に入ったし、評判も良いから本実装したのでもう意図的実装の範囲ではありますが、生まれたのは全くの偶然だという話。
ネジ? なぜネジ?
「地上では珍しくないのですか? 海の中では二つと見ない珍しいものなんですけどね?」
みたいなロールプレイで返したりしてます。
上記の歴史の通り、このネジが無かったらメデューシアは生まれてないんで、外せない要素だったりします。
というか、ギャップのある持ち物が好きなだけでな。今後出てくるアバターたちも、そういう持ち物が多いです。
いや、語ることが多い!
というのも、このあたりから現PCになり当時のSSが残っているからです。なのでここからは写真を見て記憶を取り戻しながらの語りになりますね。
たぶん折り返し地点まできたと思うので、今回ここまで。
次回『メデューシア』後編です?中編とかないよな?後編です。
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