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全日本建築士会ってどうなの?よく聞かれるのでまとめます

こんにちは。2020年度試験で一級建築士に合格した際に通っていた全日本建築士会についてよく聞かれるので書き記しておきます。

ただ、他の大手資格学校に通ったことがないので比較はできないこと予めご了承ください。

全日本建築士会とは、広告などを一切しない代わりに非常に低価格で一級建築士などの対策講座を行なっています。
私が受講した令和2年度の講義も学科と製図で21万円程度でした。

低価格ななかでも元国交相室長監修であったり、少人数制であったり、万が一不合格の場合の翌年の講座が無料だったりといったところがウリになっています。

個人的には万が一不合格だった場合に翌年の講座が無料というのは相当指導に自信があるのか?と思いました。

私が通っていた頃と少し変わっている可能性もあるので、興味のある方は最新のホームページをご確認ください。

学科講座

わたしは通学講座だったのですが、学科講座を受けていた途中からコロナの影響で動画配信に切り替わってしまいました。

基本的には配布されるテキストを中心に解説、適宜過去問を解いて解説といういたってベーシックな授業が多かったと思います。
なかにはオリジナルプリントやレジュメをくれる講師の方もいらっしゃいました。

全日本建築士会でもらえるテキストは各科目のテキストと過去問集です。私はほぼこれしか使いませんでした。

学科試験に関してはよく言われる通り過去問対策が何よりの合格への近道なので、
そこを自分できちんとこなせれば問題はないのではないかと思います。

また、質問があるときはメールで対応いただけました。通信講座でもその点は問題なさそうに思えました。


製図講座

製図のほうはいくつかクラスがあったようなので私のクラスのことしかわかりませんが、
初めから演習でした。問題を配布して、ではやってください。みたいな…

テキストも一応あるんですが、とっても薄くて初年度生には厳しく、他で参考書を買いました。
講師は私のクラスには2人ついていました。ひとクラスあたりの生徒の数は20人くらいでしょうか。

エスキスの仕方なんて教えてくれないので、生徒たちがやり方を教えてください!と言って初回は少し荒れました。笑
何にせよ初見でやってみてくださいでできるような内容じゃないとは思いますが、受講者の中には過年度生も多いような印象もありました。

講師の方はエスキスの途中でもアドバイスをくれますし、
採点基準や当日の判断方法(より減点されにくい答案のための)は添削の際にいろいろと教えてくれます。

ただ、ひとつ気になったのは記述の例題が少し古いこと。
近年の傾向を反映できていないように感じました。

そもそも大手予備校では試験当日などに再現答案を作って、
ランクがいくつだったかを後日報告などして採点基準を見極めていると思うのですが、
全日本建築士会では再現答案の提出がありませんでした。
どうやって過去問分析してるんだろう…

圧倒的に情報不足、過去問分析不足に感じるので、Twitterなどで同じ年の受験生をフォローし情報収集、
設計資料集成で近年のトレンドや計画で配慮する点のインプット、
過去問が載った参考書を買い、近年の傾向を把握するなどそれなりの努力は必要でした。

他の予備校ではどんなタイプの演習をしているのか、知っておくだけでも当日の余裕が違います。
それに、最近は試験の本質とは何か、試験攻略法みたいなことを発信している人も多いです。うまく活用しましょう。

結論としては、全日本建築士会は安い分自分でいろいろと補う必要があります。
できるだけ手間なく講師の言うことを聞いてそれだけで合格を目指したいというような形ではないと思いました。

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