加害者と交流する者と言われて~水の者からの伝言~episode1
私が嫌われている理由
なぜ私がそこまで嫌われているかというと、あるイベントがきっかけなのだがTwitter上で私が住んでいる界隈でのスペースイベントのこと。
(いえ正確には元々好かれてはいない)
その界隈は、日常的に加害者勢、被害者勢と呼ばれるグループが争いを繰り広げているエリアであるが、私の立場から見たら絶対的に私は被害者勢だが、相手サイドからしたら絶対的に己が被害者勢なのだ。
そのような何とも難しい世界観で私が抱えるモヤモヤや疑問点を解消するために、私サイドからは加害者勢とされる者達とのスペース雑談会を開くこととなった。
結果的には、概念がかけ離れている彼らとの交流には無理があることがわかったが、何をするにも批判というものはつきものであり、いわゆる加害者勢と交流した私のその行動に、怒りをあらわにするツイートなどが目につくようになる。
同じ界隈で同じステージで集っていた仲間からの批判に関しては、とてもありがたい言葉と受け止めていた。
Tについて
そこへ彼の何気ない私への批判ツイートが流れた。
彼をここでは『T』としよう。
そもそもTは私たちが生きる界隈の住人ではなく、私たちが展開する話題には興味もなかったが、古くからTwitter上で親交のあった私が関っている問題に、時折首を突っ込みたくなるようだ。
正確には私をはじめ、仲間達に援護をしてくれていたのかなとも思う。
良好な関係性であったころは、Tの過去の悪評などを知っていても私たちはさほど気にはしていなかった。頭が良く軽いジョークも扱うTとの交流はそれなりに刺激があったのかもしれない。
『距離感さえ守っていれば大丈夫』
そう信じていたが、やはりそこが私達が何度も失敗を繰り返してきた理由だろう。
この先、私の口から具体的な被害内容を公表することはないが、Tの被害にあったという人がTwitter上には幾人もいて、彼らによって立ち上げられたTに関する5チャンネル板もあるほどに、Tの悪名は轟いていた。
トラブルを起こしては、Twitterアカウントを削除し、ほとぼりが冷めたころに新アカウントで舞い戻ってくるTは、そのたびに私の元に現れた。
そのたびに私はTの過去の過ちを受け止め、境界線を大事にしながら親交を深めていく。(今考えたらただの馬鹿である。)
うっかりと私たちが境界線を越えてしまったとき、これまで耳にしてきたその被害の数々が脳裏を過ぎり恐怖を感じた。
私よりももっと怖い目にあった仲間も、きっといたのだろう。
時すでに遅し。
Tの次のターゲットに私が選ばれる時がやってきたのだ。
薪をくべられはじめた兵隊
冒頭で話題に出たスペース雑談会を開いた私へ、Tが流した批判ツイートは、あたかもT自身が私たち界隈の住人であるかのような勘違いへの誘導要素があった。
この問題に古くから関わってきた者達からお叱りを頂くことは当然であるが、本当は全く興味のないジャンルに対してのTの批判に、私は気味悪さを感じた。
しかしそう感じたのは、古くからTを知る私たちだけである。
実際は私を潰したい理由は他にあることは、私たち当事者だけは知っているが、『この問題を抱える者の一人として、あのようなイベントは不快でしかない』という内容のTの言い分は、彼を最近知った者からすると、切れ味の良いその文章に目を留め、”自分たちの仲間”だと、すっかり騙されても仕方がないと思う。
それによりTは、上手い具合に自分の為に働いてくれる駒を見つけることになった。
私のスペースイベントに怒りを感じていた者が、己の怒りの解消を求め、Tに上手く利用されながら私に向けて矢を放ちだしたのだ。
ここぞとばかりにTは私を潰すために、その者達に薪をくべていくではないか。カオス…
界隈からは、いわゆる被害者勢が分裂しているように見えるその現象は、『とても困る』らしく、不安を訴える声が私の耳に届き始めた。
本当に申し訳ない。
しかしTに利用されてしまった兵隊達は、怒り任せに行動を起こしてしまったのだろう。彼らを責める権利は私には無い。
発端は私にあるのだから。
加害者と交流する者
”加害者と交流をする者が被害を拡大しているのだ”
私を非難する声の中にそんなものがあった。
私は大きく頷いた。
その通りである。
Tが加害者であることを知りながら、私は交流を続けてきたのだ。
その結果、大事な仲間たちが傷つくことになった。
おもしろいことに私を排除するためにTが築きあげたその部隊は、私がTに加害を加えたのだと信じている。
私からの被害を訴えるTを不憫な人だと信じている。
この被害者界隈のみんなも、彼を自分たちと同じステージの者だと信じている。
そしてTからの被害を訴える私が、”頭のおかしい妄想ババア”と言われ始めた。
こうなったら私は口を閉ざすしかない。
また彼女たちの中から被害者が生まれるのだろう。
それを知っているが回避することは不可能である。
注意喚起はしているが、妄想ババアの私の声は誰にも届かない。
何故、何時いかなる時も、真の加害者は被害者の中に上手く紛れ込むのだろう。
”加害者と交流する者”である私の罪は重すぎる。
episode2
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