みずのモデル商会アバターの設定・資料・ギミック全部語りたい! 第12回
では『アルヴァーゼ』後編です。
凝ったギミックの解説などを話していきます。
ギミックの話
足元の花
設定している時に一難ありました。
移動をVelocityMagnitudeで取っていましたが、これが他の人と同期していないことが判明しました。止まった時に出現する花が、自分と他の人で別の場所に咲いている。これではよろしくない。
同期していないもので遷移させてアニメーションさせると良くないっぽいので、VelocityMagnitudeがほぼ0になる→ワールド固定を外して自分の足元に花を移動させる→開花と段階を踏むことで解決させました。
同期しないパラメーターのははONOFFスイッチくらいで思っておいた方が良いかもしれない。
ツタ伸ばしと花咲か
アルヴァーゼはハンドサインの特定の動きで動かせるギミックが入っています。
・Fist→Pointでツタ伸ばし
・ThumbsUp→Gun→ThumbsUpで花1
・ThumbsUp→Fist→ThumbsUpで花2
右手と左手で出る花が違うので全4種類×3色あります。
作る時は意図的にやらないと動かないギミックだと思って作ったのですが、けっこう暴発しました。ペンを持って書いてるときにはGunとThumbsUpの間を行ったり来たりするので、花が出ます。笑って許してね。
そして、逆にギミックが出なくて困った話。
こちらはQuest2環境で作っているので、FistとPointの隙間があることを知りませんでした。
Fistにして、Pointにするとツタが伸びる。Fistからそれ以外の値にするとリセット。という組み方をしていたので、FistからPointに切り替わる間の部分がそれ以外と判断されてリセットされていたわけです。
原因はハンドトラッキングが有効になっていて、特定のハンドサイン以外はGestureの値が0になることです。
ハンドサインの遷移でギミックやる時は、Gestureに0の値が来ても遷移しないという手間が必要みたいです。誰もやらんか、そうか。
表情セットの実験的実装
自作アバターたちはFXレイヤーの基礎的な部分をこちらのアセットに頼っています。
ハンドサインとまばたきとリップシンクが混ざったりしない作りになっています。他にも便利機能いろいろ。
こちらのコントローラーですが、表情セットを切り替えることでハンドサインで出る表情を変えることができる機能もついています。
これはデフォルトではコントローラーをいくつか操作して切り替えする仕様なのですが、切り替えはIntの値だけなので、ParameterDriverで操作すれば遠隔からワンボタンで切り替えることができると。
アルヴァーゼには実験的に、てるてる坊主が上向きか下向きかで表情セットが変わるようになっています。たくさん表情があった方が楽しいからね。
ただ、ハンドサイン7種×左右2種×パターン2種で28個も表情があると、流石に覚えられない。
というわけで、これ以降のアバターでは、表情の方向性を固定することにしています。
Fist、ThumbsUpは笑顔とか、Rocknrollはマイナス感情だとか、だいたいの感情ベクトルが同じなら、アバターを切り替えても意図しない表情が出る可能性はだいぶ低くなりますので。
……フェイスミラー? そういうのもあるよね。
花畑パーティクル
やっていることはメエメルの水しぶきパーティクルと同じ親子構造です。
足元の大きな花が咲いた時にランダム数の透明な親パーティクルが飛び散って、ワールド等のコライダーに当たると子パーティクルの花が現れます。コライダー衝突時に花が開くので、坂道とかで止まると花エフェクトが出るところにも高低差ができますね。
加えて、子パーティクルが表示されている間に動いて親パーティクルがOFFになっても、花のエフェクトは消えたりしません。
ここにはマテリアルを使うだけの意味があるんですよ。
ワールド巡りの話
花畑ならどこでも棲んでそうだけど、緑に浸食された廃墟とか、環境管理された箱庭とかも良いと思うんですよ。
Cube Garden
Bloom Palace
Isolated Mind
原作者が勝手に言ってるだけの話
タイプはくさ。とくせいはグラスメイカー。パワーウィップ・グラススライダー・ちからをすいとる・つるぎのまい。力こそ正義!火力でゴリ押し!
キャラ自体に脳筋のイメージはないけど、草一辺倒でサブウェポンとかない感じはする。
絵を描いたやつ
光源強くして好き放題やったやつです。大きく揺れて動く部分は長さが自由にできて良いですね。
揃ったので撮った絵
バトルしようぜ!
では、充分と話したので満足しました。『アルヴァーゼ』回はこのあたりでお開きとしましょう。
次回は強くて美味しそうなドラゴンちゃん『ルビーショート』前編です。
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