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みずのモデル商会アバターの設定・資料・ギミック全部語りたい! 第2回

こちら『すらみあまいまい』後編です。
すらみあまいまいに実装されているギミックなどを話していきます。

ギミックの話

ともかく一番やりたかったギミック。
そもそものコンセプトがかたつむりの殻を引き延ばしてラミアの尻尾にするというものなので、これが綺麗に決まらないと意味がないところです。
巻いている方のボーンの動きはBlenderで作り、引き延ばすの方のアニメーションをUnityで作りました。殻の揺れと尻尾の揺れは別のPhysBoneを使ってそれぞれをONOFFする挙動になっています。

旧版ではExpressionMenuで切り替えていましたが、Ver2.0を作る頃にはVelocityMagnitude(移動速度値)が使えそうだと分かったので、移動した時にラミア形態になり、止まったらまいまい形態に戻るように変更しました。
実在感というか、形態変化に意味が出てくる感じが良いと思っております。

にょろーん

触覚

かたつむりといえばこれ。触ったらひっこむ触覚。そして時間でゆっくり戻る触覚。
コンタクトを使ったらけっこう悩まずにできました。
Ver2.0では触ったら表情パターンが変わるようになってますが、地味も地味。そもそもが一発ネタみたいなもんだからそもそもね?

ひっこむ触覚

和傘

かたつむりと和服なんだから雨用の和小物が欲しい!というわけで、最初の想定にはなかったのに追加された和傘さん。
一色だけだとワールドに合わない可能性が出てくるな、ってことで四色から選べるようにして、切り替えできるようにして、でも小物にそこまで容量割くのも何か嫌だしなー…。

というわけで、シェイプキーを駆使して1メッシュ1マテリアルで四色切り替えと開閉アニメーション作りました!←??????
いや、意味わからんけど? VRChat始めて半年で? 自作ながらオーパーツ感ある。

そしてタイミング的にはModularAvatarの配布が始まった頃、つまりコントローラーやらアニメーションやらをprefab一式で配布が可能になった時期でもありました。

「和傘配布したいけど、このアニメーションを購入者に組んでもらうのは無理だよなぁ……」
「ModularAvatarというものがあってな?」
「全部解決したわ」

触手ハンド改

無印の方はさておき改の方の特徴は、PhysBoneを贅沢に3つも使用したことでハンドサインのようなものができるようになったことです。揺れる髪がないのでPhysBoneが余っていたんです。2~3本で1Component+1Colliderを使って複雑な表現ができるようになりました。

ハンドサインのようなもの

下半身がない

かたつむりなので下半身はありません。けれどHumanoidでないと腕も動かせなくなるので、どうにかしてHumanoidに適応させておかなければなりませんでした。
旧版ではUpperLeg以下をrootより下げて地面に埋めるようにしていました。しかしこれだとVRChat内では身長が高いという判定になるらしく、使ってみた時の視点に違和感がありました。
Ver2.0ではConstraintを使用する方式を採用し、HumanoidのHips・Spineとは別にボーンを用意することで、Humanoidの大きさは普通に戻り、視点の問題は解決したのでした。

人体?構造

紫陽花

髪飾りの紫陽花をね、作っていたんですよ。記録が残っています。

在りし日の紫陽花様

驚異の12万ポリゴン。サブディビジョンサーフェスとかソリッド化とか適当に使ってたので当然なんですけどね。今はちゃんと削減してあります。
そして作った紫陽花をのSSを撮って、着物の柄にしてあります。紫陽花の絵とか描くの手間すぎるからね。モデルを作って写真撮って柄にする。楽で破綻もなく確実です。

OVR

これは意図して作ったギミックではないのですが、VRCスライム娘あるあるという話で。
OVRでの高さ調整はHip以下のボーンの位置を変えるものです。その上にあるrootボーンや、Hipと同列にあるボーンの位置は変わりません。よってHipとrootそれぞれにウェイトが付けられていた場合、rootは地面に置き去りになるわけで……。

にょーん

ワールド巡りの話

ワールドをめぐっていたら、やはり紫陽花があって雨の降っている所が似合います。

Raindrops on Hydrangea【Orthosia】

Forgotten shrine

紫陽花岬 -Cape Hydrangea-


原作者が勝手に言ってるだけの話

タイプはみず/くさ。とくせいはそうしょく。アタッカーには向かないからやどみがしようね。


よし、充分と話したので満足しました。『すらみあままいまい』回はこのあたりでお開きとしましょう。

次回は謎の生物『メデューシア』前編です。
興味があればお付き合いください。

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